「京博に行ってきました」

No.5692

 昼休みに京博に行き、開催中の特別展「藤原道長」を見学してきました。
 期待以上の内容。とくに木幡や白川金色院関係の重要史料が網羅されているので、宇治の共同研究に携わっているメンバーで、まだ未見の方はぜひお出かけになると良いと思います。27日(日)までです。
 経塚関係の出展が多く、伊豆修禅寺のものまで出ていました。ちなみに、関東でも経塚の検出例は多く、三浦氏の衣笠城跡(横須賀市)や千葉氏関係の千葉寺(千葉市中央区)からも12世紀の遺物が出土しております。
 なお、京博の平常展では、目下、「国宝 藤原忠通書状案」が展示中です。ふだん平常展の展示室にあるのに、特別展の会場に移されている展示品の代わりに展示してあるものにも要注目です。
 それにしても、「ひるやすみに、きょうはくにいってきました」と、音声言語では伝えない方が宜しいようですね。

 ※ 京博に向かう途中、男子中学生が十数名ほど方広寺の鐘楼に腰掛けてお弁当を食べており、そのうちの一人が「こんにちわー」などと声をかけてきたので、東山大仏殿と梵鐘の「国家安康、君臣豊楽」の銘文についてレクチャーをして参りました。関心を持ったのは僅かに2名。静岡県から来た修学旅行生とのこと。
 しばし、教育実習中のメンバーと共通体験を持ったという次第です。

こんにちわー-次回『吾妻鏡』-

岩田慎平
No.5693

>野口先生 昼休みのきょうはく、執着至極に存じます。世は修学旅行シーズン真っ盛りですね。

 ところで次回の『吾妻鏡』のご案内です。
 日時:5月28日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』元仁二年(嘉禄元)二月二十四日、五月三日、六月十日、十六日、二十一日、七月六日、十一日、十二日、二十三日、八月二十七日、九月三日、二十日、十月三日、四日、十三日、十九日、二十日、二十七日、二十八日、二十九日、十二月五日、九日、二十日、二十一日、二十二日、二十九日条
 ※範囲はひとまず上のように設定しましたが、時間の許す限りどしどし読んで参りたいと思います。

 なお、当日は佐伯さんからご案内いただきました歓迎会が行われますので、みなさん予定を空けておいて下さいね。

研究所公開講座まであと1ヶ月

No.5690

 今年度の宗教・文化研究所公開講座(シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化⑨)の開催まで、あと一ヶ月となりました。ポスター・チラシの準備もできました。近々送付・配布いたしますので、掲示等よろしく御協力ください。
 また、ゼミメンバーには、当日の会場設営・受付・録音や講師をお招きしての懇談会・懇親会の準備について例年通り、よろしく御協力を御願いいたします。
 今年度は鈴木君の引率のもと、同志社高校の生徒さんたちも聴講にお出でになるとのことで、うれしく思っています。
 以下、講座案内です。

 テーマ:「王権と貴族・武士」
 講題 Ⅰ部 王朝の狩猟文化―摂関・天皇・院の権力と野生―
      講師 長野工業高等専門学校准教授 中澤 克昭 氏
 講題 Ⅱ部 武家平氏と貴族社会
      講師 愛知学院大学文学部教授 松薗 斉 氏
 質疑応答  司会 本学宗教・文化研究所教授 野口 実 氏
日時 6月23日(土)13:00~17:00
場所 J525教室(市バス馬町下車)
  ※ 詳しくは下記をごらん下さい。
 http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/interview/interview_kyoto-wu.html
 http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/uv/uv_kyoto-wu.html
  
  【追記】今回の公開講座には、元木泰雄先生もお出で下さるとのことです。
      もちろん懇親会まで。

 ☆ 昨日、吉井功兒さんより御高論「岸和田藩主岡部氏祖系の覚書〔中〕」・「同〔下〕」(『家系研究』42・43)を御恵送いただきました。精力的な御研究に頭が下がります。
 吉井さんにあつく御礼を申し上げます。
  また、四天王寺国際仏教大学の源健一郎先生から、『紫苑』第5号掲載の各論に対するコメントを記された御懇書と、『国文学研究』などに御掲載の書評2点を御恵送いただきました。
 各執筆者に対するコメントは個々に伝達させていただきたいと存じます。おおいに励みになることと思います。
 源先生にあつく御礼を申し上げます。

