書評会

No.4911

村井章介『中世の国家と在地社会』(校倉書房、二〇〇五年)の書評会を、以下の要領で開催いたします。

日時:2006年8月28日~30日 各日13時~
場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室

8月28日
「一三―一四世紀の日本」
「佐藤進一著『日本の中世国家』によせて」
「権門体制論と中世国家史研究」

8月29日
「執権政治の変質」
「安達泰盛の政治的立場」?
「比較史上の天皇・将軍」?
「易姓革命の思想と天皇制」
「吉田定房奏状はいつ書かれたか」

8月30日
「中世の自力救済をめぐって」
「正和の神領興行法をめぐって」
「鎌倉時代松浦党の一族結合」?
「今川了俊と上松浦一揆」

どの論文を誰が報告するかは、当日のお楽しみということにいたしましょう(笑)
一言付け加えますと、ある論文を超大物の研究者が担当してくださいます。お楽しみに。

?を付した論文は、担当者未定ですが、一読しておくと担当者決定済み論文の理解が深まるかと思われます(同じことは、上に挙げていない論文全てについても言えますが)。
飛び入りでもかまいませんので、書評して下さる方大募集。

なお、資料準備の都合がございますので、「報告者以外の参加希望者」は、長村までご連絡ください。

上映会も。

No.4912

 長村君、詳報ありがとうございました。「超大物の研究者」という方にお目にかかるのをたいへん楽しみに致しております。
 ちなみに超小ものの私ですが、本日事務方からいただいた健康診断の結果には「肥満を認めます」と書いてありました。認められてしまったら仕方ありませんが、そんなことは自分が一番よく知っていることです(笑)。
 
 ところで、さきほど共同研究室に大型の液晶テレビが設置されました。いつもメンバーが競って系図を書きたがっているホワイトボードに匹敵するほどの大画面、と言っては大げさかも知れませんが、画面は実に鮮明です。
 
 夏休みには書評会のほかに、『太平記』などの鑑賞会もよいかも知れませんね。見たくはないでしょうが、小生出演(主演・脚本?)の千葉テレビのビデオ(テーマは頼朝の挙兵と千葉常胤・上総広常)もございます。放送内容の間違い探しというのも面白いでしょう。ちなみに、このときインタビューを担当した女性は、なぜか今はNHK教育テレビの「健康」番組に出ておられます。

宗教・文化研究所ゼミナール映画部会活動報告

No.4914

>長村くん 書評会のご連絡、ありがとうございます。毎度毎度お手数をお掛けします。

 先日は四時間近くに及ぶ『吾妻鏡』にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます。このあと二週のお休みをいただいて、次回は7/31(月)開催予定です。講読範囲は山本さんが調整・掲示してくださるとのことです。

 ところで、下の>>No.4901で野口先生からお知らせいただきました衛星映画劇場 『女の園』(1954年)を録画して観てみました。
 主人公の男女二人が並んで語り歩くシーン(光の使い方が上手く、画面に二人の影が美しい)の、「男の方っていっつもそうおっしゃるのね。男も女も同じじゃない。」なんていう台詞が印象的ですね。
 また、大学職員が警察に電話をするシーンで、職員が「こちら女子大です」とだけ言い、警察は「どこの女子大ですか?」(←この台詞は電話の向こうで聞こえない)と答えるという遣り取りがあったのですが、その短い遣り取りが、職員は『「女子大」といえば正倫女子大学に決まってるでしょ』と思っているけれども、世間ではそれだけを聞いてもピンとこないよ、という意識のズレが上手く表現されていて興味深かったです。
 姫路の街にぽっかりと浮かんだような姫路城もきれいでした。姫路生まれの方には「なつかしいなぁ」という景色かもしれませんね。黒澤明『影武者』に出てきた姫路城の鉄砲狭間も登場しました。
 1954年はたしか、『ゴジラ』の一作目も公開された年だったと思いますが、あれはアメリカによる水爆実験・「逆コース」(『女の園』のなかでも聞かれたフレーズ)といった言葉が飛び交うような社会情勢を背景に作られた映画だったそうです。同じ年に公開された『女の園』でも、作品中の随所にそういった雰囲気が滲み出ていたように感じました。

 『太平記』などの上映会ですが、その前にビデオはいまどなたがお持ちなんでしょうか。お心当たりの方はご一報下さい。先日話題になった『グーニーズ』のDVDならすぐ手元にあります。が、日本語吹き替えは僕も野口先生もご存じの、「あのときの『グーニーズ』」とは比ぶべくもありません。