古文書学会見学会

元木泰雄
No.7330

 以前予告を致しました古文書学会史料見学会のご案内です。7月17日土曜日と8月17日火曜日です。奮ってご参加ください。参加ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、所属、連絡先、会員・非会員の別等を明記の上、申込受付先までお申し込みください。

1 7月17日
主催:日本古文書学会
共催:日本文化デジタル・ヒューマニテーィズ拠点(立命館大学)
日時;7月17日(土)13:30~16:30
会場;立命館大学アート・リサーチセンター(衣笠キャンパス)
集合場所;同上玄関前(13:15~受付開始)
交通:鉄道各駅から市バス等にて「立命館大学前」下車
   (詳しくはホームページ等で確認してください)
見学内容;友禅下絵・裏打ち文書(常設展示)、「拠点」研究の紹介(文字の図像化、『兵範記』等古記録の分析、後者は佐古愛己先生のお話)、藤井永観文庫(室町時代の優れた文書が展示されます)
参加費;無料
注意;館内は土足禁止です。相応の用意はありますが、可能な方はスリッパをご持参ください。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月9日(金)必着でお願い致します。ただし、人数に余裕はあれば当日受付も可能です。

※当日は日本史研究会の例会、おまけに山鉾巡行と重なりますが、御容赦ください。

2.8月17日(火) 13時~16時
会場 京都府立総合資料館(地下鉄烏丸線北山駅下車、すぐ)
集合 同館玄関に13時に集合(12時45分より受付開始)。
参加費 200円を徴収致します。
内容 上島有先生のご説明を承りながら、東寺百合文書を見学致します。前回の第Ⅲ類(檀紙)に続いて、今回は中世最高の料紙である第Ⅰ類を中心に見学致します。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月30日(金)必着でお願い致します。
参加される方に、予め簡単な資料をお届けするため、締め切りが早くなっておりますのでご注意ください。

 以上です。多数のお申し込みをお待ちしております。

紅旗征戎、わが事にあらず

No.7340

 元木先生、ご案内をありがとうございます。

 そういえば、17日は祇園祭の山鉾巡行の日ですね。この日は、ほかに、女性史総合研究会(ウイングス京都)
 http://www.geocities.jp/joseishi_sougou/regular_meeting.html
や日本史研究会の例会(京大会館)も予定されていて、
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/cgi-bin/jhs/wiki/wiki.cgi?page=%CE%E3%B2%F1
関西の歴史研究者は、さながら「紅旗征戎わが事にあらず」といったところでしょうか。
 しかし、巡行の日の京都は毎年のように、とんでもなく蒸し暑いのであります。

 火曜日の「基礎・教養科目」の講義。いつもは肉声で通しているのですが、喉の調子が悪いのと、体力の消耗が夥しいので、学生さんにマイクのセットをお願いいたしました。
 しかし、「うわなりうち」を「妻敵うち」と言い間違えて、あわてて訂正したり、まったく自らの耄碌ぶりにウンザリさせられるような次第で、マイクがあるからと落ち着いた小さな声で話せるような状態ではありませんでした。
  
 『鎌倉遺文研究』第25号に、渡元僧道源のことを書きましたが、その後、彼に関する新事実の発見が続々。ほとんどが、篤学の坂口太郎君からの御教示によるものですが、おかげで続論に取り組めそうです。ただし、時間と体力との闘いに勝てればの話です。

 「紅旗征戎、わが事にあらず」。
 ワールドカップの試合をテレビ観戦したくとも、昼間の疲労で疲れ果て、早々に就寝しなければ、明日に差し支える・・・という私の情況に通ずるものが、定家さんにあったのかどうだか?