  【追記】本日、(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団の唐澤至朗先生より、御高論「無量光明考-光明表現と阿弥陀仏来現の認識-」(『群馬県立博物館紀要』28)を御恵送いただきました。
 唐澤先生にあつく御礼申しあげます。

 また、安土城考古博物館の山下立先生より、御高論「瓦と塑土の懸仏-懸仏の材質的研究(2)-」掲載の同博物館『紀要』15および企画展図録『甲賀郡の風土と遺産』を御恵送いただきました。
 山下先生にあつく御礼申し上げます。

  ★ 18年度宇治共同研究メンバーへの問い合わせですが、岩田君・長村君・佐伯君から御回答を頂きました。のこる方々の御返信をお待ちしています。

肥後の琵琶弾き山鹿良之の世界

No.5688

 中世戦記研究会の席で、兵藤先生からタイトルのCDの御案内をいただきました。発売元は財団法人日本伝統文化振興財団。もちろん解説は学習院大学文学部教授 兵藤裕己先生。
 詳しくは下記を御覧下さい。
  http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZCG-8377
 門屋君は即購入でしょうか?

 ついでに、宣伝もう一件。
 書き込むほどのことではないので、『日本歴史』6月号の吉川弘文館の広告16ページを御覧下さい。

 >尻池さん  こちらこそ、お見捨てなきように。
 >山岡さん  報告、お疲れ様でした。
 >教育実習中のみなさん  予想外の局面ばかりだと思いますが、まずはご自身の健康管理が肝要で
  す。
 >『入門吾妻鏡』執筆者のみなさん  昨日は長時間にわたり、ありがとうございました。
 >岩田君  お代官、お疲れ様でした。
 >18年度宇治共同研究メンバーのみなさん  早々の御返信をお待ちしています。 

歴史学は社会科学たるべきこと。

No.5685

 本日(19日)は、浜松町駅から徒歩5分という好立地の都立芝商業高校で開かれた中世戦記研究会に出席して参りました。
 結果的にとはいえ、多数の方が御出席の中で、座席を二つ占拠するという悪態をさらしてしまい、今さら恐縮いたしております。
 ちなみに、兵藤先生は、場所が高校ゆえに喫煙場所を探すのに苦労されておられた御様子。「吸ったら停学ですよ!」と申し上げておきました(笑)。
 それに致しましても、今回もまた歴史学は社会科学であるべきことを再確認させられました。その前提においてこそ、国文学との協業は意味を持つものと考える次第です。
 懇親会は失礼して早々に上洛の途に就きましたが、来週から東国で教育実習をされる伊藤さんは出席され、兵藤先生から『紫苑』に発表した研究ノートにたいして厳しい御指摘を頂いたとのこと。伊藤さんは、これを受けて大いにやる気になっておられるようで、とても良かったと思います。
 >伊藤さん  教育実習の方もしっかり頑張ってきてください。

 ☆ さて、東下りの間にも郵送多数。
 まず、この3月に学位を受領され、新年度から奈良女子大学人間文化研究科博士研究員になられた前川佳代さんから、御高論「「聖地」平泉-清衡の平泉創造-」掲載の『平泉文化研究年報』第7号を御恵送いただきました。
 同封の書信によると、子育ても御研究におおいにプラスにされておられる御様子。流石です。
 前川さん、ありがとうございました。また、こちらで例会発表をお願いできればと思っております。ついでに、女性メンバーの進路指導もぜひ。

 また、同志社女子大学の朧谷寿先生から、新刊の『藤原道長』(ミネルヴァ日本評伝選)を御恵送いただきました。副題は「男は妻がらなり」。
 私の『北条時政』の上梓はいつになることやら。副題はもう決めてあるのですが(「舅はつらいよ」ではありません)。
 朧谷先生にあつく御礼を申し上げます。

