『古代文化』VOL.61-Ⅱ刊行のお知らせ。

No.6874

 >田引さん  メッセージをありがとうございました。
 NHKブックス(仮題『中世武士の列島ネットワーク』)ともども、ミネルヴァ日本評伝選『北条時政』、頑張りたいと思います。
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 『古代文化』第62巻第2号が刊行されました。なぜか私の所には未着なのですが、御案内まで。

 内容はこちらを御覧下さい。→http://www.kodaibunka.com/kodaibunka/kikan_61.html

 特輯は「九州における縄文から弥生へ」。鹿児島経済大学(現、鹿児島国際大学)在職中に、『都城市史』などの関わりでお世話になった、同市教育委員会の桒畑光博先生が「南部九州における刻目突帯文土器期の稲作の系譜」という論文を発表されているのが目にとまりました。旧知の方の御活躍を知るのはうれしいものです。

 旧知どころではなく、現在進行形で当ゼミを牽引してくれている岩田慎平君による、井原今朝男・牛山佳幸編『論集 東国信濃の古代中世史』の紹介も掲載されています。
 次回はぜひ論文を載せて下さい。

褒められる古代女性と中世の山姥

No.6871

 昨日はキャンパスプラザまで、ちゃんと歩いていきました。しかし、ここ数日の京都は異様に蒸し暑いので、大汗をかきました。
 受講生は、なぜか全員女性。10年目にして初の事態です。

 キャンパスプラザから京女に歩いて戻るには、難関「女坂」がありますので、営業開始早々、野口君が臆することなく乗車したことで知られる、あのプリンセスラインの赤いバスを利用致しました。

 Ⅳ講時目は後期最初の『吾妻鏡』(宝治二年)講読会。講読を始める前に、岩田君から大阪歴史学会例会で報告されたことを再レクチャーして頂きました。岩田君には、鎌倉幕府論における今後の積極的な発言をお願い致しました。
 なお、この『吾妻鏡』講読会は来週から14:00開始ということになりました。お間違えなきように。
 
 米澤君からは痛々しいなかに、青春を感じさせるお話をうかがいましたが、本当にお大事に。

 Ⅴ講時は、ゼミを中座して、基礎教養科目の授業。受講者の出身地を尋ねたところ、京都・滋賀、近畿圏以外では、やはり北陸と四国が多い。関東はゼロ。でも鹿児島の方が一人おられました。それも、昔つとめていた大学から一番近い公立高校の卒業生でした。
 もうひとつ嬉しかったのは、私の好きな「青春デンデケデケデケ」(小説・映画とも)の舞台になった観音寺第一高校出身という方がおられたこと。地元では「観一」で通っているようです。
 この授業、受講者が楽しそうに聴いてくれるので、疲れを感じません。

 それから、またゼミに戻って20時まで。その間、話題になったのが、11月開催の女性史総合研究会の例会です。ゼミ関係者のよくご存じの方が報告されるとのこと。これは楽しみ。歴史・文学双方からのアプローチのようですから、「京女メンバーは全員出席して下さい」と「天」からの声が届いております。
 そこで、早速の御案内です。

 ◇ 女性史総合研究会11月(第150回)例会の御案内 ◇ 

 日時: 11月28日(土)  例会13:30~17:00
 会場: 京都アスニ-
     http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/about/institution/honkan/honkan_map.html
 報告者:西川和江氏 「褒められる古代女性」(仮題)
      原知里氏 「室町時代における山姥のイメージ―謡曲『山姥』からの発信とその 受容―」
  ※日本古代・中世に関するフレッシュな報告です

 【追記】 家に帰ったら、新潟の丸山さんちの田中さんから、上越市立総合博物館で公開されている「聚楽第行幸屏風」のリーフレットと春日山城(上杉謙信の居城)などの収録された「上越妙高山城マップ」が届いていました。