 この秋、山梨県に行くことになりました。この機会に、「甲斐源氏」を一から学び直します。

 >山田樹理様 
 昨日、元木先生の研究室で、御夫君から、かわいい赤ちゃんの動画を見せていただきました。
 目の辺りがお母さんそっくりですね。御夫君とも意見が一致しました。
 御上洛を楽しみにしています。

無回転寿司

No.7341

 えのきどいちろうさんが、「回転する寿司を『回転寿司』というなら、回らない普通の寿司は『無回転寿司』と呼んでみないか」というようなことを言ってました。頼んだアナゴは無回転で飛んできます。

 次回の『吾妻鏡』は七夕の前の日。学部生として在籍していた大学には「七夕フェスティバル」というイベントがありましたが、いまもあるんでしょうか。
 七夕を祝う習慣も、学部生や院生や先生みんなで史料を読む機会も、今の時代には希少になりつつあるようです。いつまでも続けたい『吾妻鏡』の次回は以下の通りです。

 日時:2010年7月6日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

明日(29日)の授業とゼミ

No.7327

 今朝、公開講座来場者の名簿を拝見して、御挨拶の機会を失した方たちが沢山おられたことに気がつきました。せっかくお出で頂いたのに、大変失礼致しました。
 講師の先生方に、講演要旨のことをお伝えすることを忘れたり、気が回らないので後始末が大変です。

 さて、明日の授業ですが、Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は瀧浪さんが「血液型による性格判断」をテーマに報告されます。もちろん、それを肯定するのではなく、こうしたことが行われる社会的背景を探るという事になると思います。小波先生が批判されている「ニセ科学」も当然俎上に載せられることでしょう。

 Ⅴ講時目の「基礎・教養科目」は第11回目の講義で、今回のテーマは「源頼朝のバックグラウンド-母・乳母・妻・娘-」です。頼朝を家族・女性の視点から解剖してみたいと思います。

 ゼミでは『吾妻鏡』の講読もさることながら、公開講座の御講演内容や運営面での反省、それに大阪歴史学会のお話などをお聞かせ願いたいと思っています。

 それにしても、今日の京都はひどく蒸し暑く、体調がさらに狂いそうです。

明日(29日)の『吾妻鏡』

No.7328

 土曜日の公開講座では講師の福島金治先生と池谷初恵先生から貴重なお話を伺うことができました。今後『吾妻鏡』を読み進める上でも大いに参考にさせていただきたいと思います。福島先生、池谷先生、誠にありがとうございます。
 また、お足元の悪いなか多数ご来場いただきました皆さまにも御礼申し上げます。

 昨日は大阪歴史学会大会(於、関西大学)に出席してまいりました。
 関西大学の近代的で清潔感のある設備で充実した中世の報告三つを伺い、「つなぎの親睦会」と部会の懇親会(於、うまいもん酒場 えこひいき 関西大学前店)までお邪魔してきました。
 21世紀になって10年ほど経ちましたが、20世紀に構想された諸分野について、近年の研究動向に照らして読み直す作業がいろいろなところで必要とされているようです。かつての研究が生み出された状況にも目配せをしつつ、しっかりと批判的に継承してゆきたいと思います。
 書道部副キャプテンの山本さんも、展示会から関西大学に駆けつけて午後から出席し、その後も懇親会まで参加されました。部会の方々からいろいろなお話を伺うこともできて良かったと思います。
 毎日、あるいは毎週末、当掲示板をご覧いただいているみなさん、今後ともよろしくお願いします(たまには書き込みしてください)。

 明日(6/29)の火曜日の『吾妻鏡』は、そのへんのお話もしつつちょっとずつ読み進みましょう。

 日時:2010年6月29日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正嘉二年(1258年)九月二日・二十一日・二十九日、十月十二日、十二月十日・十九日
    正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

公開講座と大阪歴史学会

山本みなみ
No.7331

 公開講座から二日経ちましたが、遅ればせながらお礼を書き込ませていただきたいと思います。
 
公開講座での講師の先生方のお話は非常に勉強になりました。池谷先生のお話は、写真や地図が多く、韮山に行ったことのない私にもとてもわかりやすいものでした。福島先生のお話からは、現在私たちが六波羅や女坂などでしているたわいもないおしゃべりの内容と手紙の内容に共通する部分があり、当時六波羅に住んでいた女性たちをとても身近に感じることができました。インターネットや宅配便のある現在と比べると、遠い昔の鎌倉時代は・・・などと思ってしまいますが、人(男性・女性問わず)も、物も、情報も全国(特に京都と鎌倉間)を頻繁に移動していたんだなと感じました。今後『吾妻鏡』を読む上で参考にさせていただきたいと思います。誠にありがとうございました。
 また、公開講座ではゼミの先輩方をはじめ、同回生、後輩には、協力して動いていただき、感謝しています。ありがとうございました。