緊張しています。

伊藤明日香
No.5686

>野口先生

昨日は、遠路はるばるお疲れさまでした。(私もですが)


昨日の発表は、史学からの指摘が大いに必要であり、
後の席に野口先生がいらっしゃらなかったことを
皆様残念に感じていた模様でした。


明日から教育実習です。
不安ばかりで、連日変な夢を見ます。
とにかく誠実な態度で、精一杯やってきます。


出張講義

No.5683

 昨年の5月には、北海道の函館東高校にお邪魔しました。後になってわかったのですが、ここは高校時代以来の私の親友の奥方の出身校でした。
 今年は6月に奈良県の香芝高校に行くことになりました。講義のテーマはいつものように「武士の都としての平安京・京都」ですが、内容は毎年リニューアルしています。

 ちなみに、先般、島根県立出雲高校で出張講義を行ったときの受講生で、その時はまだ一年生だった伊藤千春さんから、この四月に岡山大学に進学された旨の御報告の書き込みがありましたが、最近いただいたメールでは、一人暮らしで「親のありがたみが骨身に染みるようです」とのことでした。
 みんな、頑張っています。

 ● 本日(17日)、歴研大会で販売するため、期限厳守で執筆して欲しいということなので、最優先で執筆し、締切(昨年秋)前に送付した某論文集掲載予定の拙文の再校ゲラが届きました。もちろん、今年度の歴研大会での販売はすでに断念とのこと。こんなものです。

広島大学の皆さん、お疲れ様でした。

No.5680

 本日(16日)は広島大学の皆さんに京女周辺の史跡を御案内しました。午前中は奈良、午後は京博の見学などを済まされた後とのことで、さぞお疲れになられたと思います。尋常ならざる歓迎の仕方しか出来ず、申し訳ありませんでした。
 なお、下向井先生からゼミメンバーに、広島のお土産とたくさんの御高論の抜刷を頂きました。下向井先生にあつく御礼を申し上げます。
 抜刷を御希望の方はお申し出下さい。

 広島大学の皆さんの御来学の機会を作ってくれた尻池さんと、お迎えの準備をしてくれた伊藤さん・小野さん・岩田君、また授業の休み時間に挨拶に来てくれた江波さんに感謝します。

 ☆ 本日、神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、御高論「式盤をまつる修法-聖天式法・頓成悉法・ダキニ天-」掲載の『金沢文庫研究』第318号、御出席の座談会記録「鎌倉の廃寺を語る 中世都市の栄枯盛衰」掲載の『有隣』第474号、それに特別展図録『金沢文庫の仏像』を御恵送いただきました。
 西岡先生にあつく御礼申しあげます。
 ちなみに、特別展「金沢文庫の仏像」は、6月10日(日)までの会期で開催中とのことです。

広島大学の皆さん、お疲れ様でした。

岩田慎平
No.5681

 昨日は強行日程の後のお疲れ、且つお忙しいところ、京女までお出でいただきました広島大学の皆さん、ありがとうございます。広島大学の皆さんをご案内いただきました尻池さん、お久しぶりでしたね。充実の日々をお送りのことと拝察いたしました。

>『吾妻鏡』講読会にご参加のみなさん
 来週5/21(月)はお休みです。次回は5/28(月)に開催予定です。なお、28(月)には佐伯さんからご案内いただきました歓迎会が行われますので、みなさん予定をあけておいて下さいね。

お忙しい中ありがとうございました。

尻池由佳
No.5682

 昨日はあたたたく歓迎してくださりありがとうございました。歩きに歩いた後に、おいしいお茶とお菓子をいただいて、すっかりリフレッシュしました。やっぱり、京都のお菓子はとってもおいしいです。
 史跡見学では、これまで自分が生活していた場所はすごいところだったんだな~ということと、現地を歩いてみることは重要だということ再認識しました。これからもしばしば京都を訪れたいと思います。

