「平安貴族の文化」と『源氏と坂東武士』

No.6721

 先週末に東京で開催された諸学会の大会に参加した方々から帰郷の御報告が届いております。
  M1で学会に行くのは早すぎると言われたという方もあるようですが、これは早いに越したことがないというのが正解です。そもそも、行ってみようという気になっただけでも私は評価します。秋の日本史研究会の大会には学部生も、どしどし参加して欲しいと思います。

 さて、女性史総合研究会例会「平安貴族の文化」の開催日が近づきましたので、再掲します。
 歴史学・文学を問わず、本気で平安貴族社会を勉強してみたいという方は、是非行ってみる価値があると思います。

   ◇◇ 女性史総合研究会 5月例会(テーマ:平安貴族の文化)のお知らせ◇◇ 

  日  時: 2009年5月30日(土) PM1:30~5:00
  報  告: 「夜化する貴族文化」・・・・・・・・野口 孝子氏(日本古代・中世史)
         「枕草子の創ったもの」・・・・・・・菅野美恵子氏(平安朝文学)
  場  所: ウイングス京都(京都市下京区東洞院通り六角下る)
                地下鉄烏丸線四条駅・阪急烏丸駅下車
         http://www.wings-kyoto.jp/01wings/03access.html
   ※ 会場費・資料代として一般500円、学生(院生・学部生)300円が必要です。
 
   → http://www.geocities.jp/joseishi_sougou/regular_meeting.html
 ポスターを見ることが出来ます。
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 >>No.6687に拙著『源氏と坂東武士』の二版の刊行を期待する書き込みを致しましたが、昨日吉川弘文館から届いた「中世史関連図書のご案内」なるパンフレットを見たところ、「僅少・重版準備中」とありました。私はまだ連絡を受けていないのですが、これで恥ずかしい誤りの訂正が叶いそうです。
 もっとも、最近、12世紀後半の常総地域における政治状況理解に再検討をせまるような重大な事実の発見が報告されており、それに対応しなければいけないのですが、増刷段階の訂正では到底無理としなければなりません。
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 >>No.6713で青木さんにご案内頂いた、28日の歴史学入門講座の事前勉強会。「入門講座」のことですから、学部生のみなさんも遠慮しないで是非出席して下さい。

Re: 「平安貴族の文化」と『源氏と坂東武士』

青木友里
No.6724

遅ればせながら、私の方からも情報を再掲させていただきます。

◆事前勉強会(公開)
・日時
5月28日(木) 18:30~

・場所
機関紙会館3階

・参考文献
西口順子「「恵信尼書状」について」(『中世の女性と仏教』法蔵館、2006)
野口実「平氏政権下における坂東武士団」(『坂東武士団の成立と発展』第3章、弘生書林、1982)

なお、前回の宣伝で忘れておりましたが、当日は資料代として500円をいただくことになりますので宜しくお願い致します。
また、6月に宣伝させていただければと思いますので、その時に補足いたします。

野口先生がおっしゃるとおり、「入門講座」は基本的に学部生の方達のために行うものです。今、この記事をご覧になっている学生さんは、当日はもちろんのこと、事前勉強会にも是非ご参加ください。

「後」悔先に立たず

No.6725

 歴史学入門講座の事前勉強会、とても充実したものであったけれども、京女生の参加はゼロであったという報告が自称「偵察隊」の方から伝えられております。
 まことに面目ありません。
 当方のゼミメンバ-はほとんど寮生なので、帰寮時間がネックになったのだろうと思います。
 それはさておき、6月21日は、若い方々のお役に立てるお話が出来るように、しっかりと準備を整えておきたいと思います。

 上記、『源氏と坂東武士』初版のみっともない間違いの最たるものは、30ページ13行目と32ページ5行目の2度にわたって「後一条天皇」を「一条天皇」と誤った点で、これは完璧な思い違いでした。校正でも気づかなかったのですから、焼きが回ったといわれても仕方ありません。
 ちなみに、この誤りを最初に知ることが出来たのは、刊行直後に、拙著を取り上げて下さったあるブログ(開いておられるのは、たいへん院政期貴族社会について造詣の深い方のようです)のおかげでしたが、赤面ものでした。一瞬ですが、全国の書店を回って「後」の字を書き加えて回ろうかと思ったほどです。
 それにしても、これこそ本当の「『後』悔先に立たず」に違いありません。

 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、御高論「神像彫刻の造形的特質とその展開」(赤松徹真編『日本仏教史における「仏」と「神」の間』龍谷大学仏教文化研究叢書21)および御高論「國學院大學旧服部コレクション懸仏群調査報告」掲載の安土城考古博物館『紀要』17を御恵送頂きました。
 山下先生に、あつく御礼を申し上げます。

満員御礼 !「平安貴族の文化」

No.6729

 私が申しあげるのもおかしな話かも知れませんが、女性史総合研究会の5月例会は会場いっぱいの参加者があったとのこと。宣伝の下請けとして、嬉しく思っております。
 こちらは、京女から国文の院生さん2名が出席された由。月曜日に感想などお聞かせ下さい。

 まだまだ先のことだと思っていた中世戦記研究会が来週に迫り、レジュメ作成の余裕のないことに今さら気がついて大いに焦っているところです。どうも、設定したテーマで、ちゃんとした結論の出るような話には辿り着きそうにない雲行になってまいりました。
 このところ、何かと忙しくて困ります。