第3回「国家と宗教」輪読会のご案内

No.6080

 以前お知らせした輪読会の次の日程がまた決まりましたので、再び宣伝させていただきます。

日時:2月13日(水)
   13:00~15:00(予定)
場所:大谷大学 響流館 3F 演習室4
*地下鉄烏丸線「北大路」下車、6番出口上がってすぐです。

●末木文美士氏『日本宗教史』(2006年、岩波新書)
・Ⅱ神仏論の展開〔中世〕 P70~121

 前回の輪読会では、自分の力不足のために議論に発展できるような意見が示せず、私がお世話になっているゼミの木場明志先生や先輩にだいぶ助けていただきました;;学生の参加者は私を含めると4人でしたが、何とか担当者の人数は揃ったので続ける事ができそうです。
 以前、学生達がこのような輪読会を行う事が珍しくなかったというのは初めて知りました。自分がこのような活動を行う機会に恵まれた事を感謝せねばと思います。今後もこの輪読会を続けられるように努力したいです。

今年の中世史サマーセミナーは鹿児島で。

No.6081

 1960~70年代の大学生は、岩波文庫などでよく討論の機会をもったものです。
 私の場合は、高校時代に仲間たちと読んだ高島善哉『社会科学入門』(岩波新書)から、とても大きなインパクトを受けました。
 受け身の授業だけでは自ずと限界がありますね。
 
 まだ年度が終わっていないにも拘わらず、目下、科研の報告書づくりに追われておりますが、大方の御助力を得て、何とか見積もりをとれる段階まで到達。一安堵したところです。
 しかし、<中味>が問題!

 ☆ 本日、鹿児島大学法文学部の金井静香先生より御高論「鎌倉後期~南北朝期における荘園領主の変容-本所と中世国家-」を御恵送いただきました。
 金井先生にあつく御礼を申し上げます。

 ちなみに、同じ鹿児島大学の教育学部におられる日隈正守先生からは、本年度の中世史サマーセミナーが鹿児島で開かれるとのお知らせをいただきました。
 鹿児島での開催は15年ぶり。前回開催の時は私も鹿児島におりましたので、事務局を担当された柳原敏昭先生のお手伝いを少しばかりさせていただきました。あの夏、鹿児島は500年に一度といわれる程の大豪雨の直後、交通網が寸断された中での開催で、柳原先生と鹿児島の若い研究者の方たちの御尽力には頭が下がる思いでした。
 今年は一日目に、持躰松遺跡関係、鹿児島神宮や大慈寺(志布志)の交易関係の報告がなされ、二日目は志布志の大慈寺(文書・宝物)・宝満寺跡・志布志城跡出土遺物・山宮神社・波貝の湊・下伊倉城跡など、三日目は鹿児島神宮(文書など)・神宮寺・神官館跡出土遺物などの見学を行う予定とのことです。
 鹿児島に行ったことのない方は、ぜひこの機会をお見逃しなく。

 書信といえば、神戸大学の髙橋昌明先生の最終講義の御案内をいただきました。高橋先生とはじめてお目にかかったのは、先生が40歳代になったばかりの頃。
 あれから、もう四半世紀近く経過したのかと思うと、時の流れの速さに戦慄を禁じ得ないものがあります。 

『吾妻鏡』講読会のご案内

No.6082

 今週は気が付くとすでに木曜日が過ぎ去ろうとしております。遅くなってしまいましたが次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2008年2月4日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞永二年四月十五日、十六日、五月十九日、二十七日、六月十九日、七月九日、二十日、八月十八日、九月十八日、二十四日、二十八日、二十九日、十一月十日、十二月二十九日の各条
 (※掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、随時お知らせ下さい。)

 講読会ですが、2月4日(月)、21日(木)、29日(金)と開催予定です。新規メンバー随時募集中ですので、オフシーズンに史料講読に取り組んでみようという方は、まずは見学からでもお気軽にご参加下さい。

ゼミ機関誌『紫苑」第6号予告 !

No.6076

>田中さん  鈴木君・永富さん結婚祝賀大イベントの幹事受諾、ありがとうございます。
 一生の思い出となるような、好企画、ぜひ宜しくお願いいたします。

>鈴木君  カウンターの調整、ありがとうございました。このところ、HPで機能しているのはBBSのみ、と言った感じだったのですが、『紫苑』第5号のアップロードは慶賀にたえません。優れた論文に貴重なデータも収録されていますから、学界に寄与するところも大きいと自負するところです。
 なお、時間に余裕のあるときに、HPの一層の充実を宜しくお願いいたします。

 さて、『紫苑』第6号の構成案がまとまりました。

   論文
   鎌倉幕府侍所覚書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩田慎平(関西学院大学大学院研究員)

  研究ノート
   鎌倉幕府御所の空間について・・・・・・・・・・・・・・・・満田さおり(京都女子大学大学院生)

