「『義経記』の金売り吉次と陵兵衛」の紹介
No.7912
今朝、送信されてきたメールで、すっかり忘れていた今月締め切りの原稿のあることに気づかされました。
卒論指導やら来年度のシラバスやらで大混乱の最中、まいりました。
昨日、ある席で、冗談に「原稿に追われて、もはや国外逃亡しか術はない」と申し上げたのですが、冗談では済まされなくなってきたようです。さっそくバスポートの申請に出掛けたい・・・と思っております。
でも、旅費が要るのか・・・。困りました。
当ゼミに参加してくれている神戸大学大学院の藪本勝治君が、『國語國文』第79巻第11号に「『義経記の金売り吉次と陵兵衛』」と題する論文を発表されました。
『義経記』が、支配層の一般的秩序の枠組みを保持しながらも、鋳物師・山伏といった遍歴民の視点・価値観における義経伝承によって、その作品の論理が構築されていることを論じた秀作。牛若奥州下りに関する諸史料を比較・検討され、歴史学研究者の諸説を俎上にあげて手際よく整理と批判を加えています。
とくに、義経に関心を持つ歴史研究者の皆様にぜひ御一読をお勧め致します。
キャンパスプラザの授業は明日まで。平泉のことをお話しする予定です。
卒論指導やら来年度のシラバスやらで大混乱の最中、まいりました。
昨日、ある席で、冗談に「原稿に追われて、もはや国外逃亡しか術はない」と申し上げたのですが、冗談では済まされなくなってきたようです。さっそくバスポートの申請に出掛けたい・・・と思っております。
でも、旅費が要るのか・・・。困りました。
当ゼミに参加してくれている神戸大学大学院の藪本勝治君が、『國語國文』第79巻第11号に「『義経記の金売り吉次と陵兵衛』」と題する論文を発表されました。
『義経記』が、支配層の一般的秩序の枠組みを保持しながらも、鋳物師・山伏といった遍歴民の視点・価値観における義経伝承によって、その作品の論理が構築されていることを論じた秀作。牛若奥州下りに関する諸史料を比較・検討され、歴史学研究者の諸説を俎上にあげて手際よく整理と批判を加えています。
とくに、義経に関心を持つ歴史研究者の皆様にぜひ御一読をお勧め致します。
キャンパスプラザの授業は明日まで。平泉のことをお話しする予定です。