 さらに、懇親会におきましては、多数の方々にご参加いただき、ありがとうございました。
 幹事として一言御礼申し上げます。
 懇親会の場がより親交を深める場となっていれば、幸いです。

 日曜日は大阪歴史学会に出席してきました。午後からの参加となってしまいましたが、その後親睦会、懇親会とお邪魔させていただきました。いろいろな方々とお話する機会を得ることができました。親切にしてくださった部会の方々、及び部会の方々に紹介してくださった岩田さんに、お礼申し上げます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 土曜、日曜と刺激的な、充実した時間を過ごすことができました。
 詳しくは、また講読会でお話しできればと思います。

公開講座の御礼・PCの乱発生

No.7326

 昨日の公開講座は悪天候にたたられたため来場者は例年より少なめでしたが、内容はとても充実したもので、私自身も大変勉強になりました。
 池谷先生のパワーポイントを使ったお話は、伊豆韮山の地を歩いているかのように楽しませていただいているのですが、実はその中にとても重要な情報が提示されているといった、地道な研究の成果をいかに分かりやすく提示するかを、本当によく工夫された御講演でした。
 一方、福島先生は難解な仮名書きの女性の手による文書を、まさしく「読み解いて」下さり、鎌倉から上洛し、六波羅に生活していた女性たちの息づかいを聞くようなお話でした。彼女たちの生活空間は、現在の京都女子大の周辺にあたり、その消息文が講演会場の前を通る渋谷通り(渋谷越)を頻繁に往復していたことを知り、またこの東山周辺の歴史への愛着を深めた次第です。
 周到な御準備の上、とても充実した御講演を下さった池谷先生と福島先生にあらためて御礼を申し上げます。

 公開講座の準備と当日の運営には、宗教教育センターの皆様に例年のごとく、ひとかたならぬ御援助をいただきました。あつく御礼を申し上げます。また、ゼミメンバーには、受付など、いつものように大いに活躍していただき、本当にありがとうございました。とくに、岩田君と山本さんには、まさに手足となって働いていただき、感謝しています。今日はお二人とも大阪歴史学会に行かれていることでしょう。

 嬉しかったのは、新潟から丸山(田中)さん、愛知から野口君が駆けつけてくれたこと。また、東京から見えた前途有為な若手研究者お二人が、懇親会にも加わって下さったことでした。これまでにも公開講座は多くの副産物を生んできましたが、今回もその手応えを感じた次第です。

 ・・・ということで、帰宅後さっそく、この掲示板に御礼の書き込みをし、それからゆっくり休もうかと思っていたのですが、「そうは問屋が卸さない」というのが世の常でありまして、入力しないのにPCが勝手に@@@@@@@@@・・・・・と打ち込んで止まりません。そこで、終了して再起動しようとしたのですが、今度は暫くすると大きな警告音のような音がして起動しなくなりました。
 今朝になって再び起動してみたところ警告音なく起動できました。しかし、@@@@・・・の勝手な入力は続きますので、@のキーにゴミでも入っているのではとキーを持ち上げてみたところ、外れかかってガタガタになってしまいました。
 そこで、修理に出すか、新しいPCを買うか、鈴木君に御指示を仰いでいるところです。
 やれやれであります。