   鎌倉将軍家の女房について-源氏将軍期を中心に-・・・小野 翠(京都女子大学4回生)

   蟹満寺縁起・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・江波曜子(同3回生)

  活動記録/ 旅行記/ あとがき

といったラインナップで、これまでで最大の本文85ページになる予定です。
  執筆者ならびに編集長の山岡さんは、よく頑張って下さいました。完成までもう一踏ん張り、宜しくお願いいたします。

 ☆ 本日、大阪工業大学の大村拓生先生より、御高論「中世渡辺津の展開と大阪湾」(『大阪の歴史』70)を御恵送いただきました。
 27日の中世戦記研究会における生駒さんの御報告にも関係する内容だと思います。
 大村先生にあつく御礼を申し上げます。

機関誌『紫苑」第5号アップロード!

No.6078

ただいま更新しました。

http://donkun.ath.cx/~sion/organ/
よりアクセスしてください。

なお、ページ数多い&スキャナの性能が悪いのでファイルサイズが18MBと大きくなっています。
画質も粗くなっていますので、パソコンのモニタではなく、印刷されてから読まれる事をお奨めします。

ありがとうございました。

No.6079

> 鈴木君  お忙しいところ、どうもありがとうございました。
  PCのモニタでも十分に読み取ることが出来ると思います。
  多くの方に、御一読を頂ければ幸いとするところであります。

 さて、本日は久しぶりの『吾妻鏡』、また岩田君が美味しいコーヒーをご持参下さいました。また、小野さんからは熊野旅行のお土産。ご馳走様でした。
 残念だったのは、みんなが楽しみにしていた山本君の御出座の無かったこと。
 なお、来月の『吾妻鏡』は普段と異なった日程で行う予定です。来週は入学試験前日につき、ありません。

 『紫苑』の見積もりを事務方にお願いしました。つぎは科研の報告書です。時間との闘いです。またしわ寄せが出てきてしまいそうです。
 なにしろ忙しい。
 テレビ(ローカル局です)出演の御依頼もおことわりしました。

> 永富さん 「ひゃっほぅ♪」っていうのは、心底楽しそうな表現でいいですね。
  田中さんは「田中姐さん」。だとしたら、鈴木夫人である永富さんは何とお呼びすべきか?

『吾妻鏡』の再開

No.6068

 しばらくお休みをいただいておりましたが、『吾妻鏡』も再開致します。新しい年、新しい気持ちで何かを始めようという方(新規メンバー)を随時募集中ですので、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

 日時:2008年1月21日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞永元年十一月九日、十三日、十六日、二十八日、二十九日、十二月五日、二十三日、二十四日、二十九日、
         貞永二年正月十三日、四月十五日、十六日、五月十九日、二十七日、六月十九日、七月九日、二十日、八月十八日、九月十八日、二十四日、二十八日、二十九日、十一月十日、十二月二十九日の各条
 (※掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、随時お知らせ下さい。)

 昨年末に、『なお、1月7日(月)は13:00が『紫苑』の原稿締切ですので、執筆者のみなさんは遅れないように気を付けましょう(私も気を付けます)。』と書いておきながら、執筆者のなかで私だけが遅れるという大失態を演じました。年初から最低です。
 しかし、前を向いてがんばっていこうと思います。

『吾妻鏡』講読会の成果は大きい。

No.6070

 岩田君、昨日の部会報告、お疲れ様でした。
 出席者も多く、充実した研究会であったという情報が伝わっております。
 『日本史研究』掲載の「討論」は、長村君が執筆されるとのこと、ゼミメンバーのますますの活躍はよろこばしい限りです。

 さて、『紫苑』第6号ですが、山岡編集長の御尽力によって、早々のうちに見積もりがとれそうです。山岡さん本当にありがとうございます。
 岩田君は謙遜していますが、今号は岩田君の幕府侍所に関する論文を筆頭に、将軍御所の空間を解き明かした満田さん、未解明な部分の多い幕府の女房にせまった小野さんの研究ノートなど、従来の鎌倉幕府認識に再考をせまるほどの内容をもつ素晴らしいラインナップで、大満足です。これまでコツコツと積み重ねてきた『吾妻鏡』講読会の成果が結実した構成となりました。目次は追って告知したいと思います。

 ところで、27日の中世戦記研究会ですが、本日、『台記』研究会の席上、佐伯君から正式に参加の意思表明がございました。伊藤さんも確実に参加されますが、ほかに参加希望の方がおられましたら、お知らせをお願いいたします。
 ちなみに、小生担当の輪読ですが、御期待に応えられるものか、あやしくなってまいりました。

 本日は『台記』研究会の後、四条花見小路で、米国はハーバード大学から御上洛の日本史の先生を交え、元木先生・美川先生と小宴。久方ぶりにとても楽しい一時を過ごすことが出来ました。アメリカの大学における「歴史学」の位置づけがよく分かりました。

