古文書学会見学会のご案内 付けたり 旅行のことなど
元木泰雄
No.9752
お久しぶりです。
秋たけなわとなりましたね。下記の要領にて、古文書学会見学会を開催いたします。
ふるってご参加くださいますようにお願い申し上げます。
日時 11月23日金曜日・祝日
14時~16時 受付は13時45分から
場所 大阪城天守閣
集合場所は天守閣改札前
参加費 500円
近年の新規収集品を中心として、織豊期~江戸初期の大阪城天守閣収蔵文書を拝見致します。
なお、特別展「秀吉の城」も開催中ですので、あわせてご覧ください。会期は10月6日(土)~11月25日(日)です。
参加ご希望の方は、下記までハガキにてお申し込みください。11月15日(木)必着でおねがいいたします。
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室
以上です。
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夏の旅行のお話やら、「戻る」で消えてしまったNHK出演のことやら、書き込みたいと思ううちに時がたってしまいました。
今年の夏は、何とも忙しく、落ち着かないものの、まことに充実した時間でもありました。
8月18日、亀岡で講演会。もちろん清盛の話。終わった後の質問は、「光秀の大河ドラマはどのように作ればよいでしょうか」。NHKにお聞き下さい。しかし、吉田茂のドラマなどを見ていると、まともで重厚なドラマも作れるのですから、どうして清盛があのようなひどいドラマになってしまうのか、理解に苦しみます。
8月21日は奈良で、清盛の南都焼き討ちのお話。清盛を若干擁護した仏罰か、靴下に穴が開いてしまいました。能楽堂の壇上でお話しししたので、歩くときにはかなりハラハラしました。
22日は、下関の梅光学院大学で開催された「軍記と語り物研究会」で、平氏敗北の背景につい講演させていただきました。松尾葦江、日下力、早川厚一、佐伯真一、櫻井陽子、岩城賢太郎、平藤幸等多くの先生方とお話をさせていただき、大変実り多い時間を過ごさせていただきました。その晩は春帆楼で懇親会。夏の暑いのにフグ鍋かと思いきや、ふつうの立食パーティーでした(笑)
23日から、例年通り、夏の旅行。その日の昼、阪急百貨店が入って新装なった博多駅で集合。中学生の時、以前の駅舎ができたばっかりのころ、駅周辺のあまりの殺風景な様子のに仰天したことを思い起こすと、まさに隔世の感です。
参加者は東京の漆原先生、神野さん、関西からは小林基伸先生、関学の中村・生駒・岩田、立命の花田の諸氏、そして当研究室の面々です。
まずは中世博多の趣を残す禅寺聖福寺、承天寺を拝観。博多がうどん・そば発祥の地だったのですね。ついで、沖ノ島の宝物、多くの中世文書を有する宗像神社へ。宝物館を堪能して外に出ると、急に天気が下り坂に。次の香椎宮に行くまでの間に雨が降り出しましたが、幸い香椎宮では雨も上がり、特異な形態の社殿などをじっくり拝観することができました。
次いで筥崎宮に向けて出発したと同時に、雷鳴が轟き、沛然たる豪雨。車の運転も大変という有様で、筥崎宮拝観を断念することになってしまいました。香椎の奇跡と筥崎の無念。中世人ならこの怪異をどのように解釈したのでしょうか・・・
その晩は、九州大学の佐伯弘次先生にお越しいただき、先生ご推薦の店で懇親会。福岡市教委に就職した野木雄大君にもご参加いただき、楽しい一夜となりました。ちなみに野木君は世界遺産登録推進室宗像・沖ノ島係でご活躍中とのことです。お店は「天神情熱さかな市場」。烏賊の活造り、飲み放題付きで5000円。いい店は地元の方に聞くべきですね。
続く24日は、好天にも恵まれ、多くの史跡を巡りました。午前中は、かの白村江の敗戦後に築かれた水城をまず見学。ついで大宰府に赴き、都府楼跡、戒壇院、観世音寺、武藤資頼・資能、玄昉の墓所、大宰府天満宮に赴きました。都府楼跡は史跡として整備され、資料館も建設されています。武藤父子の墓は変わった形態の墓石で、一見の価値ありです。昼食は、天満宮門前町にある「やす武」。大変美味な蕎麦でした。これはマップルのご推奨。お若い方々は店の前で梅が枝餅を頬張っておられました。