 >岩田君・山本さん  大阪歴史学会のお話をうかがうのを楽しみにしております。

公開講座の御案内と準備状況など

No.7314

 ◇ 京都女子大学 宗教・文化研究所市民公開講座 ◇

  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」
  テーマ『京・六波羅と鎌倉』
 講題 「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」
 講師  伊豆の国市教育委員会 池谷 初恵氏
 講題 「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」
 講師  愛知学院大学文学部教授 福島 金治氏
 日時  6月26日(土)13:00~14:30・15:00~16:30
 場所  本学J420教室 (いつもの会場の一つ下の階です)
お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。
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 本日からお送り頂いたレジュメの印刷をはじめます。
 今年は何やら同じ日に歴史・国文関係の研究会が各地で開催されるため、用意する部数は200部。限定、一人一部。
 懇親会の参加人数も確定しました。
 若手では、本学の学部2回生から東京の学振研究員の方まで勢揃いで、賑やかになりそうです。
 >お手伝い頂ける皆さん
  当日11時に野口研究室にお集まり下さい。
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 >元木先生  
  古文書学会見学会の御案内を有り難うございました。
  ただ、7月17日は、平家の西八条邸をテーマとする日本史研究会の例会に重なってしまったのが残念です。

山下克明『陰陽道の発見』の刊行を祝す

No.7316

 おかげさまで当方の公開講座は大人気のようで、わざわざ関東から夜行バスで日帰りでお出でになられるという方もおられます。六波羅の故地をを見下ろしながら、六波羅のお話が聞けるのですから、「さもありなん」ということかも知れません。

  事前勉強をしておきたいという人は、明日研究室にお出で下さい。池谷先生の御高論「伊豆における北条氏の館跡について」(『金澤文庫研究』321)と福島先生の御高論「鎌倉後期の鎌倉・京都の交流」(『鎌倉時代の喫茶文化』茶道資料館)のコピーを用意してあります。

 ☆ NHK出版の石浜哲士さんから、山下克明『陰陽道の発見』(NHKブックス)をお送り頂きました。待望の本です。
 陰陽道については、史料を読んでいて分からないことだらけなのですが、歴史学の専門家の手による、きちんとした学問的裏づけのある、しかも分かりやすいという本には出会うことがありませんでした。
 山下さんは『上代学制の研究』で知られる、かの碩学桃裕行先生晩年の愛弟子です。以前から、陰陽道に関する一般向けの本を書いてくれることを期待していたのですが、ついに実現されたという次第です。
 これは、史学・国文・民俗学にとって大朗報だと思います。
 ゼミの史料講読会参加者は必読です。
 石浜さん、ありがとうございました。
 山下さん、御上梓おめでとうございます。よくぞ書いて下さいました。心より御礼を申し上げます。

 そういえば、山下さんには、公開講座「東山から発信する京都の歴史と文化」の第一回目の講師を東北大学の柳原敏昭先生とともにお勤め頂いたのでした。

 ☆ そして、もう一冊。新人物往来社の聴涛(きくなみ)真悠子さんより、新刊の『歴史読本』8月号を御恵送頂きました。これには、岩田慎平「平将門の乱」が掲載されています。
 当ゼミの師範代・岩田君の一般向け雑誌デビューです。
 若手研究者は学術論文に専心すべきだという意見もありますが、一般向けの原稿執筆というのも、それなりに勉強になるものです。私は若い頃、だいぶ『歴史読本』に書かせて頂きましたが、それは大きな財産になっています。
 さらにいえば、研究者の世界で富士山のように高い権威のある学術雑誌も、一般の人には無名であり、私の知人の一人は、某自治体の採用面接の際、『歴史読本』への執筆経験を面接官から高く評価されたと話してくれたことがあります。

 それにつけても、岩田君の今後の御精進を期待するばかりです。
 書店店頭で立ち読みして(出来れば御購入の上)、忌憚のない御批判と御感想をお寄せ下さい。

一部地域で品薄です

No.7317

 6月26日(土)の宗教・文化研究所市民公開講座は、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
 翌日の大阪歴史学会大会(於、関西大学千里山キャンパス)と併せてのご来聴をおすすめ致します。