 「聚楽第行幸屏風」。これでようやく全貌がつかめました。聚楽第の天守閣や城門の描写は実に詳しく、これによって、それこそ復原可能になるのではないかと思われるほどです。

 一方、山城、すなわち中世城郭は、私にとっては「昔取った杵柄」でありまして、私の師は、この方面では知る人ぞ知る、故・清川一史さん(作家清川妙氏の御子息)なのです。清川さんの思い出は『千葉史学』に書かせて頂いたことがあります。
 私が清川さんにお教えを頂いたり、連れて行って頂いたのは房総の城ですが、上杉謙信は下総の臼井城を包囲したことがありますし、安房の里見氏と同盟を結んでいたこともありますから、春日山城など謙信支配下の城には、そういう意味からも、大いに関心が持たれるところです。
 田中さんに、あつく御礼を申し上げます。

 それから、NHK出版の石浜さんから、編集を担当された関幸彦『百人一首の歴史学』(NHKブックス)を御恵送頂きました。すでに関先生からも頂いておりますので、こちらは研究室に配架して、とくに国文専攻のゼミの皆さん読んでもらいたいと思っています。
 石浜さんに、あつく御礼を申し上げます。

 NHKブックス、私も早々に書き上げたいと存じております。

中秋の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6873

 秋の長雨の気配ですが、次回火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。野口先生からもご案内いただきましたように、開始時間が14:00となりましたのでお気を付け下さい。

 日時:2009年10月6日(火)14:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室

 範囲:宝治二年(1248年)五月二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日
     建長二年(1250年)二月五日・二十六日、三月一日・三日・五日・十三日・十六日・二十日・二十六日、四月二日・四日・五日・十六日・二十日・二十五日・二十九日、五月十四日・二十日・二十七日・二十八日、六月三日・十日・十五日・二十四日、七月一日・五日・八日・二十二日、八月七日・十八日・二十六日、九月十日・十八日、十月七日、十一月十一日・二十八日・二十九日、十二月三日・五日・七日・九日・十一日・十五日・二十日・二十三日・二十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられています。後期もどうぞよろしくお願いします。秋から何か始めてみようという方も、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

キャンパスプラザ科目&基礎教養科目

No.6867

 いよいよ明日から、大学コンソーシアムでの講義「特別講座科目1 『平家物語』と中世前期の京都」が始まります。
 初回はオリエンテーションと平安京・京都の都市構造に関する概説です。
 このところ運動不足なので、京女からキャンパスプラザまで歩いていこうかと思っているのですが、どうなることやら。

 ゼミ(『吾妻鏡』〈宝治二年〉講読会)は岩田君の御案内のとおり。
 先々週は休会でしたから、後期初回と言うことになりますね。いろいろなお土産話も楽しみです。

 Ⅴ講時の基礎教養科目「源平内乱の時代を京都で生きた人たち」は、武家地としての六波羅の成立を通して、平正盛・忠盛らのお話をしたいと思います。

 なにしろ、火曜日は、前期同様、一週間で一番ハードな一日になります。

 本日は、山本さんからエクセル操作の御指導を得て、授業評価の所見に関する書類を提出することが叶いました。『小右記』講読会は、昨今の国文学会に関する話題のみで時間切れ。大谷さん、来週また宜しくお願い致します。 

火曜日です

No.6869

 ほんとうに雑なご案内で申し訳ありませんが、明日(火曜日)の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2009年9月29日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室

 範囲:宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日
     建長二年(1250年)二月五日・二十六日、三月一日・三日・五日・十三日・十六日・二十日・二十六日、四月二日・四日・五日・十六日・二十日・二十五日・二十九日、五月十四日・二十日・二十七日・二十八日、六月三日・十日・十五日・二十四日、七月一日・五日・八日・二十二日、八月七日・十八日・二十六日、九月十日・十八日、十月七日、十一月十一日・二十八日・二十九日、十二月三日・五日・七日・九日・十一日・十五日・二十日・二十三日・二十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、前回は7月28日(火)に開催しましたが、それからちょうど二ヶ月になりました。後期もどうぞよろしくお願いします。秋から何か始めてみようという方も、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