 ☆ 平安時代研究の泰斗、山中裕先生より新刊の御高著『藤原道長』(人物叢書)を御恵送いただきました。山中先生にあつく御礼を申し上げます。 

【追記】大森さんがイタリアから帰国されました。
    落ち着かれた後、また『吾妻鏡』講読会に参加してくださるとのことです。

日本史研中世史部会で岩田君の報告

No.6066

 今月第3週のゼミ活動はお休みですが、代わりにこれがあります。
 ゼミメンバーは、ぜひ御出席下さい(私は残念ながら行けないのですが)。

 日時 :1月15日(火)18:30~
 場所 :機関紙会館3F
 報告者 :岩田慎平氏
 論題 :「頼家・実朝将軍期における鎌倉幕府の運営形態について」
 参考文献 :黒田俊雄「鎌倉幕府論覚書」(『日本史研究』70、1964年、『黒田俊雄著作集第一巻       権門体制論』(法蔵館、1994年)に再録)
        岩田慎平「草創期鎌倉幕府研究の一視点―奉行人を中心に―」『紫苑』4、2006年。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

 >山本君 修論、大詰めだと思います。身体をこわさないようにして頑張ってください。

がんばります

No.6067

>野口先生 
 宣伝していただきましてありがとうございます。
 最近、身近な仲間が長年の成果をもとに画期的な研究発表をされたのですが、せめて私も恥ずかしくない報告を心掛けたいと思います。

無事提出しました。

山本陽一郎
No.6069

 先日、修論を大学の方へ無事何とか提出しました。
まだ来月の試問が残っているので、安心はできませんが、とりあえず提出できたことで今はホッとしています。
 
 ところで今年の大河ドラマである『篤姫』を、まだ二回ですが、久々に楽しんで観ております。宮崎あおいさんが、かわいいというのもあるのですが、『篤姫』のガイドブックなどを見ると、中央の政治史(将軍家後継争いなど)もきっちり盛り込まれているみたいで、また久々に期待が持てる豪華キャスト(高橋英樹や江守徹、草刈正雄、中村梅雀など)で、これぞ大河ドラマの王道という感じです。しかしドラマを観ながら、野口先生の武士認識に多大な影響を与えたという鹿児島県(薩摩藩)にも興味が湧いてきて、2005年のゼミ旅行の薩摩ツアーに、多少無理してでも参加しておけばよかったなと今になって大変後悔しております(泣)。

山本君、お疲れ様でした。&『驚姫』。

No.6071

 修士論文の提出、まずはおめでとうございます。
 しばし、休養し栄養をつけてください。京女A地下の欧風ランチくらいなら、ご馳走しますので、遊びにお出で下されたし。
 これから、口頭試問に備えてひと勉強といったところですね。そもそも山本君が創始者である『吾妻鏡』講読会もお役に立つと思いますよ。

 大河ドラマの『篤姫』ですが、たしかに面白い。私が鹿児島に赴任した翌春にはじまった『翔ぶが如く』のような暗さが無くて良い。ただし、幕末の摩藩の武家の娘が、あのような行動をとれたかというと、相当疑問です。その点からいえば『篤姫』ではなく、『驚姫(おどろきひめ)』というタイトルが適切だと思った次第です。
 歴史学のフィールドとして鹿児島は実に魅力的な土地です。山本君もぜひ、訪れてみてください。赴任先という手もありますよ。

 ちなみに、篤姫とその時代について御関心のあるむきには、ともに鹿児島ゼミ旅行の際に大変お世話になった徳永和喜先生(黎明館)の『天璋院篤姫』(新人物往来社)と寺尾美保先生(尚古集成館)の『天璋院篤姫』(高城書房)をお勧めします。

掲示板に甦った山本さん

No.6072

 …という思いを抱きました。山本さん、お疲れさまでした。また掲示板でいろいろな(喜)(怒)(哀)(楽)(泣)(笑)を表現してください。
 ひと休みして落ち着かれましたら、次の月曜の『吾妻鏡』などにもぜひおいでくださいね。読みながらまた力の抜けた意見交換しましょう。

こういうときは田中さん!

