美川圭『院政』(中公新書)ついに刊行!

No.5167

 今朝、新聞を取ろうと郵便受けを開けると、中央公論新社から美川先生の新著が届いておりました。

 『院政 もうひとつの天皇制』定価861円(本体820円)です。

 出版社の宣伝用のコピーをそのまま引用させていただきますと、「退位した天皇が権力を持ったのはなぜか。古代から中世まで、壮大なスケールで日本政治史を見渡す試み」・・・という本です。

 第一章 摂関期までの上皇    第二章 院政の開始   第三章 院政の構造
 第四章 白河院政から鳥羽院政へ  第五章 保元・平治の乱から後白河院政へ
 第六章 後白河院政と武家政権  第七章 後鳥羽院と承久の乱  第八章 鎌倉後期の院政

 という章立てで、「院政」を視座に中世前期の政治史が興味深く語られています。鎌倉時代に力点が置かれており、美川先生の御研究の真骨頂が分かりやすく示されています。
 ゼミメンバーの多くは早くも入手済みのようですが、広く、御購読をおすすめする次第です。

 なお、学会誌から依頼された書評執筆の締切を守れない私が申し上げるのは実に気の引けるところですが、来春刊行予定の元木先生の新著(歴史文化ライブラリーの一冊)が世に出た後、この美川先生の御本と併せて公開の「書評会」を企画したいと考えております。昨年『保元・平治の乱を読みなおす』の書評会を実施したのと同じ季節になることと思います。

>美川先生  御著書の御恵送、ありがとうございました。
       著者からの一言、お願いできれば幸いです。

Re: 美川圭『院政』(中公新書)ついに刊行!

No.5169

 美川です。野口先生の過分なご紹介のお言葉、痛み入ります。

 私が、この分野での重要な研究と考えている著作、論文の隙間に、自分の稚拙な旧説を張り込んだような一冊です。ですから、この本には私の新説部分はほとんどありません。研究者の方々には、ほとんど価値がないかも知れません。また、若い方々はここに書いてあることを乗り越えるように、ぜひよい研究をしてください。突破口はさまざまなところにあると思います。

 ということで、この本の目的は、日本中世政治史の水準を、ぜひ一般の読者に知っていただきたいということです。どなたかの主張とは異なり、平安時代から鎌倉時代の政治史は、けっして未開拓な分野ではない。私の旧説はたいしたことはないにせよ、この本の中核をなしている研究は一流のものだと思います。それこそ、去年の大河の義経とは隔絶した世界であり、あの稚拙なフィクションよりも、ここに描かれた歴史のほうがずっとおもしろいはずなのです。そのために、とにかく固有名詞にできるだけルビをふり、あるいは用語を説明し、といったことに力を注いだ(実際には編集者の並木さんがですが)本なのです。その点では少々誇ってもいいかと思っています。

 あと、これは自己満足なのですが、古代の太上天皇から、院政の終焉までを、ずっと見通すことができたことです。しかし、それはそれは長かった。執筆途中、何度か挫折しかかりました。1度目は保元の乱のところ。なんとか、元木先生の著作にすがりながら、よろよろと立ち上がり、さらに後白河の死前後で倒れました。そこで、上横手先生と故目崎徳衛先生の著作に助けていただきました。わたしの能力からすれば、ここらあたりが精一杯です。ごめんなさい。

 なお、拙著を読んでいてうんざりした方は、私の新しい映画評でもごらんください。終戦前後の昭和天皇をイッセー尾形が演じたロシア映画『太陽』お勧めです。

http://www.avis.ne.jp/~iwasaka/mikawacinema.htm

多田行綱に畿内武士の生き様を見た。

No.5166

 本日(25日)は、京大の研究会で元木先生の「多田行綱と義経の挙兵」という御報告をうかがい、これまで『平家物語』に依拠する部分の多かった行綱のイメージが一変させられました。
 私には、源平内乱期に於ける畿内武士(京武者層)の動向の背景が、今ひとつ不鮮明だったのですが、今日のお話でかなりスッキリし、また、研究の展望も広がってまいりました。いつも学問への意欲をかきたててくれる元木先生に感謝あるのみです。
 ちなみに、日曜日に鹿ヶ谷に行かれた方には、とりわけグッドタイミングなテーマだったと思います。
 次回は美川先生の御報告。これまた大いに楽しみです。
 実は美川先生のお仕事でビッグニュースがあるのですが、これは私の手許に「現物」が届いてからのお知らせと致しましょう。
 
 ところで、以前、元木先生が書き込まれた11月12日の古文書学会見学会について、以下に再掲いたします。参加希望者は元木先生まで(元木先生の研究室に所属しているメンバーに取り次いでもらえるでしょう)。
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 和歌山県立博物館での古文書学会見学会、11月12日日曜日、15時からとなりました。
 見学2時間、閉館後希望者のみ、1時間ばかり熟覧時間を設定していただけるとのことです。
 15時までの間、近世美術の講演もあるとのことです。
 また、史跡めぐりも可能かと思います。すぐとなりの和歌山城が一番ポピュラーでしょうね。
 あのあたりで中世の史跡となると、少し東に離れた根来寺、粉河寺、下津の長保寺、箕島の常楽寺、そして湯浅の明恵関係史跡でしょうか。
 朝早くに行って、車を借りればそのうちにいくつかを回ることもできそうですね。
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 ところで、以下は私事。
 京大から帰宅すると、ゼミメンバーもよく御存知の「書評」について原稿督促のメールが届いておりました。今年度は計画に目算の狂ってしまったことが多く、まったくお詫びのほかはありません。 