古文書学会見学会

元木泰雄
No.6866

 以前から予告しておりました、10月17日土曜日の古文書学会見学会の詳細が決まりましたのでご報告致します。
 当日は、京都国立博物館で「日蓮と法華の名宝展」を見学致します。参加希望者は15時半までに京都国立博物館本館前に集合してください。資料配布と、展示に関する説明があります。
 当日、13時半より博物館土曜講座で、中尾尭先生の御講演「京都日蓮宗ことはじめ」があります。会場は京都女子大学J校舎5階J525教室です(13時より受付開始)。
 受講希望の方は参加申し込みにその旨をご記入ください。ただし先着30名までです。
 また土曜講座の一般申し込みで受講されることが決まっている方は、その旨をご記入ください。30名とは別枠になります。
 なお、入場料のほか参加費200円を徴収いたします。
 参加御希望の方は下記までハガキで御申し込みください。
 京都市左京区吉田二本松町
 京大大学院人間・環境学研究科 元木研究室
 10月9日必着
 以上です。ふるってご参加ください。
 
 昨日、今日と足利市で開催された古文書学会大会に参加してまいりました。
 足利訪問は約30年ぶり。足利学校では近世の書院・方丈が再建され、門・土塀も含め、近世の様子が復元されておりました。さらに隣接するバン阿寺とあわせて付近の町並みも整備されており、いかにも歴史の町らしい雰囲気になっておりました。明日28日は、この二か所のほか、市立美術館で古文書見学、さらに樺崎寺跡の見学会が予定されております、所用で参加できなかったのは残念です。
 昨日26日は、黒川高明先生、上島有先生の御講演。
 上島先生は非文字列情報の重要性を再認識させるお話で、原文書の研究の大切な、安易な活字化、データベース化の問題点を指摘される、大変熱の入ったお話でした。
 黒川先生は、現在御執筆中の『頼朝文書の研究』の「研究編」に関連して、要検討とされた根拠を、20余りの文書についてご説明になりました。なるほどと頷かされる点が多く、研究編の完成が期待されます。
 また本日は若手を中心に、研究報告が行われました。主に南北朝以後が中心で、中世前期の若手の奮起を期待したいところです。
 詳しいことはご参加のお若い方々にお書きいただきたいと思います。

Re: 古文書学会見学会

No.6868

 元木先生、関東への御出張、お疲れ様でした。
 帰洛早々にもかかわらず、書き込みを下さり、ありがとうございました。
 早速、参加申し込みの葉書を投函させていただいた次第です。
 山本さんには既にお伝えしたところですが、京女の皆さんも土曜講座とあわせて見学会への参加を申し込まれるとよいと思います。

 樺崎寺跡をはじめ、関東では、近年あいついで浄土庭園をともなう寺院跡が発見されているようで、興味津々です。当研究所における共同研究のテーマとも関連致しますので、いずれ現地を見学に訪れたいものと思っております。
 中世前期、私も若手研究者の奮起に期待するところ多大なものがございます。