>野口先生
 拙稿をご紹介いただきましてありがとうございます。
 出来上がった『歴史読本』を前にすると、いままでほかの何をした(例:専門誌に掲載された、家の戸棚の修理をした)ことよりも、家族の私を見る目が変わりました。今後も専門誌・一般誌を問わず取り上げていただけるような、ポリバレントな研究者を目指して更に精進に励みたいと思います。
 雑誌はわりと小さな書店にも並んでいますが、うれしがって自ら数冊買い込んでしまいましたので、六地蔵周辺(momoとかイズミヤ)ではやや品薄です。

一般向け雑誌デビューおめでとうございます

No.7320

岩田さん、おめでとうございます。
同志社高校の図書館にも定期購読で配架されていましたので、図書館の分掌の方にお勧めしておきました☆

明日の公開講座、なんとか予定が空いていけそうなのですが、
昨日から声が出なくなってしまい、それの回復状況次第でわかりません…。

とうとう前日になりましたが無理は禁物です。

No.7322

 本日は昼休みに川本先生が研究室にお出でになり、小一時間ほど、鎌倉幕府の儀礼や西八条のことなどについて、話を弾ませました。
 度を超すほどの多忙な学長職をつとめられながらも、常に研究に邁進されている先生には敬意を表するばかりです。

 公開講座。いよいよ、明日に迫りました。配付資料の用意も済みました。
 多くの皆様の御来場をお待ちするのみです。

 >鈴木君  御無沙汰しております。
 御新居の住み心地はいかがでしょうか?
 天候不順なので、体調を崩している方が多いようです。
 明日は建築史の山口さんもお手伝いに来てくれますので、なんとか機械操作は乗り切れそうです。どうぞ、お大事に。
 なお、近々のうちに『紫苑』第8号のデータをお送り致しますので、宜しくお願い致します。

 ☆ 九州大学の高野信治先生より、先生が研究代表者をつとめられた科研報告書『近世日本における武士像と道徳性と政治意識の相関性に関する史料復原的基礎研究』ならびに御高論「貝原益軒の「武」認識とその行方-〈武功譜代〉像の形成をめぐって-」(『比較社会文化』15)を御恵送頂きました。
 高野先生に、あつく御礼を申し上げます。   

定期購読

No.7329

 >鈴木君 おひさしぶりです。声の具合はいかがですか。
 拙稿を宣伝していただきましてありがとうございます。同志社高校さんの図書館では『歴史読本』も定期購読しておられるんですね。
 高校生だったときに、図書室の購入希望欄に『Number』と書いて、その直後に私は卒業してしまったのですが、三年半ほどして教育実習で母校に行き図書室を覗いてみたら、ちゃんと『Number』が定期購読されてました。いまでもあるんでしょうか。

 また何かの機会にお会いできるのを楽しみにしています。

公開講座後の懇親会

No.7309

  懇親会の申し込み期日が近づいてきましたので、再度ご案内いたします。

  今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。
  人数にはまだ余裕がございますので、皆様ぜひご参加下さい。

  日時:6月26日(土)18:30~(2時間程の予定)
  場所:「里」(女坂上ってすぐです)
  費用:2500円+α  ※飲み放題付きコース料理

  お手数ですが、参加をご希望される方は明日22日(火)までに野口先生または山本(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
  参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。

公開講座御案内&明日(22日)の授業

No.7310

◇ 京都女子大学 宗教・文化研究所市民公開講座 ◇

  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」
  テーマ『京・六波羅と鎌倉』
 講題 「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」
 講師  伊豆の国市教育委員会 池谷 初恵氏
 講題 「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」
 講師  愛知学院大学文学部教授 福島 金治氏
 日時  6月26日(土)13:00~14:30・15:00~16:30
 場所  本学J420教室
お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。
 *************************************************************
 さて、明日22日の授業案内です。

 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、武内さんの担当で、報告のテーマは「北欧の教育水準」。
 フィンランドの教員養成のあり方などが取り上げられるようです。
  【注意】 なお、22日12:30~12:55の間、共同研究室は宗教部で使っていますので、入室しないでお待ち下さい。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は「坂額と巴-源平合戦のなかのジェンダー」というテーマでお話し致します。関連して木曾義仲の話も。