No.6073

 「甦った」などとホラー映画みたいです。もっとも、山本君にはクラーク・ケント(スーパーマン)説がありましたね。米澤君がやはりスーパーマンなのでしょうか。
 山本君には、私からも21日の御来臨をお願いしておきました。ご馳走しますよ!
 「脱力系」の方々の意見交換は楽しみですね。

 昨日は「現代社会論Ⅱ」の最終講義と試験を行いました。授業アンケートもあり、300人以上の受講生なので、伊藤さんに応援を依頼。答案にはみんなびっしりと書いてくれました。
 火曜日にはキャンパスプラザで「平安~鎌倉時代の京都」の試験も済ませました。こちらも答案を拝見すると、私の講義内容をよく理解してくれたようで、うれしく思っています。私は、試験というのは、受ける側よりも、むしろ課す側の成績があらわれるものだという認識をもっています。

 うれしいと言えば、茨城大学の高橋修先生より、拙著『源氏と坂東武士』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー)の書評を『茨城大学中世史研究』に掲載して下さる旨のお知らせをいただきました。
 有り難いことです。
 当方からも『紫苑』に「水戸旅行記」を掲載する予定があるとお知らせしておきました。
 岩田君よろしく。

 さらに、うれしいと言えば、鈴木君・永富さんの結婚式・披露宴が3月23日(日)に正式決定。詳細は当BBSの管理人である御本人たちから、告知があるかと思います。
 それで、式後の少し後の時期をえらんで、当ゼミとしても、草創期以来のメンバーにも集まっていただき、何か祝賀行事を挙行しようではないかという話が当然の如く持ち上がっております。
 かかる国家的?大祝賀イベントの幹事(「上卿」)ともなれば、田中さんをおいて適任者はいない。ぜひ、よろしくお願い申しあげる次第であります。

 それから、ついでに鈴木君に業務連絡ですが、HPトップページのカウンターの数字がおかしくなっているようです。

お久しぶりの

田中裕紀
No.6074

呼ばれて、飛び出て・・!です。
大祝賀イベント幹事、承りました☆
しっかりがっちりたっぷり、お祝いさせていただきます。

そして山本さん、修論提出おめでとうございます&お疲れ様でした。
中間報告も聞きたかったです。しばしの休息の後、上記祝賀イベントには
ぜひともご参加下さい。

カウンタについてとその他

No.6075

野口先生

カウンタの修復は昨晩完了しました。
イベントの告知については、もうそろそろやりますので、お待ちください。

紫苑第5号アップロードお待ちのみなさまへ
PDF化のめどが立ちました。今日、明日の間にはアップロードできるかと思います。
遅くなって申し訳ありません。

ひゃっほぅ♪

永富 絵里子
No.6077

なんだか知らないうちに祝賀イベントの企画が・・・!!
最近ゼミにはすっかりご無沙汰してしまっているにもかかわらず、お祝いしていただけるなんてとっても嬉しいです♪♪ありがとうございます



田中姐さん>手作りリングピローに加え、幹事まで・・・!本当に重ね重ね感謝感謝です



新春の明と暗

No.6065

 お正月明け、連日のハードワークが続いた後、少しばかり時間がとれたので研究会の資料づくりに取り掛かろうとした矢先、いつものパターンですが、はるか大昔に書いた原稿の校正刷りが届きました。アリ地獄に落ちているようなものです。

  このところ、国内外の友人・知人からは、人種差別からイジメ・パワハラまで、嫌な話ばかりが伝わってきます。そこには、一部の人たちが自身の拠って立つところを見失い、本来なら連帯すべき人たちに刃を向けている図式が浮かび上がります。本来立ち向かうべき相手はほくそ笑んでいる。そんなことが身近なところでも感じられる悲しい時代になりました。

 とはいえ、元気に、真摯に、たくましく学問に立ち向かっている人たちも健在です。『紫苑』には素晴らしい原稿がたくさん寄せられています。最近、ゼミメンバーの中に、もう確実に自立した研究者としてやっていけるだけの実力を身に付けた人が育ってきたように思います。心強いことです。

 以前、私の二人の曾祖母の命日のことを書きましたが、今日は母方の祖母の命日です。1991年、私は鹿児島にいました。その前年の暮れに体調を崩した私は、原因不明の高熱を発し、正月二日から鹿児島大学附属病院に一週間程入院していたのですが、祖母の死はまさに病気が回復したその直後のことでした。その時は、本当に身代わりになってくれたように思いました。
 この祖母は何代か前に盲目の学者が出たという上総の名家の生まれで、幼い頃に里子に出されて苦労したり、また、娘時代には旧大名家に行儀見習いに行かされたりしたなどという話を聞いたことがあります。小学校高学年の頃だった思うのですが、ほんのちょっとのことで外出するときにも儀式に出掛けるかのようにキチンと身支度を調える祖母に、ぐうたらな私は悪口を吐いたことを覚えています。バカ孫でした。

 さて、ゼミですが、先日7日には、『紫苑』の編集の仕事や原稿の提出にみえた、山岡さん、岩田君、小野さんに、新婚ホヤホヤの鈴木御夫妻も加わって、ちょっとした新年会気分でした。山岡さん・鈴木御夫妻からは伊予松山・京都東山、それぞれ名代のお菓子のお土産をいただきました。
 ちなみに、これらのお菓子はその後の研究会などで消滅。目下、研究室には九日に元木先生からいただいた聖護院のお菓子がございます。元木先生ありがとうございました。 