 >野口先生
  お忙しい中、史跡見学の準備をしてくださりありがとうございました。
 
 >岩田さん
  お忙しい中、京女まで足を運んでくださり、ありがとうございました。久しぶりにお話しすることができうれしかったです。

 >伊藤さん・小野さん
  おいしいお菓子を選んでいただき、ありがとうございました。大満足です。

 広島で頑張るので見捨てないでください。そしてまたお邪魔させてください。

新歓コンパのおしらせ。

No.5678

本日の研究会・例会参加者のみなさま、お疲れさまでした。
山岡さんは当日は頑張って下さいね。
さて、5月28日(月)の新歓コンパですが、下の方で野口先生にお書きいただいたように、
宗教・文化研究所の共同研究室(京都女子大学L校舎 3階)でお食事会ということになりました。
時間は一応6時からです。
コンパのみの参加ももちろんOKです。
(というか、そもそも私からして、当日はコンパのみの参加です…)
というわけなので、最近ちょっとご無沙汰してますという方も、ぜひご参加下さいませ。
持ち込み歓迎♪

あ、ゼミ旅行は構想というか妄想の段階ですよね?(笑)
そんな話もぜひ28日に。
……竹生島いいな~、竹生島。

教育実習に行く人と基礎演習Ⅰ履修者へ

No.5676

 これから6月にかけて教育実習に行く人が多いことと思います。
 私も今を去ること35年(も!)前。1972年6月5日から2週間。母校の千葉県立千葉東高校で実習を行いました。授業は行った翌日から28時間(すべて日本史)も担当させていただき、とても充実した毎日を送ることが出来ましたが、終了後2週間ほどダウンしていたこと、復活したのが一緒に実習をした仲間と国鉄千葉駅近くの飲み屋で宴会をした時であったこと等々を思い出します。あのとき教えた生徒諸君も既に50歳に達したはず。どうしていることでしょうか?今でも何人かの名前をまだ思い出すことが出来ます。
・・・などと、思い出話をするのが本題ではありません。
 教育実習に向けて、教科の勉強など余念がないと思いますが、それよりも実際に行ってみて直面する最大の問題は、教科内容以前の生徒・児童への対応にあると思います。
 昨今の教育現場の現状を鑑みるに、当惑されることは必定。その当惑の理由を考える上で、たいへん参考になる本を紹介しておきます。
 内田樹『下流志向』(講談社、1400円)。副題は「学ばない子どもたち 働かない若者たち」で、これは絶対に読んでおいた方がよいと思います。また、実習先の生徒・児童に勧めてもらいたいのが、同じ著者の『先生はえらい』(ちくまプリマー新書、760円)。
 もっとも、最近の大学生を理解する上でも、とても役に立つ本ですから、君たちの自己認識に資するところの方が大きいのかも知れません。すでに教育現場にいる先輩諸君も含めて、なにしろ、御一読を。

 つぎに火曜日Ⅲ講時の基礎演習Ⅰ履修の皆さんへ。
 いよいよ各個人の研究テーマを考えてもらう段階になりました。とりあえず、先週お配りした私の執筆した新聞記事をたたき台にして、現代社会に発生している諸問題について、それぞれの関心を問うことから始めたいと思います。自分なりのコメントを発言できるように準備しておいて下さい。

 ※ 目下、6月27日発行の『芬陀利華(ふんだりけ)』(京都女子大学宗教部発行の新聞です)の原稿を執筆中。今春定年退職された徳永先生も同じことを仰っておられましたが、なまじいの論文を書くよりもエネルギーを要するものです。
 これが済んだら、某学術雑誌の査読数件がひかえております。そのような次第で、昨年御依頼いただいた書評数件、いつまで経っても後手に回っております。申し訳ありません。

『吾妻鏡』講読会・例会・新歓コンパ 

No.5674

 ○ まず『吾妻鏡』。前回、ご紹介しようとして、記憶が定かでなかった鎌倉将軍家の御所に関する建築史の論文ですが、

  藤田盟児「鎌倉武士住宅の空間構成-幕府御所を中心として-」(関口欣也先生退官記念論文集『建築史の空間』中央公論美術出版)

