残暑お見舞い申し上げます

No.7468

 暦の上では秋になりましたが、相変わらずの猛暑ですね。
 頼朝の挙兵は8月17日ですが、旧暦のことゆえ、涼しくなるのを待っての決行だったことになります。

 寄生虫じゃなくて、帰省中の皆さんは、故郷で楽しい毎日をお過ごしでしょうか?
 
 ところで、一ヵ月前の大失態ですが(>>No.7366)、昨日、ようやく穴埋め(?)が叶いました。情報は薩摩・大隅の方にも伝わっていたらしく、このことから、長門本『平家物語』に南九州関連の記事がどうして多いのかという問題を解く鍵が得られるかも知れません。

 目下、執筆中の論文ですが、ほとんど前に書いたものの訂正に終始するような状態に陥っております。耄碌するとこういうことになってしまいます。若いみなさんは、今のうちに素晴らしい論文をまとめておかれますように。 

オランダ報告・番外地(ドイツ編)

No.7472

 旅行気分はすっかり抜けてしまいましたが、見聞したことは引き続きご報告したいと思います。今日は半日だけ滞在したドイツのことです。

 ※ドイツの国境
 オランダのフローニンヘンからA7の高速道路を西へ40kmほど行くと、ドイツとの国境に差し掛かります。国境には、ドイツに向かう車線にはドイツの、オランダに向かう車線にはオランダのそれぞれサービスエリア(というのも遠慮したいような、小さな喫茶店やお手洗い)があります。警察官の詰所やパトカーもありましたが、稼働しているようには見えないくらい静かで、私が国境を通過したときもチェックは一切ありませんでした。

 ※ドイツのオルデンブルク
 オランダ-ドイツ国境から100kmほど西にオルデンブルク(Oldenburg)という街はあります。そこからさらに西に40kmほど行くとブレーメン(Bremen)ですね。私はこのオルデンブルクを少し散策しました。
 例によって街の中心には教会(Lambertikirche)と広場があり、その広場では野菜や肉やパンやお菓子などを売る市場が開かれていました。なお、ここの教会の鐘のメロディは、「蛍の光」でした。
 また、教会のすぐ近くにはオルデンブルク城もあります。これは街の中心にあり、豪華なホテルといった外観ですが、写真をご覧になった方のなかには「御館やな」という感想を持たれた方もいます。そんな感じです。
 街にはアピタのようなショッピングセンターもありますが、商店街もちゃんと賑やかでした。スポーツショップを眺めるとベルダー・ブレーメンのシャツが一番目立つ場所に置いてありました。オランダ同様にチーズの専門店も多く、また洋菓子店も目に付きました。市場でも美味しそうな果物が安価で売られていましたから、そういった果物を使った洋菓子作りも盛んなようです。なお、この商店街には1ユーロショップもありました。日本でいう100円均一ですね。

オランダ報告五丁目

No.7475

 昨日は宇治川の大花火大会でした。ちょうど打ち上げ開始時刻頃に大雨が降ってきたのですが、雨天決行されたようですね。雨のなか観に行った方の感想はいかがでしたでしょうか。

 掲示板も真夏のロード仕様、というわけではないと思いますが、例によってまた「権藤・権藤・雨・権藤」みたいになってきましたね…。帰省中のみなさんも、夏休み中のことなどいろいろ書いて下さ~い。
 とはいえ、今日もまたオランダのことを書きます。

 ※オランダの美術館
 アムステルダム市内にある国立ゴッホ美術館を見学しました。文字通り世界中からゴッホの作品を観ようという人々が集まってくるので、館内は大変混雑していました。開館前から入場待ちの列ができておりまして、私が行ったのはピークを避けた16時過ぎでした。大きな荷物はクロークに預け、飛行機の搭乗時のようなボディーチェックを受けてからの入館となりました。また、入口では各国語の音声案内が用意されており、私も日本語の音声案内を利用しました(4ユーロほど?)。
 館内は大きな吹き抜けのある広々とした空間で、オランダ時代、パリ時代、アルル時代などに区分してゴッホの代表的な作品が展示されていました。ゴッホの作品が、その生活環境の変化とともにどのような変遷を辿ったのかがよく示されていたと思います。
 作品はどれも間近で鑑賞することができたのですが、そのかわり(?)フロアごとに屈強な案内係か警備員とおぼしき人々が不機嫌そうに巡回していました。

 余談ですが、オランダで美術館らしいものを観たのはここだけで、あとは「混んでるから」(※ガイド役の知人)という理由で見学できませんでした…。ゴッホ美術館の混み具合も、京博や奈良博の特別展に比べれば物の数ではなかったので、もっと積極的に見て回りたかったのですが。
 それと、Goghは日本で「ゴッホ」と呼んでいますが、「スキポール」「フローニンヘン」などと同様に、ほんとうはもっと難しい発音でカタカナ表記が難しいです。

 ※オランダのスーパー
 オランダにもチェーン店のスーパーがいくつもあります。品揃えは日本のスーパーとだいたい同じで、食料品から生活雑貨、雑誌やお花なども置いています。また、canonのコピー機を置いてるお店もありました。
 お店にはキャスター付きの買い物カゴ(キャリーバッグのようにごろごろ引きずることができる)が置いてあり、欲しいものをぽいぽい放り込んでレジまで持っていくのは日本と同じです。違いといえば、どの商品も日本より幾分か安いところでしょうか。卵10個パックが80円くらいというのは安いですよね。
 レジでは商品をベルトコンベアーのようなところに載せて、レジの店員さん(座っている)がお会計をしてくれます。とくに何も言わなければレジ袋はもらえないので、持参するか、もしかすると買うのかもしれません。

投手不足で万年最下位の弱小球団

No.7476

 岩田君、連投させてしまい申し訳ありません。
 今度はぜひ「先発」で書き込んで下さい。

 昨日の宇治川花火大会は豪雨のために奈良線がだいぶ遅れるような状況下で、よくぞ決行したものだと感心しておりました。私は例によってボン・ボンという音のみを鑑賞した次第です。
 宇治川で豪雨と言えば、承久の乱における宇治川合戦を思い出します。このとき、幕府軍の犠牲者は大変な数でした。

 このところ郷里の千葉寺について知見が広がっています。幼い頃、よく散歩に連れて行って貰った、あの仁王様の居るお寺が、こんなに凄いところだったとは・・・。
 これは京都に来なければ、知ることも実感することも出来なかったことだと思いますので、ある種の因縁を感じざるを得ません。
 700年の時を経て、あの空間で難解な仏教教理の講説に耳を傾けていた学僧たちに、言い様のない程のシンパシーを感じております。

 週が明けると五山(大文字)の送り火です。京都では、これが済むと秋が訪れるはず。そうなってほしいものです。

 今日、高校以来の親友から、「今、坊津にいる」という電話がかかってきました。
 「坊津」で思い出し、8月15日も近いので、書棚の奧から梅崎春生『桜島』を取り出して読み直してみることにしました。

 戦後65年。私はその最初の方は知らないのですが、夢のように過ぎ去ってしまったという観があります。