午後は久留米に赴き、南北朝時代、九州でにおける最大の合戦大保原合戦を前に懐良親王が陣取った宮の陣の史跡を見学、次いで親王が拠点とした高良大社に参詣致しました。ここからの筑後平野の眺めは絶景。大宰府方面からの敵の進行も一目瞭然です。展望台の風よけのアクリル板が汚れていたのはいただけませんが。次いで、中世以来の名刹善導寺を見学、久留米市内で花田君ご推奨の店で懇親会となりました。
25日は柳川資料館で大友文書を見学、昼食は柳川名物のうなぎのせいろ蒸しに舌鼓を打ち、午後は元寇防塁跡を見学して帰路につきました。
まことに充実した三日間でした。
しかし、8月が終わると、耐え難い仕事が押し寄せて、鬱陶しい毎日となってしまいました。
そんな中、9月11日にNHK放送センターで、「視点・論点」の撮影に参りました。前日は、石浜さんと久しぶりに一杯。楽しくて飲みすぎました。翌日は、石浜さんご推奨の「レーピン展」を見学するために、東急BUNKAMURA美術館に赴き、つい見とれて時間を忘れました。
かくして二日酔い、おまけにNHKとの約束の時間に遅刻という体たらく。これまでは研究室でのインタビューだっただけに、スタジオ撮影で緊張するのではないかと懸念していたのですが、スタッフの方々の誘導もあり、一発でOKをいただきました。
我ながらうまく話をまとめられたと思います。6月の京女での公開講座ではまさに快心の講演ができましたが、それと並ぶ気持ち良いお話でした。
というわけで、私生活はドタバタしましたが、本当に充実した夏を過ごすことができたとうれしく思っております。
来年の夏の旅行、またよい旅行にしたいと思います。行き先などのご提案があればよろしくお願い致します。
ご覧になった方もあったかと思いますが、午前中に書いた文章が、最後のパスワード入力が失敗したとかで消されてしまい、腹立ちまぎれに途中までで投げ出しておりました。それにしても消失二回目。よほど相性が悪いのか、機械音痴なのか・・・・
ともかく、そのままにしておくのも腹立たしいので、再度書き直した次第です。
秋たけなわとなりましたね。下記の要領にて、古文書学会見学会を開催いたします。
ふるってご参加くださいますようにお願い申し上げます。
日時 11月23日金曜日・祝日
14時~16時 受付は13時45分から
場所 大阪城天守閣
集合場所は天守閣改札前
参加費 500円
近年の新規収集品を中心として、織豊期~江戸初期の大阪城天守閣収蔵文書を拝見致します。
なお、特別展「秀吉の城」も開催中ですので、あわせてご覧ください。会期は10月6日(土)~11月25日(日)です。
参加ご希望の方は、下記までハガキにてお申し込みください。11月15日(木)必着でおねがいいたします。
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室
以上です。
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夏の旅行のお話やら、「戻る」で消えてしまったNHK出演のことやら、書き込みたいと思ううちに時がたってしまいました。
今年の夏は、何とも忙しく、落ち着かないものの、まことに充実した時間でもありました。
8月18日、亀岡で講演会。もちろん清盛の話。終わった後の質問は、「光秀の大河ドラマはどのように作ればよいでしょうか」。NHKにお聞き下さい。しかし、吉田茂のドラマなどを見ていると、まともで重厚なドラマも作れるのですから、どうして清盛があのようなひどいドラマになってしまうのか、理解に苦しみます。
8月21日は奈良で、清盛の南都焼き討ちのお話。清盛を若干擁護した仏罰か、靴下に穴が開いてしまいました。能楽堂の壇上でお話しししたので、歩くときにはかなりハラハラしました。
22日は、下関の梅光学院大学で開催された「軍記と語り物研究会」で、平氏敗北の背景につい講演させていただきました。松尾葦江、日下力、早川厚一、佐伯真一、櫻井陽子、岩城賢太郎、平藤幸等多くの先生方とお話をさせていただき、大変実り多い時間を過ごさせていただきました。その晩は春帆楼で懇親会。夏の暑いのにフグ鍋かと思いきや、ふつうの立食パーティーでした(笑)