『北条重時』と『北畠親房』、そして知覧

No.6864

 國學院大學の森幸夫先生より、新刊の御高著『北条重時』(人物叢書、吉川弘文館)を御恵送いただきました。
 当ゼミの『吾妻鏡』講読会で、その人物像に興味が持たれてきた矢先。講読会参加のメンバーにもグッドタイミングだったと思います。時房といい重時といい、京都生活が長く、従来の幕府中心史観では捉えきれない存在だと思っておりました。
 また、重時については、私の恩師の一人である桃裕行先生による家訓の研究があり、「武士」なるものを考える上から、私ももう一度勉強をし直そうと考えておりました。本書は大きな道しるべになりそうです。ゼミ用に研究室にも一冊配架したいと思います。
 森先生には、長年の御研究の成果の還元の達成を心よりお喜び申し上げるとともに、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 執筆の遅延で御迷惑をお掛けしているミネルヴァ書房の田引勝二さんから、日本評伝選の新刊、岡野友彦『北畠親房』を御恵送いただきました。まだ、ざっと目を通させていただいただけですが、21世紀にいたって、ようやく北畠親房の実像を知ることが出来たという感想をもちました。関東の状況にも詳しく触れておられ、昨年冬、岩田君・長村君・伊藤さんとともに、つくば市の広瀬先生や額賀さんに御案内いただいた小田城や三村山極楽寺と親房の関係もよく分かりました。『神皇正統記』の理解にも再考を迫るものがあり、歴史・文学など多方面の関心を呼びそうな本だと思いました。
 これに匹敵するほどの立派な本は書けないと思いますが、『北条時政』、数多の関門を突破した上で、ぜひ書き上げたいと存じます。
 田引さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 先年の鹿児島ゼミ旅行で、ミュージアム知覧見学の際にお世話になった南九州市教育委員会文化財課の上田耕先生より、同館の平成21年度「海と船の企画展」図録『獣骨を運んだ仲覚兵衛と薩南の浦々』・『ミュージアム知覧非文献調査報告書 知覧の棟札』、および、国指定史跡知覧城跡のリーフレットを御恵送いただきました。
 先日、千葉の外山先生からお送り頂いた資料にみえる本佐倉城などと比較すると、本当に南九州の中世城郭は個性的だと思いました。「知覧城跡を見ずして、中世城郭を語るべからず」なのかも知れません。
 上田先生に御無沙汰をおわび申し上げるとともに、あつく御礼を申し上げます。

 ※ ちなみに、知覧は岩田君にとって、ことさら思い出深いところだと思います。
 ゼミ旅行に参加されたみなさんは、あの大雨の中の出来事を覚えておられますか?

知覧と『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6865

鹿児島県の知覧での出来事は昨日のことのように覚えています。…が、あれももう四年前になるんですね。早いものです。

火曜日の『吾妻鏡』のご案内をいつまでも掲出せずにご迷惑をお掛けしておりますが、次回は9/29(火)のひとまず14:45~ということでよろしくお願い致します。とても雑なご案内で申し訳ありません…。

『北畠親房』、お勧めです

田引勝二
No.6872

お送りしました『北畠親房』について触れていただき、ありがとうございました。
南朝の人物は、日本評伝選では『新田義貞』に続き二人目ですが、義貞よりも長生きし、政権中枢で活躍しただけに、一読者としてもとても興味深く存じます。なにより、京都奪還のために執念を燃やし続けた生涯には脱帽です。既刊77冊の中でもお勧めの1冊です。
『北条時政』もよろしくお願いいたします。

樋口大祐『「乱世」のエクリチュール』刊行

No.6863

 先年、当研究所の公開講座に御出講いただいた神戸大学の樋口大祐先生が、このほど『「乱世の」エクリチュール-転形期の人と文化』と題する御高著を森話社から出版され、御恵送をたまわりました。
 中世日本における三つの乱世(源平内乱期・南北朝動乱期・戦国時代)を対象にした論文で構成された本です。
 先生は東アジア的な視点から日本の古典を追究されておられ、その構想は壮大です。
 文学のジャンルに属する御研究ですが、日本中世史を専攻する方々(とくに史料としてしばしば軍記を用いられている方)にも一読をお勧めする次第です。
 「あとがき」に多くの著名な研究者とともに私の名を挙げていただき、大変恐縮致しております。
 樋口先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 弘前大学の斉藤利男先生より御高論「四通の十三湊安藤氏相伝文書と八戸南部氏」(藤木久志・伊藤喜良編『奥羽から中世をみる』吉川弘文館)・「北の辺境世界と平泉政権-「北の都」平泉の首都性と宗教思想」(『説話文学研究』44)を御恵送いただきました。
 後者については、京都中世前期都市論の研究をされている方々に、ぜひお読みいただきたいと思いました。
 斉藤先生にあつく御礼を申し上げます。