でした。

 ○ 次回(14日)の『吾妻鏡』講読会終了後、引き続いて山岡さんの研究発表会があります。ゼミメンバーはもとより、摂関・院政~鎌倉期の権門(もちろん鎌倉将軍家を含む)の家政機関や中世前期の武士論に関心のある方の積極的な参加を求めます。
 国文の人も、とりわけ学部生は万障繰り合わせて参加してください。

 ○ 新歓コンパ、28日の『吾妻鏡』講読会の後に設定の予定です。各方面で御活躍の先輩方はもとより、とくに今年度から参加されている方は、主賓ですので、時間を空けておいてください。
 一堂にテーブルが囲めて、周囲がうるさくないところがよいですね。共同研究室も8時ころまでなら使えますし、女坂にある「里」の地下も良いかと思います。
 これは、あくまでも私の意見ということで、佐伯君、よろしくお願いいたします。

明後日、安芸国からお客様が来学します

No.5677

 本日の『吾妻鏡』講読は、4時間で嘉禄元年(1225)に突入。それからA地下で食事の後、山岡さんの例会報告。参加の皆さん、お疲れ様でした。
 野口君、たくさんのお土産をありがとうございました。
 山岡さんには20日の御健闘を祈ります。
 28日の新歓コンパは、結局、共同研究室で開催になる模様。具体的なことについては、佐伯君からアナウンスがあろうかと思います。なお、ゼミ旅行の実施も検討されているようです。

 ところで、今春、広島大学大学院に進学された尻池さんが、所属する下向井先生の研究室のみなさん、総勢7名と共に、明後日(16日)夕刻に当方の研究室にお出でになります。当方としては、例の如く、大学周辺の史跡案内で歓迎の予定です。
 広島大学の方たちにお目にかかりたいというメンバーは、16時30分に研究室に御参集下さい。

 >江波さん  郷里からのお客様です。授業がなかったら「接待役」を宜しく。 

ニセ科学のみならず、ニセ歴史学も横行

No.5672

 本学、現代社会学部主催の公開講座にこのようなものがあります。時宜を得た企画だと思うので紹介いたします。
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  現代社会学部公開講座
   市民のための科学リテラシー入門―「ニセ科学」にだまされないために
講題 基調講演―21世紀はニセ科学の世紀?  講師 本学教授 小波 秀雄 氏
 講題 ニセ科学は如何に広まったのか  講師 同志社女子大学教授 左巻 健男 氏
 講題 「水商売ウォッチング」からの提言  講師 山形大学准教授 天羽 優子 氏
 講題 ニセ科学を見抜くには  講師 大阪大学教授 菊池  誠 氏
 質疑・応答
 日時 6月30日(土)13:00~13:30・13:30~14:10・14:10~14:50・15:30~16:30
 場所 J525教室

 近年著しく広がりつつある「ニセ科学」やオカルト的な言説について、その現状を分析し、一般市民がだまされないための科学リテラシーのあり方を問いかけます。

 お問い合わせは e-mail: kyogaku@kyoto-wu.ac.jpまでお願いします。
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 さまざまな情報が氾濫する中で、「ニセ」は自然科学のみならず、歴史学にも横行しているようです。
 歴史教育ないしは市民の歴史認識という観点から、これはとても深刻な問題だと思っています。
 そのうち、どこかで議論しましょう。 

 ☆ 今度の女性史総合研究会例会は、女性史に興味があったり、その関連のテーマで卒論をまとめようとする人には、時代・ジャンルを問わず、貴重な機会だと思いますので、開催案内を再掲します。
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  ◆ 女性史総合研究会5月(第135回)例会の予定 ◆