 ○ 本日、高知大学の市村高男先生と茨城大学の高橋修先生の御連名で、市村高男編集・茨城県立歴史館編『中世東国の内海世界』( 高志書院)を御恵送いただきました。
 市村先生・高橋先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ※ 今年はゆえあって、年始の御挨拶が遅れております。なにとぞ、御容赦下さい。 

第2回「国家と宗教」輪読会のご案内

No.6063

 おくればせながら、新年あけましておめでとうございます。
昨年の24日にあった岩田さんのご報告は、ただ拝聴する事しかできませんでしたが、メンバーの方々のやりとりは、自分にとってとてもよい刺激となりました。
ギリギリになってしまったのですが、その時に申し上げた勉強会のお知らせをさせていただきます。

日時:1月15日(火) 18:00~

場所:大谷大学 響流館 3F マルチメディア演習室
*地下鉄烏丸線「北大路」下車、6番出口上がってすぐです。

●末木文美士氏『日本宗教史』(2006年、岩波新書)
「はじめに」「Ⅰ.仏教の浸透と神々〔古代〕」(P1~66)の輪読
担当者:青木友里(大谷大学文学部史学科 3回生)

 このような勉強会を開く目的として、「『国家と宗教』というテーマをとおして、時代や分野を越えた幅広い視点をもって自身の研究を深めていく場を皆でつくっていく」事を掲げております。学年や学校を問わず、一人でも多くの方にご参加いただければと思います。

1973年に大学を出た大学教員の感慨。

No.6064

 学部生が「新書」を対象にした読書会を自主的に開催するというのは、今から35年くらい前には各大学で普通に見られたことだったのですが、当節は絶滅かと諦めていました。

 私は大学の教育で最も大切なのは、こういう、学問に主体的にとり組もうとする意志を学生さんたちに涵養することだと考えています。その意味で、青木さんとそのお仲間の方たちの存在は嬉しい限りです。

 若い人たちには、大いに学び、悩み、論じあってほしいと思います。

 多くの学部生が参加されること、そして、この勉強会の発展を期待するところです。 

正月五日

No.6062

 ようやく「承久の乱」を脱稿。先程、原稿とFDをポストに投函してきました。慈光寺本『承久記』を現代語訳して、さらにそれを圧縮したに過ぎない内容ですが、執筆中にいくつか新たな発見があり、よい勉強になりました。しかし、以前は、原稿執筆中に生じた疑問について徹底的に究明したものでしたが、最近はその辺りのエネルギーが薄れてきて、満足のいくものが書けなくなってきたように思います。そのうえ締切すら守れない。若い頃は厳守していたのですが。

 締切といえば、『紫苑』の原稿、いよいよ明後日(7日)正午までですから、万難を排して宜しくお願いいたします。実はすでに、原稿も付図もレイアウトの指示も完璧に済ませた執筆者がおられます。しかも、内容は抜群に良い。もちろん形式も整っているし、誤字脱字もない。
 研究者の卵はかくあるべしです。 

  これから、またすぐに別の原稿に取りかからなければならないのですが、とりあえず年末年始を寝込むことなく乗り切れたのは幸いでした。私は鹿児島と千葉で一度ずつ、年末年始を病院で過ごしたことがあります。ちなみに、私の幼・少年期に健在だった曾祖母二人の命日は十二月二十六日と正月五日で、私もいずれそれを踏襲するかも知れません。

 十二月二十六日に亡くなったのは母の父の母。正月五日に亡くなったのは父の母の母です。ですから、今日は父方の曾祖母の四十何回忌かにあたります。たしか、私が小学校の五年生の時だったと思いますが、母や妹と消防出初め式を見に行った千葉公園に、叔母が自ら曾祖母の死を知らせに駆けつけてくれたことを覚えています。
 曾祖母の死因は、餅を喉につまらせたことによる窒息でした。耳は遠いものの、とても元気で、杖をつきながら町内を歩き回り、いつもご近所の縁側で話に花を咲かせているというような人でした。食べることが大好きだったので、私は子供心にも殉死のような幸せな死に方だったのはないかと思ったことでした。
 それにしても、曾祖母がもう一世紀とすこし後に生まれていたら、きっとどこかの誰かさんたちのように、ブログにやたらに自分の食べたご馳走の写真をupして、ストレスに苛まれて胃腸の具合の悪くなった中高年のオジさんたちをゲンナリさせたことでしょう。
 彼女は、房総半島は九十九里の浜育ち。生まれは慶応年間。明治・大正・昭和をどのような思いで生き抜いてきたのか、今さらこれを問う術はありません。享年は九十四歳でした。