 >卒論の履修者諸姉  そろそろ、注をつけた段階の草稿を拝見したいものです。

 >ゼミ関係の諸姉兄  公開講座のお手伝い、よろしくお願い致します。

昨年の先生は今年の落第生

No.7306

 昨日は研究室で溜まりに溜まった事務仕事を少しばかり片付けた後、仏教史学会の入門講座に出掛けて、上横手先生の御講演を拝聴しました。

 御講演の中で、拙論を取り上げて下さったのですが、ここで先生からまさに一刀両断の御指摘を頂きました。
 著名な研究者の見解を疑わずに受け容れていたこと(①)と、その思い込みを前提にしたお粗末な史料解釈(②)にたいする御批判で、②の方は、もともと自らの解釈に不安がありましたので、一部の方には抜刷を送る際、添状に御検討をお願いする一文を付したところでした。
 言われてみれば、まったく、なんでこんなおかしな解釈をしてしまったのだろうという有様で、一次史料も読み手の立場で曲解されることがあるという、先日の國學院大學のシンポにおける高橋典幸先生の御講演の内容を想起させられた次第です。
 汗顔の極みでした。
  ただ、①の方は、日頃、岩田君などにお話ししているとおりで、さらに検討の余地があると考えています。この点で、質疑応答の際に米澤君の発せられた御質問は、重要な事実の指摘を含むものでした。
 あえて、上記の「著名な研究者」による指摘が正しいものであることの論証に取り組んでみるのも面白いと考えております。

 会場でも御挨拶申し上げましたが、拙論を取り上げて厳しい御批判を下さった上横手先生にあらためて感謝の意を表させて頂きたいと存じます。

 それにしても、昨年の同じ頃、日本史研究会の歴史学入門講座で講師をつとめさせていただいたのに、今年は「反面教師」の役割を演じてしまったのには、内心忸怩たるものがございます。自分がもう一度「入門」し直さなければならないことを悟った次第です。

 このところ、ここ数年で積み重ねてきたことが各所で崩壊の危機に瀕しているように思われます。

 ☆ 金沢文庫の永井晋先生より、新刊の御高著『鎌倉源氏三代記 一門・重臣と源家将軍』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)を御恵送頂きました。
 永井先生のこの時代に関する御理解が直截に表出されている御著書だと思います。
 永井先生にあつく御礼を申し上げます。

シンポ報告の要旨公開と『古代文化』の英断

No.7301

 ◇ 6月6日に國學院大學渋谷キャンパスで開催されたシンポジウム「平家物語研究の視点―歴史学の視点・文学の視点、その相互理解をめざして―」の講演(野口実「東国武士研究と軍記物語」・佐伯真一「歴史学の視点と文学研究の視点―作品の認識をめぐって―」・高橋典幸「「史料」と軍記物語-軍事史の観点から-」)の要旨が、松尾葦江先生の研究室のHP「中世文学逍遥」で公開されました。
   http://www2.kokugakuin.ac.jp/komedlit/O_20100606_rekisi.html

◇ 『古代文化』が学生・院生の会費割引制度を開始しました。
   http://www.kodaibunka.com/topics/campaign.html
 最近は学問に生涯をかけようという人も減ってきたようですが、師の期待に応え、経済的困難に立ち向かいながら真摯に頑張っている方たちには朗報だと思います。

古文書学会見学会情報

元木泰雄
No.7300

 今夏、古文書学会見学会が二件予定されております。ふるってご参加ください。

1 7月17日土曜日13時半より16時半まで。
 場所 立命館大学アートリサーチセンター
 同上、玄関集合。13:15受付開始(アクセスはHPで確認して下さい)。
 見学内容 友禅下絵・裏打ち文書、「拠点」研究紹介、藤井永観文庫
 参加費 200円(予定)
 館内は土足禁止なので、できればスリッパを御持参くださいとのこと。
 