23日から、例年通り、夏の旅行。その日の昼、阪急百貨店が入って新装なった博多駅で集合。中学生の時、以前の駅舎ができたばっかりのころ、駅周辺のあまりの殺風景な様子のに仰天したことを思い起こすと、まさに隔世の感です。
参加者は東京の漆原先生、神野さん、関西からは小林基伸先生、関学の中村・生駒・岩田、立命の花田の諸氏、そして当研究室の面々です。
まずは中世博多の趣を残す禅寺聖福寺、承天寺を拝観。博多がうどん・そば発祥の地だったのですね。ついで、沖ノ島の宝物、多くの中世文書を有する宗像神社へ。宝物館を堪能して外に出ると、急に天気が下り坂に。次の香椎宮に行くまでの間に雨が降り出しましたが、幸い香椎宮では雨も上がり、特異な形態の社殿などをじっくり拝観することができました。
次いで筥崎宮に向けて出発したと同時に、雷鳴が轟き、沛然たる豪雨。車の運転も大変という有様で、筥崎宮拝観を断念することになってしまいました。香椎の奇跡と筥崎の無念。中世人ならこの怪異をどのように解釈したのでしょうか・・・
その晩は、九州大学の佐伯弘次先生にお越しいただき、先生ご推薦の店で懇親会。福岡市教委に就職した野木雄大君にもご参加いただき、楽しい一夜となりました。ちなみに野木君は世界遺産登録推進室宗像・沖ノ島係でご活躍中とのことです。お店は「天神情熱さかな市場」。烏賊の活造り、飲み放題付きで5000円。いい店は地元の方に聞くべきですね。
続く24日は、好天にも恵まれ、多くの史跡を巡りました。午前中は、かの白村江の敗戦後に築かれた水城をまず見学。ついで大宰府に赴き、都府楼跡、戒壇院、観世音寺、武藤資頼・資能、玄昉の墓所、大宰府天満宮に赴きました。都府楼跡は史跡として整備され、資料館も建設されています。武藤父子の墓は変わった形態の墓石で、一見の価値ありです。昼食は、天満宮門前町にある「やす武」。大変美味な蕎麦でした。これはマップルのご推奨。お若い方々は店の前で梅が枝餅を頬張っておられました。
午後は久留米に赴き、南北朝時代、九州でにおける最大の合戦大保原合戦を前に懐良親王が陣取った宮の陣の史跡を見学、次いで親王が拠点とした高良大社に参詣致しました。ここからの筑後平野の眺めは絶景。大宰府方面からの敵の進行も一目瞭然です。展望台の風よけのアクリル板が汚れていたのはいただけませんが。次いで、中世以来の名刹善導寺を見学、久留米市内で花田君ご推奨の店で懇親会となりました。
25日は柳川資料館で大友文書を見学、昼食は柳川名物のうなぎのせいろ蒸しに舌鼓を打ち、午後は元寇防塁跡を見学して帰路につきました。
まことに充実した三日間でした。
しかし、8月が終わると、耐え難い仕事が押し寄せて、鬱陶しい毎日となってしまいました。
そんな中、9月11日にNHK放送センターで、「視点・論点」の撮影に参りました。前日は、石浜さんと久しぶりに一杯。楽しくて飲みすぎました。翌日は、石浜さんご推奨の「レーピン展」を見学するために、東急BUNKAMURA美術館に赴き、つい見とれて時間を忘れました。
かくして二日酔い、おまけにNHKとの約束の時間に遅刻という体たらく。これまでは研究室でのインタビューだっただけに、スタジオ撮影で緊張するのではないかと懸念していたのですが、スタッフの方々の誘導もあり、一発でOKをいただきました。
我ながらうまく話をまとめられたと思います。6月の京女での公開講座ではまさに快心の講演ができましたが、それと並ぶ気持ち良いお話でした。
というわけで、私生活はドタバタしましたが、本当に充実した夏を過ごすことができたとうれしく思っております。
来年の夏の旅行、またよい旅行にしたいと思います。行き先などのご提案があればよろしくお願い致します。
ご覧になった方もあったかと思いますが、午前中に書いた文章が、最後のパスワード入力が失敗したとかで消されてしまい、腹立ちまぎれに途中までで投げ出しておりました。それにしても消失二回目。よほど相性が悪いのか、機械音痴なのか・・・・
ともかく、そのままにしておくのも腹立たしいので、再度書き直した次第です。