関東戦国時代城郭のシンポと企画展

No.6859

 昨年と一昨年、岩田君・長村君とともに参加させていただいた茨城大学人文学部地域史シンポジウム。今年は時代が下って戦国時代がテーマになるようです。茨城大学の高橋先生より御案内をいただきましたので、ここに大要を告知させていただきます。
 詳しくは、こちらを御覧下さい。→http://www.ibaraki.ac.jp/event.php?id=1237160123

第5回 茨城大学人文学部地域史シンポジウム「よみがえる 戦国の城」シンポジウム
 日時:11月1日(日)10:30~17:00(休憩12:00~13:00)
 場所:常陸大宮市文化センター ロゼホール
   茨城県常陸大宮市中富町3135-6 JR「常陸大宮」駅下車徒歩5分。駐車場あり。
  第1部:記念講演会〈常陸大宮に城が造られた時代―室町・戦国期を語る―〉
   「室町時代の戦争と村―応仁の乱をめぐって―」 茨城大学教授 酒井紀美
   「戦国時代の戦争と武士・百姓―北条領の場合―」 成蹊大学教授 池上裕子
  第2部:パネルディスカッション〈常陸大宮の城から何が見えるのか〉
   「山城の歩き方、楽しみ方」 常総戦隊ヤブレンジャー 余湖浩一
   「館〈たて〉と宿〈しゅく〉の戦国社会―佐竹一族と常陸大宮の城―」 茨城大学中世史研究会・常陸大宮市歴史民俗資料館
  コメント:大正大学准教授・佐々木倫朗、東京工業高等専門学校非常勤講師・今泉徹
  コーディネーター:茨城大学教授・高橋修
 問い合わせ先:茨城大学人文学部 高橋修研究室、常陸大宮市総務部企画課
  ※ 参加費は無料。どなたでもご参加いただけます。

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 戦国時代の城郭といえば、千葉市立郷土資料館でも、本年11月25日から来年4月11日までの会期で、企画展「千葉市の戦国時代城館跡」が開催されるとのことです。同館学芸係の簗瀬裕一先生より、お知らせいただきました。詳しくは↓を御覧下さい。
  http://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/shogaigakushu/kyodo/tenji.html

 ☆ 日本大学の関幸彦先生より、新刊の御高著『百人一首の歴史学』(NHKブックス)を御恵送いただきました。
 関先生にあつく御礼を申し上げます。

【追記】 10月17日日開催の京都国立博物館における土曜講座「京都日蓮法華宗ことはじめ」(講師 立正大学名誉教授 中尾 堯氏 )ですが、受講申込みをしようとしたところ、既に受付終了とのことでした。
 本学で開催されるにも拘わらず、聴きに行けないとは、残念なことになってしまいました。
 せっかく早々に御案内いただいたにも拘わらず、かかる仕儀となりましたことを、元木先生にお詫び申しあげます。

古文書学会

元木泰雄
No.6860

 10月17日土曜日の古文書学会見学会につき、早々に予告をしながら正式のご案内が遅れ、申しわけありません。当日は京都国立博物館で、「日蓮と法華の名宝展」を見学いたします。
 見学会のみご参加の方は15時半に博物館本館前に集合してください。そこで展示についての説明と資料配布があります。
 13時からの土曜講座では、中尾尭先生の御講演「京都日蓮法華宗ことはじめ」があります。一般受け付けは終了していますが、古文書見学会参加者のための別枠30名が設定されています。古文書見学会参加者で、一般受付で受講できなかった方は、こちらをご利用ください。
 申込方法は正式決定後に書き込みます。
 多数のご参加をお待ちしております。