 古文書見学のみならず、アートリサーチセンターの最新の学際研究を学ぶ、いい機会と思います。

2.8月17日火曜日13時から16時
 場所 京都府立総合資料館
 同上玄関集合 地下鉄北山下車すぐ。参加費200円(予定)
 上島有先生の御解説を承りながら、当時百合文書を見学します。
 昨夏の見学会の第Ⅲ類(檀紙)に続き、中世最高の料紙である第Ⅰ類を中心に見学します。事前に先生より資料が配布されます。

 先生のお話を承りながら、国宝の文書を間近では拝見できる得難い機会です。
 
 ともに、申込先は京大人環元木研究室の予定です。
 締め切り等、詳細が決まりましたら、改めてご案内致します。
 ぜひとも万障お繰り合わせのうえ、ご参加ください。   

『新修神戸市史 歴史編Ⅱ 古代・中世』

No.7298

 『史学雑誌」の「回顧と展望」が届きました。もう、そんな季節かと思って温度計を見たら33度を超えていました。
 『紫苑』第7号からは、江波さんの「かどで考」が紹介されていました。まさしく、ハイレベルな卒論でした。しかも、彼女は国文専攻です。
 それにしても、私は2009年中に、一本も論文らしい論文を発表していなかったものか?情けなし。

 ☆ 京都大学の元木泰雄先生、神戸大学の市澤哲先生の御連名で、新刊の『新修神戸市史 歴史編Ⅱ 古代・中世』を御恵送頂きました。故・戸田芳実先生の執筆部分もある大冊。監修者のお一人である元木先生が、この本に精魂を傾けておられたことは記憶に新しいところです。
 元木先生・市澤先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 日本放送出版協会の石浜哲士さんから、新刊のNHKブックス、福澤一吉『議論のルール』と本多久夫『形の生物学』の2冊を御恵送頂きました。
 前者の帯には「国会議員も大学教授も、必読!」とあり、読まねばなりますまい。
 石浜さんに、あつく御礼を申し上げます。

 最近、大学グッズとして「瓦せんべい」が人気のようで、先日の『吾妻鏡』講読会に、松井君が立命館大学のものをお土産に持参して下さいました。大学によって味に落差があるようですが、これは、とても美味しかった。
 今さらながら、松井君に御礼を申し上げます。

 【追記】 明日(18日)は、『古代文化』の編集委員会がありますので、『吾妻鏡』の講読会は休会です。 

Re: 『新修神戸市史 歴史編Ⅱ 古代・中世』

元木泰雄
No.7299

野口先生、『神戸市史』に対し、過分の御褒詞を賜り、まことに恐縮に存じます。
 当方は、発足当初の委員であった戸田芳実先生のご逝去により、1992年から委員に加わりました。戸田先生はご逝去の直前に、高倉院厳島御幸に関する原稿を作成されました。示唆に富んだリズミカルな文章で、鈍重な当方の文章とは大違い。すぐにお分かりになると思います。
 ともかく、ようやく先生の遺稿が陽の目を見たことで、長らくお預かりした当方も責任を果たした思いです。何せ、熱田公先生から委員に加えていただいた時の御誘いの言葉が「君、戸田さんの供養をしたくないかね?」というものでしたから(笑)。
 その時の熱田先生との約束では、執筆範囲は源平合戦のあたりということだったのですが、ふたを開けてみれば「私が言う源平合戦とは、純友の乱から承久の乱までのことだ」との信じがたいお言葉。それでも力を振り絞って、一年後の執筆期限を守って260枚を書きあげ耳をそろえて提出し、「お前みたいな非常識な人間はいない」と熱田先生を怒らせたことでした。
 その二年後、あの大震災で市史はストップ、原稿はたなざらしになってしまいました。
もう市史もおしまいと思った2005年、亡霊のようによみがえり、とんでもないことになったのでした。