 ※ 今年はゆえあって、年始の御挨拶は松の内が開けてから、お送りするつもりでおります。なにとぞ、御容赦下さい。 

お世話になりました

元木泰雄
No.6056

 野口先生、野口ゼミ関係の皆さん、今年はお世話になり、誠に有難うございました。。 とくに今年は研究室耐震補修の関係で、研究会を宗教文化研究所で開催させていただき、誠に有難うございました。月に二回も押しかけまして、野口先生には本当にご迷惑をおかけ致しました。快く迎えてくださり、さらに、懇切なご助言まで賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
 野口先生が京都におられるありがたさを痛感いたした次第です。まさに「一所傍輩」の誼と感謝いたしております。
 また拙著『源義経』につきましては、ご丁重な紹介を執筆くださり、さらに書評会まで開催してくださいました。心より御礼を申し上げる次第でございます。
 しかし、その後はやっつけ仕事の原稿を数本書いたものの、手ごたえある仕事はできませんでした。研究室移転問題に足を引っ張られたり、自身の不摂生と衰えを痛感した半年でした。
 衰えといえば、当方も先日53歳を迎えました。昔、初めて岸俊男先生をお見かけしたのが、それくらいのお年でしたが、大変な威厳を感じたものでした。上田正昭先生は、その年齢で紛争の余燼さめやらぬ教養部の学部長をお勤めでした。翻ってわが身を見るに、威厳も実務能力もさっぱり。まして同じ分野の先生方と業績を比べるなどという暴挙は最初から回避いたします・・・
 集中力も著しく低下し、以前は一日で仕上げた年賀状も、何日もだらだら書き続ける始末。何人か書き忘れて届かない方が出たかもしれません。宛名と署名は自筆にこだわってきたのですが、それも今年限りみたいです。
 数年にわたった学内の激務の影響もまだ抜けず、おまけに遠距離通勤の疲労も耐え難くなりました。家庭内も病人を抱えてんやわんや。そんなこんなで、何事にも気力がわかない有様です。
 そうこうするうちに学問はどんどん進んでいってしまいます。しかも、本当にそれが良いとはいえない方向へ。何とかしたいと思います。
 今年、例会で野口先生のご報告を承り、新しい鎌倉幕府論に向けて熱い思いがわいてまいりました。来年は懸案の第二論文集を目指し、再起の年にしたいと一応(笑)決意を新たにしております。 
 何卒よろしくお願い申し上げます。
 2008年が、野口先生はじめ皆さんにとって、すばらしい年になりますように、心から祈念いたしております。

 追記
 野口先生のスレッドの下につけるつもりが、上になってしまいました。老耄の所産とご容赦ください。
 

今年も、よろしくお願い申し上げます。

No.6057

 元木先生、御丁寧な御挨拶をいただき恐縮に存じます。
 元木先生あっての野口、元木ゼミあっての当ゼミであることは、自他共に認めるところであります。
 本年も何卒よろしくお願い申しあげる次第です。
 「鎌倉幕府論」、おおいに期待致しております。

・・・・・・・・・・・・・
 昨年末からとりくんでいる「承久の乱」ですが、ようやく、幕府軍に敗れた山田重忠・三浦胤義・源翔らの諸将が院御所の高陽院殿に戻ってきたのに、後鳥羽院から締め出しを食らわされるという場面に到達したところです。
 それにしても、重忠も胤義も翔も、戦場で敵に遭遇すると必ず「我ヲバ誰トカ御覧ズル」と大威張りで、この言葉が耳にこびり付いて離れなくなってしまいました。
 御先祖の誰かの口癖だったのかも知れません。
 
 ※ 今年はゆえあって、年始の御挨拶は松の内が開けてから、お送りするつもりでおります。なにとぞ、御容赦下さい。 

謹賀新年

山田邦和(同志社女子大学)
No.6058

 みなさま、あけましておめでとうございます。掲示板をお借りして、新年の御挨拶をさせていただきます。

 野口先生から過分のお言葉をいただいて恐縮の限りですが、昨年後半は論文発表のペースが落ちてしまい、このまま自焼・没落か、という感を深くしております。そうはならないように、今年は性根を入れ替えてがんばりたいと思っております。元木先生をマネしたわけではありませんが、ぜひ今年中に第2論文集を刊行したいと思っております。各先生方の驥尾に付して保元の乱についても考えなおしたいと思っておりますので、御指導御鞭撻をよろしくお願いできれば幸いです。

 それでは、皆様の御多幸をお祈りいたします。

うんの良い話

No.6061

 元木先生、野口先生、山田先生、そして野口ゼミの皆様、おくればせながら、私も掲示板をお借りして、新年のご挨拶をさせていただきます。

 こんなに遅くなりました言い訳を、最初に申し上げておきます。

 実は、年末に、風邪をひき、その後、29日に大植英次指揮、大フィルの第九の演奏がどうも気に入らず、とある友人と終演後にヤケ酒を飲んで帰りましたところ、翌朝より腹痛に悩まされ、新年に至っても復調せず、昨日ぐらいからやっとよくなりました。昨日、その友人からのメールで、その方も同様の症状になったらしく、飛び込みで入った居酒屋での食材が原因という結論に至りました。