    ジェンダー史学会と共催で公開シンポジウムを行います。
       ~ 「女性」史におけるジェンダー ~
  
     日  時: 5月12日(土) 13:30~17:00
      場 所: 京都橘大学 清和館 3階 131教室

     報告者: 荻野美穂氏 「<ジェンダー>概念の目指したもの 」
           曽根ひろみ氏「 日本近世刑事法制のなかの「女」」
     コメント: 服藤早苗氏 「日本古代中世におけるジェンダー分析と課題」
     参加費: 500円
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>永富さん  岩田君は働きながら論文のことを考えていたのかも知れません。
 GWの後、私の依頼に応え、約束を守って論文を提出してくれたのは岩田君だけでしたから。
 でも、今度は手を振るだけでなく、押しかけた方がよいと思います(笑)。
 ちなみに、スタバでのバイトは学生の間では花形のようですね?

 >佐伯君  「先生」の呼称については、某先生の説かれる「職業身分」と「社会身分」の話を思い起こしてしまいます。
 佐伯君は明らかに「先生」ですし、このところ、ゼミメンバー古参組は、研究者としても社会人としても一定のステイタスを獲得しておられるので、気安く「君」とは呼びづらくなっていることは確かです。
 しかし、まぁ、この場ではご勘弁いただくことにいたしましょうか。でも、時にいやみで書くことがあるかもしれません(笑)。

 >雨野さん  渋谷越えは、てっきり参加されていたのかと思っていました。むしろ主催者だったのでは?
 某県・某市での教育実習。「野口の再来」などということになると、某県の教育委員会から教員免許をいただけなくなるかもしれませんよ(笑)。

諸事お返事

岩田慎平
No.5673

>永富さん 先日はバイト先のお近くまでお出でいただきましてありがとうございます。おかげさまで連休中はよく繁盛いたしました。勉強の合間のバイトはなかなか良い気分転換になるのですが、先日はさすがにレジ係をしながら、ドリンクを作りながら、〆切のことが気になって仕方ありませんでした(結局、遅れちゃったんですけどね)。

>佐伯さん 来週の件、了解致しました。毎度お世話になります。

アリとキリギリス

No.5675

 本日開催された女性史総合研究会とジェンダー史学会の共催シンポジウムは、盛況かつ充実した内容だったようで、参加した某女子大の学生さんが、会場に普段愛読している本の著者を見つけたり、講演内容に感動して、大いに研究意欲を触発された、という、聞いているだけで嬉しくなってしまうような場面があったとのことです。
 このような機会(チャンス)にどれだけ出会えるかどうかが、人の一生を左右するのでしょう。結局、自分で出て行くかどうかの問題。積極的な人生は、リスクも多いけれど、それなりの果実を得ることが出来るのだと思います。

 良い季節になりました。アウトドアで楽しく過ごそうという方も多かろうと思います。しかし、せまい日本のことゆえ、周囲への気配りが大切です。
 一部の人たちの笑い声の周囲に鬱積する怒りが、世の中を暗くさせているように思えるのです。

 GW中に書いていただいた論文など、すでに査読に回されていると思います。せめて学問の世界においては、アリさんが報われてほしいものだと願っています。

Re: ニセ科学のみならず、ニセ歴史学も横行

No.5684

ニセ歴史学ですか。興味深いですね。博物館にいると、史料というものは選別されて残されたものだということがよくわかります。19世紀に誕生した実証主義史学はまだこの事について意識が及んでいないので、現在残されている史料が伝えている基本事項は共通認識として確認してよいものの(つまり、5W1Hの部分)、それをどのように解釈するかという問題は21世紀の大きな課題でしょう。私の世代は「歴史にifはない」と教わってきましたが、現在は残された情報からシミュレーションして状況を分析する事が可能です。問題はそのシミュレーションを構築するための枠組みと情報なのですが、この部分はブラック・ボックスが相当にあります。変数を少々いじるだけで全く違う結果がでるので、動かない史実、情報の欠落部分を理論で補強して枠組みを組み立てている仮説、情報自体に大きな操作のあるニセ科学、この区別の仕方は興味深いですね。特に、純文献に近い人は科学的データによって構築された仮説の真偽を判定する訓練が少ないですから。