延期のお知らせ

No.6089

補陀落寺跡(クダラコージ山)見学ツアー 「延期」のお知らせ

雨野です。

申込〆切の当日に、早々のお知らせで申し訳ありませんが、>>No.6086で告知いたしました2月9日(土)の「補陀落寺跡見学ツアー」は、4月初旬まで延期と決定いたしましたので、お知らせいたします。

本日の段階で、現地の積雪量が膝丈くらいに達しており、残念ながら充分な遺跡の見学が望めそうにありません。ご案内役の梶川先生と協議した結果、谷筋の雪に足を取られて滑るなどの危険を回避するため、予定日としてお知らせしていた9日・11日とも見学は断念し、改めて「4月初旬」まで延期することになりました。(11日への順延もいたしませんのでご注意ください)

雪解けを待ち、花粉の飛散量が減少する4月初旬頃(各大学の授業が始まる前頃)に、再度ツアーを企画する予定でおります。
2日間も日程を繰り合わせてご準備頂いておりました先生方、皆さま方には大変申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い申し上げます。

>野口先生
どうかよろしくお願いいたします。

拙著『源氏と坂東武士』は、344位

No.6090

>雨野さん  緊急の告知、ありがとうございました。残念ですが、天候のことですから仕方ないと思います。

 『古代文化』の梶川先生の御高論に掲載されている写真や地図を見て、これは大変な「奥地」で、この冬は雪が多くて困難なのではないだろうかと心配していたところでした。
 4月の方が参加される方が増えるのではないでしょうか。それまでの間に事前の勉強会を開くという手もあるでしょう。何事も「塞翁が馬」です。

 大学生協神戸事業連合のHPに「2007年新刊ジャンル別ベストセラー」というのがあって、その「人文・歴史』部門の344 位に拙著『 源氏と坂東武士』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー234)がランクされていました。1位は内田樹『下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち』、2位は上野千鶴子『おひとりさまの老後』という次第。700位まで掲げてあり、なかなか面白い。
      http://www.kobe-bauc.or.jp/book/2007best_jinbun.html

 今年は『下流志向の坂東武士 戦わないつわものたち』とか『武家の棟梁の老後』なんていう本を書いてベストセラーを狙おうかと考えております(笑)。

 目下、4回生と大学院M2のゼミメンバーは院試やら口頭試問をひかえて奮闘中。後悔の無いようにしっかりやって下さい。

 ☆ 千葉県立浦安南高校の外山信司先生より、先生のインタビュー記事「戦国時代に始まる佐倉の発展」の掲載された『こうほう佐倉』(1032)を御恵送いただきました。千葉県佐倉市の中世に関する記事が満載。外山先生は私が中世後期の千葉氏研究の第一人者として最も信頼している地元の研究者です。
 外山先生にあつく御礼を申し上げます。

 ちなみに、私の父方の祖父(旧姓鈴木、屋号は大坂屋)の故郷は佐倉市内の飯塚。先祖はおそらく弥冨(岩冨)の原氏の被官だったのではないかと思います。その妻となった祖母も子どもの頃、佐倉に住んだことがあり、旧佐倉藩主の堀田邸に遊びに行ったことがあるというような話を聞いたことがあります。
 そういえば、佐倉には2005年のゼミ旅行で行きましたね。  

雲の彼方

No.6093

>野口先生

今回、梶川先生には、その、相当な山の「奥地」である雪深い現地に、下見のため、わざわざ足をお運び頂きました。
大変寒い中、お骨おりを頂き、またこの度の企画にいろいろ丁寧なご指導を賜り、大変有難く恐縮いたしております。

補陀落寺といえば、もとは清原深養父の山荘であったとされるようですが、その清原深養父が、こんな和歌を詠んでいることを、最近知りました。

    雪のふりけるをよみける
  冬ながら空より花の散りくるは 雲のあなたは春にやあるらむ   (古今和歌集・冬・330)

この歌は、実は先日、田中さんがブログに「好きな歌」として挙げられていて、それをきっかけに私も今回、改めて読み直してみたのですが。

降ってくる雪を桜花に見立てて、「冬だというのに空から花が散って来る。花が降ってくるからには、あの雲の上には春が来ているのだろうか」という歌です。

そんな深養父にもゆかりの補陀落寺跡、このたびは深き雪に閉ざされてしまいましたが、「雪を降らせる雲のすぐ向こうに春が待っている」と深養父もいう、温かい桜花の季節の到来を、心待ちにしていたいと思います。

今回は誠に残念でしたが、次回、皆さまとご一緒できるのを楽しみにしております。

都の辰巳、雪の降る

No.6094

 本日の宇治は、引っ越してから最大の降雪で、ここよりずっと積雪の多い洛北山間の補陀落寺跡の見学はまったく不可能であったことと思います。

 清原深養父の歌は、本当に希望とか一条の光を彷彿させますね。「我慢」とか「辛抱」というものは、希望があってこそ意味を持つものだと思います。
 老いぼれの私としては、せいぜい早く暖かくなって腰痛から解放されたいといったところです。

 本日、執筆遅延で御迷惑お掛けしていた原稿一件、ようやく完了いたしました。
 しかし、「負債返済の旅」は果てしなく続くのであります。                          

二月の『吾妻鏡』

No.6096

 やや中断期間が長くなってしまいますが、次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2008年2月21日(木)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞永二年(天福元年)九月十八日、二十四日、二十八日、二十九日、十一月十日、十二月二十九日
         天福二年(文暦元年)三月五日、三月十日、六月三十日、七月六日、七月二十六日、七月二十七日、八月一日、八月二十一日、十一月二十八日の各条
 (※掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、随時お知らせ下さい。)

 講読会ですが、2月21日(木)、29日(金)と開催予定です。新規メンバー随時募集中ですので、オフシーズンに史料講読に取り組んでみようという方は、まずは見学からでもお気軽にご参加下さい。