「日蓮と法華の名宝展」見学と土曜講座

No.6861

 元木先生、御多用のところ、御案内をありがとうございます。
 土曜講座については、古文書学会の参加者に別枠を御用意を頂いているとのこと。私の方で、誤解があったようで、恐縮に存じます。

 京都国立博物館は本学から至近、土曜講座の会場も本学(J校舎525教室)ですから、当ゼミ関係者はぜひこの機会をお見逃し無きように。
 私も17日の午後は京都の日蓮宗について、しっかり勉強させていただこうと思っております。

 元木先生に重ねて御礼を申し上げる次第です。

髙橋昌明先生の新著、来月刊行

No.6857

 先日の新聞にPPMのマリー・トラバースが亡くなったという記事が載っていた。
 われわれが、君たちと同じくらい若かった頃、周囲にあったものが、どんどん遠ざかっていく。大学に入った年に買ったギターが、骨董品と言うより、まるで出土品みたいになって立てかけられている。
 本当に月日は人を待ってくれません。

 昨日、ひさしぶりに髙橋昌明先生と電話で話す機会がありました。来月、岩波新書で『平家の群像 物語から史実へ』という本をお出しになるそうです。
 短大基礎教養科目の参考書に追加します。先に御紹介した上横手雅敬先生の『平家物語の虚構と真実(上)(下)』(塙新書)と併読して下さい。

 今朝の『京都新聞』に京都女子大学の広告が載っていましたが、『朝日新聞』にはミネルヴァ日本評伝選の広告が破格の全面で載っていました。
 『北条時政』執筆の遅延、ちょっと後ろめたい気分でおります。

『源氏と坂東武士』第二刷が出来ました。

No.6855

 奥付の発行日は十月一日になっていますが、『源氏と坂東武士』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー)第二版が手もとに届きました。そろそろ書店店頭にも並び始めたと思います。

 といっても、わずか800部の増刷ですから、配架される書店も大都市の大書店に限られてしまうと思います。なにしろ当節は、書店といっても並んでいるのはコミックものばっかりで、専門書どころか拙著程度の本すら置いてあるところは数少なくなりましたから。

 今回の増刷に際し、著者として気になるところの訂正のお願いを、版元はすべて聞き入れてくれました。吉川弘文館に感謝です。

 研究書は、版の新しいものほど中味がちゃんとしているはずです。本書に限らず、拙著には骨董品的価値が生じる可能性は、まず無いと思いますので、もし御購入下さる場合は、版の新しいものを選んでお求めください。

 ところで、本日の岩田君の研究報告は如何でしたでしょうか?

 私の方、「七条町」の論文は一向に進んでおりません。シルバーウィーク(老人週間?)に賭けたいと思っています。

本学新学長に川本重雄先生。

No.6852

 日頃、大変お世話になっている川本重雄先生(現、家政学部長)が10月1日付で、本学学長に就任されることになりました。

 川本先生には、「寝殿造」に関する御研究のほか、主催されたシンポジウムなどで多大な学問的恩恵を与えていただいていることは言うに及ばず、昨年度の当研究所公開講座で講師を引き受けていただいたり、先生の研究室の優秀な院生の方たちが当ゼミで活躍して下さったりで、公私ともに御教導・御助力にあずかっていること多大なものがございます。
 大変な時期の御就任ですが、川本先生なら必ず良い方向に導いてくださると確信しております。
 御活躍を期待申しあげるところです。

 ☆ 愛知大学の山田邦明先生より、新刊の御高著『日本中世の歴史5 室町の平和』(吉川弘文館)を御恵送いただきました。
 「あとがき」の室町時代の平和と今日の日本の共通性の御指摘は新鮮です。また、参考文献欄には京都で活躍されている若い方々(当ゼミ出身者のフィアンセを含む)のお名前が並んでいて、中世史研究の世界の世代交代を実感させられました。
 山田先生にあつく御礼を申し上げます。