 まったく、新年早々、うんの良い話で失礼。

>山田先生
 セルの第九で、年末をお過ごしになられたとのこと。セル・フアンの小生としては感激でございます。私は、大フィル帰りの阪急で、iPodに入れてあるカラヤン・ベルリンフィルの70年代のライブ(イタリア・メモリーズ版)。これもすばらしい演奏です。ところで、去年はやったWiiに乗っかる、のだめカンタービレのソフト(バンダイ)が年末に出て、衝動買いしました。指揮ができるのですよ。

 Wii自体、小生のゲームへの偏見を簡単に吹き飛ばしました。Wiiスポーツすばらしい。とくにテニス。かなりの運動になります。反射神経トレーニングにもなります。明らかに中高年をターゲットにしています。

 指揮の話にもどりますと、年末年始、なんとか練習の甲斐があり、ベートーベンの3番、7番、9番、ブラームス1番あたりはさまになってきましたが、ラフマニノフのピアノコンチエルトの伴奏とか、こうもり序曲などは、まだ曲がぐちゃぐちゃになります。家内が「まあパパの指揮をしながら歩く姿を見た人がつくったソフトみたい」などとのたまわっておりました。山田先生、是非お持ちでなければ、任天堂のWii本体ともどもご購入ください。今年の年末のご業績表がさらに倍増されること請け合いと存じます。

  その他の皆様、一年、Wiiスポーツなどをなさって、運動不足を解消して、健やかにおすごしください。

 私はもう(の)だめ、でこざいます。はい。

◇ 年末の御挨拶

No.6055

 とうとう大晦日になってしまいました。
 この一年、当ゼミに御支援・御協力を頂いたみなさまに心から御礼を申し上げます。
 また、来年も宜しくお願い申しあげます。

 ゼミメンバーのみなさんも、ありがとうございました。本当はゼミ旅行など、もっと積極的な活動を展開したかったのですが、いきくつくところ私自身の体力不足が原因で御期待にこたえることが出来ず申し訳なく思っております。
 また、ゼミ創設時からのメンバーにとっては、個々の研究や教育活動でお忙しく、とてもゼミに参加する余裕がないし、魅力も感じなくなっているという段階だと思います。一方、新しいメンバーにも加わってもらいたい。過渡的な時期を迎えているわけです。
 共同研究や『紫苑』をうまく活用しながら、充実した形で過渡→発展を継続していきたいと考えているのですが、当方の非力は御承知の通りです。宜しく御協力のほど、お願い申しあげる次第です。

 すでに、研究者の方たちのブログには、この一年の成果が掲出されたりしています。とくに、山田邦和先生のそれ(http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/参照)は「研究者の鏡」とでもいうべきものだと思います。この上に、他大学への出講も含めた授業と学内の委員会に関する仕事があるわけですから。
 もとより、研究者としての「旬」を迎えられた山田先生と、耄碌した私を比較するのは無謀な話なのですが、この一年を振り返って研究面で達成感を感じるのは、やはり『源氏と坂東武士』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)の刊行で、8月には生駒孝臣さんによる書評会も開いていただきました。このところ、坂東武士の研究からは、やや遠ざかっていたのですが、この本の執筆と9月の日本史研究会例会報告、12月の茨城大学におけるシンポジウムで報告の機会を与えていただいたこともあって、新たな展望を見出すことが出来ました。前者は元木泰雄先生の御教導の賜物、後者では高橋修先生に大変お世話になりました。
 ほかに、季刊として再スタートした『古代文化』の最新号(59-3)に、「閑院内裏と『武家』」という拙文を発表させていただきました。これは、科研費による研究成果の一部です。中世前期の都市京都に対して、外からの視点で取り組む作業は、これからも継続していきたいと思います。ちなみに、この『古代文化』には、当ゼミのメンバーである岩田慎平君が研究ノート「武士発生史上の院宮王臣家・諸司-富豪層との関連について-」(59-1)、山岡瞳さんが書評「美川圭著『院政-もう一つの天皇制-』」(59-2)を発表されました。
 峰岸純夫・入間田宣夫・白根靖大編『中世武家系図の史料論 上巻』( 高志書院)に収録していただいた「千葉氏系図の中の上総氏」は、35年以上も前に書いた卒業論文の一部をベースにしたもので、自らの遅々たる歩みを思い知らされました。
 個人での見学ですが、特に興味深かったのは2月の神奈川県裾野市の大畑遺跡と3月の埼玉県嵐山町の大蔵館跡周辺の史跡(平沢寺など)です。また、12月の茨大シンポの翌日、岩田君・長村君とともに茨城大院生の前川辰徳さんの御案内で那珂川沿いの史跡を見学したことは記憶に新しいところです。これが、本年唯一のゼミ旅行になるのかも知れません。

