宇治の雷公

No.6754

 本日も、宇治方面は、夕刻より、地を砕かんばかりの落雷と豪雨の有様です。
 昨今のわが国における政治の混乱と人心の荒廃にたいする、宇治木幡に眠る藤原道長をはじめとする摂関家一族の魂の怒りのあらわれなのではないのか、などと想像する向きもおられるようです。
 それとも、北野から天神様が御出張でしょうか?

 ところで、前の書き込みに続いて今回も受贈書籍の御礼。

 ☆ 横浜市歴史博物館の平野卓治先生より、財団法人横浜市ふるさと歴史財団編・高村直助監修『開港150周年記念 横浜 歴史と文化』(有隣堂)を御恵送頂きました。カラー写真満載。新しい形の市民向けの自治体史ともいうべき大冊です。平野先生も「「兵」の誕生」など古代の部分を御執筆です。
 平野先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、新刊の御高著『建礼門院という悲劇』(角川選書)を御恵送頂きました。
 そういえば、数年前、この掲示板で建礼門院が晩年どこで過ごしたのか、ということを佐伯先生とやりとりしたことを思い出しました。
 ⇒過去ログ0003の>>No.1519あるいは>>No.1528前後参照のこと。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ※ 21日の歴史学入門講座。「入門」ではない人からばかり、「聴きに行きます」というメールが届いております。困った! 
 ちなみに、「門出」については、江波曜子「かどで考」(『紫苑』第7号)を参照のこと。

講座の合間の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6755

 6/21は歴史学入門講座で、6/27が宗教・文化研究所公開講座ですが、そのあいだの次回『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年6月23日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)六月八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・二十七日・二十八日、七月一日・四日・七日・十日・十四日・十七日・十八日・十九日・二十四日・二十七日、八月一日・九日・十四日・二十日、九月九日・十一日・十月八日・十八日、十一月一日・十一日・十四日・十五日・十六日・十七日・二十三日・二十七日、十二月八日・十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年は「宝治合戦」の記事など重要な記述が多いのでじっくり読んでみたいと思います。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、梅雨どきだけど何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

「月月火水木金金」!

No.6756

 火曜日の『吾妻鏡』は、Ⅴ講時の講義に行っている間に、大柳館が炎上して上総千葉氏の一族が滅亡していました。さみしい限り。

 本日、金曜日の『吾妻鏡』では、ついに政子が鎌倉で頼朝と再会。
 頼朝・政子にとって、人生最良の日であったかも。
 「このとき、政子は、まだ24歳(数え年)。みんなと同じくらいですね」と言ったら、大ブーイングを浴びました。
 たしかに、2回生の多くはまだ20歳。
 でも、私の世代から見れば、20も24もたいして変わりはないのですよ。

 さて、今週の私は旧帝国海軍の軍人なみ。月月火水木金金~♪。

 ☆ 広島大学の下向井龍彦先生より、新たに講談社学術新書の一冊として刊行された御高著『日本の歴史07 武士の成長と院政』を御恵送頂きました。
 「学術文庫版あとがき」は奥様に捧げられたもの。
 下向井先生に、あつく御礼を申し上げます。