 もう熱田先生はご逝去、かくて当方が専門委員。震災前からの委員の方はモチベーションが上がらず、古い原稿を放置する人、投げ出す人、書いたけれど何が書いてあるのやらわからない人などが続出、その後始末に振り回されました。おまけに当初の事務局は本の作り方など知らず、作る気もなく、大混乱となりました。この間、肺炎二回、体重は激増、市史の帰りにやけ酒を飲んで新幹線に乗り、名古屋に泊まるはめになったこともありました(泣)。
 これを乗り切れたのは、市澤先生以下の神戸大の方々の活躍、迅速に原稿を作成された若い方々の御尽力、そして兵庫県域の中世史に造詣の深い小林基伸、原田正俊、野田泰三の諸先生が素晴らしい原稿作成されたおかげでした。
 もっとも、気がついてみれば、自分の原稿の修正も不十分で、まことにお恥ずかしいものになっております。17年も前にかきあげた原稿を、今の水準に合わせて修正するのは実に難しいことと思い知りました。
 神戸市史をひもとく方は、何卒当方の原稿以外のところをお読みください・・・
 編纂過程でお世話になった方々に、心よりお礼を申し上げます。

公開講座の講師の先生方からのメッセージ

No.7290

◇ 京都女子大学 宗教・文化研究所市民公開講座 ◇

  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 12」
  テーマ『京・六波羅と鎌倉』
 講題 「考古学からみた鎌倉北条氏―伊豆から鎌倉への足跡―」
 講師  伊豆の国市教育委員会 池谷 初恵氏
 講題 「北条氏一族女性の在京生活―六波羅探題金沢貞顕の周辺― 」
 講師  愛知学院大学文学部教授 福島 金治氏
 日時  6月26日(土)13:00~14:30・15:00~16:30
 場所  本学J420教室
 お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。
  ◎ 事前申し込み不要は不要ですが、座席とレジュメには限りがあります。
  なお、講座終了後、例年通り共同研究室で講師の先生を囲んで30分ほどの懇談会を開きます。他大学を含め、学生・院生の方はご遠慮なくご参加下さい。
  懇親会はその後、女坂の「里」で開催です(18:00~20:00頃)。これは、要申し込み⇒>>No.7273
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 御講演の内容についてですが、池谷先生からは、>>No.7274に加えて、
 「現在わかっている伊豆の北条氏について、盛りだくさんでお話ししたいと思います。」
 一方、福島先生からは、
 「テーマ設定の背景は、『十六夜日記』『とはずがたり』があるのに、鎌倉女性の日記がないことで、『金沢文庫古文書』の女性書状はこれを補完できるものと文庫時代に考えたことがあります。」(「文庫」とは神奈川県立金沢文庫のこと-野口注)
 というメッセージを頂いております。
 文献による日本中世史のみならず、中世考古学・中世文学に関心をお持ちのみなさんには、なかなか関西では聴くことの出来ないお話が用意されていることと思います。
 多くの皆様方の御参会を期待しております。
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 さて、昨日の「基礎演習Ⅰ」は子どもに対する虐待を中心にした報告でしたが、出席者から実際に見知したいろいろな実例の紹介があり、現代社会がかなり深刻な状況にあることを実感させられました。しかし、いつも思うのは、この演習に参加しているような若い人たちがいれば、なんとかなるだろうということです。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、頑張って作ったレジュメに誤植などが目立ち、我ながら困ったものだと思っております。6月6日の國學院大學でのシンポのレジュメも間違いだらけで御迷惑をおかけしました。

 ゼミの方、今年度は史料講読会が週に3回も行われているのですが、参加者が一堂に会する機会が無く、そのために公開講座の事前勉強会もセットしづらいようで残念です。

 公開講座の懇親会には,東京の院生の方などからも参加の申し込みがあった由。大歓迎です。
 なお、身内の方々も幹事さんの御苦労を察して、早々にお申し込みをお願いします!!。

六月も後半です-次回の『吾妻鏡』-

No.7294

 宗教・文化研究所市民公開講座も近付いてきましたね。講座終了後の共同研究室で講師の先生を囲んで30分ほどの懇談会、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
 また、「里」で開催の懇親会(18:00~20:00頃)は事前に申し込んでいただく必要がありますが、こちらのほうもお気軽にご参加ください。

 次回の火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2010年6月22日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正嘉二年(1258年)八月十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十八日、九月二日・二十一日・二十九日、十月十二日、十二月十日・十九日
    正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。