 まだ、年度の途中ですが、少しばかり、この一年を振り返らせていただきました。
 みなさま、よいお年をお迎え下さい。

【追記】
 本日、東京学芸大学の木村茂光先生より、御高論「戸田芳実氏と在地領主制論」(『歴史評論』662)・「藤原実遠の所領とその経営-私営田領主論の再検討-」(木村茂光編『日本中世の権力と地域社会』吉川弘文館)・「富士巻狩りの政治史」(『沼津市史研究』16)を御恵送いただきました。
 とりわけ、「富士巻狩りの政治史」は、中世戦記研究会の輪読の際に参考にさせていただけそうで、グッドタイミングな頂戴物ものとなりました。
 木村先生に、あつく御礼を申し上げます。

◇ 中世戦記研究会例会のお知らせ

No.6048

  日時:2008年1月27日(日)13:30~18:00

  場所:千代田区立九段中等教育学校(旧都立九段高校)
  
  輪読:『真名本曾我物語』巻八 野口実氏

  研究発表:鈴木啓子氏「『平家物語』における徳大寺実定説話 ―左大将就任をめぐって― 」

         生駒孝臣氏「治承・寿永内乱期の渡辺党(仮)」

  ※ 巻八は各地に展開した東国武士のリストのような内容ですので、輪読をお引き受けいたしました。個々の武士の系譜や存在形態を説明するようなことになると思いますが、準備はこれからです。報告内容について何かアドバイスをいただけたら幸いです。
 今回の報告テーマは、いずれも当ゼミメンバーの専攻領域に深く関係するものだと思いますので、ふるって御出席下さい(すでに、鎌倉見学とセットにして旅行計画を立てている方もいます)。
 また、関東で武士論を専攻されている方にとっては、畿内武士研究の第一線におられる生駒孝臣氏の御報告は、大いに有益なものと存じます。
 いずれも、御出席の場合は、当方にお知らせください。事務局に連絡して了解をいただきます。(自由参加の研究会ではありません)。

 なお、私は28日に入試業務の説明会があるため、当日京都に戻る予定です。

来年の『吾妻鏡』

No.6052

 今年も残すところあと僅かとなりました。今年はみなさんにとってどのような一年でしたか。良かったことも良くなかったことも、全て来年以降に向けての糧となればいいですね。
 さて、次回の『吾妻鏡』は新年の開催となります。

 日時:2008年1月21日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞永元年十一月九日、十三日、十六日、二十八日、二十九日、十二月五日、二十三日、二十四日、二十九日の各条
 (※掲出した範囲以外に「これは」という条文があれば、随時お知らせ下さい。)

 なお、1月7日(月)は13:00が『紫苑』の原稿締切ですので、執筆者のみなさんは遅れないように気を付けましょう(私も気を付けます)。

年頭の行事

No.6053

 岩田君、ありがとうございました。

 『紫苑』の原稿、年度予算による定期刊行物であり、また、この時期の編集作業は本当に大変ですので、宜しくお願いいたします。
 すでに、編集者に迷惑をかけないようにと、わざわざ研究室に図版を持参してくれた執筆者もおられます。見習いたいものです。

 ともあれ、『紫苑』が原因で「私怨」が発生しないことを祈るばかりです(笑)。

 新年、京都女子大の授業開始は15日ですが、7日は『紫苑』の原稿を持ってこられるメンバーも多いと思いますので、午後のティータイムに、新年の方針などについて相談できればと考えています。新日吉神社に参詣という提案もありましたね。
 なお、大学コンソーシアムの講義「平安~鎌倉時代の京都」は8日から行います。

 ☆ 平泉郷土館の千葉信胤先生より、御高論「平泉余話 その民俗を知る手がかりとして」(『アジア遊学』102)および、主に菅江真澄と平泉に関連した御講演記録などの資料を御恵送いただきました。
 千葉先生に、あつく御礼を申し上げます。

 それにしても、ゼミの「平泉遠征」は、いつになったら実現できることやら?

仕事納めのない年末

No.6054

 今年を一日あまりしかのこさない段階に立ち至って、ようやく少しばかり日常から解放され、いつもよりちょっと冷めた頭で考えてみると、積み残した仕事の量はあまりに大きく、「今年度末」という当面の終点までの時間の不足を厳しく感じているところです。
 目下、承久の乱に関する文章をまとめています。

 ☆ 鶴見大学の関幸彦先生より、11月に開催された「第7回韓・日歴史家會議」で報告された御高論「「武威」と「征夷」-東国王権の可能性をさぐる-」を御恵送いただきました。
 関先生にあつく御礼を申し上げます。
 なお、関先生と共編の『入門吾妻鏡』(吉川弘文館)ですが、刊行予定は来年5月頃になるとのことです。