 ☆ 弘前大学の斉藤利男先生より、御高論「安倍・清原・平泉藤原氏の時代と北奧世界の変貌-奧大道・防御性集落と北奥の建郡-」(義江彰夫・入間田宣夫・斉藤利男編『十和田湖が語る古代北奥の謎』校倉書房)・「北方世界のなかの平泉・衣川-日本史における「北」の可能性-」(『歴史評論』678)を御恵送いただきました。
 29日に衣川遺跡群を見学する予定ですので、事前にしっかり拝読させていただきたいと存じます。
 斉藤先生にあつく御礼を申し上げる次第です。 

随分ご無沙汰してしまいました。

花田卓司
No.5163

 野口先生、宗教文化研究所ゼミの皆様、お久しぶりです。立命館大学の花田卓司です。
 古文書学会は何とか無事に終えることができました。杉橋先生、元木先生をはじめ、長村君や坂口君など多くの方々から励ましの言葉を頂き、緊張していないつもりでしたが、壇上に上がってから緊張してしまい、声が裏返らないようにすることで精一杯でした。今後益々精進して参ります。

 久しぶりに掲示板を拝見しましたところ、元木先生から阿蘇見学の様子をお尋ね頂いているようなので、ご報告させて頂きます。10月16日の阿蘇文書見学会終了後、お昼から阿蘇へ向かいました。大山喬平先生、熊本大学の春田直紀先生、京都光華女子大学の野田泰三先生をはじめ、総勢9名での調査旅行となりました。
 初日は熊本県立美術館→大観峰(遠見ヶ鼻)→湯浦八幡宮→内牧→西小園→宿泊というルートでした。大観峰では、きれいな景色を期待しておりましたが、やはり霞がかっていてあまり良く見えなかったのが残念でした。ただ、眼下に湯浦郷を見下ろす風景は壮観でした。湯浦八幡宮の見学後、民家の玄関に「内牧手長絵図」という宝暦三年(1753)に作成された絵図が掲げてあるとのことで、春田先生のご紹介で拝見させて頂くことができました。続いて西小園公民館にて地元の方々に聞き取り調査をさせて頂き、公民館付近の西小園神社・西小園不動堂などを見学し、日没後、西巌殿寺付近の宿坊に宿泊しました。
 二日目は朝8時に宿坊を出発、西巌殿寺→小野田→霜宮神社→阿蘇神社→北宮国造神社→宿泊でした。西巌殿寺で熊本大学の学生の方々が合流し、ともに西巌殿寺文書を拝見しました。やはりガラス越しではなく、間近に文書を見られるというのは幸せだと感じた次第です。その後小野田の公民館にて再び地元の方々への聞き取り調査を行い、昼食後に阿蘇神社を見学しました。阿蘇神社では宝物管理をしておられる池浦秀隆さんが、阿蘇神社および阿蘇文書の解説をして下さり、その後神社付近(車での移動もありましたが)の見学・現地調査をしました。夕刻、国造神社に行き、日没直前に小国郷の満願寺温泉に到着・宿泊しました。
 三日目は8時に宿を出発、満願寺と北条時定以下北条氏三代の墓を見た後、菊池へ出て菊池氏墓所・菊池氏居館跡などを見学し、昼食後に解散となりました。
 三日間にわたる現地見学・調査は、私の頭では消化しきれない程の充実ぶりで、史料や地図だけではイメージできないような、多くのことを学ぶことができました。特に現地の方々は、圃場整備以前の様子や水田の水がかり、祭祀に関することなど、大変親切に教えて下さいました。また、何より大山先生が終始張り切っておられたのが印象的でした。おそらく今回の調査旅行で最も長い距離を歩いたのは大山先生ではないかと思います。相当お疲れのはずなのに、夕食時には当日見学した場所や史料、更には大山先生の中世村落に対するお考えを満面の笑顔でお話しして下さり、大変興味深かったです。春田先生のご紹介で宿泊させて頂いた旅館も素晴らしく、おいしい精進料理を食べ、温泉で疲れを癒すことができました。
 以上、簡略かつ拙い内容で申し訳ありませんが、阿蘇見学の報告をさせて頂きました。末尾ながら、ご多忙の折に今回の調査旅行を計画し、諸所で解説をして下さった上に車の運転までして下さった春田先生と野田先生、お世話になった湯浦の方々に心より感謝申し上げます。

 長々と失礼致しました。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

『源義経』を見ながら承久元年二月条を読む

No.5164

 花田君、ありがとうございました。実に有意義な旅行であったようで、羨ましい限りです。
 ぜひ、機会を見て京女の方でも御研究の成果を聴かせてください。

 さて、本日は『吾妻鏡』講読会。参加の諸姉兄、お疲れ様でした。元木先生から借用の『源義経』もみんなで視聴。
 例の如く軌道をはずれて、大いに盛り上がり、壇ノ浦合戦の場面では、シャンプーのCMを作る案、静の舞の場面では、源頼朝=○×君、大江広元=△□君というキャストでの鎌倉幕府構想(セリフ入り)などが提案されました(この幕府はどう考えても平家に滅ぼされるという結論でしたが・・・)。

 それから、来年度の公開講座懇親会の幹事はもう決まりました。祝着至極。

お久しぶりです、付、次回『吾妻鏡』

No.5165

 >花田くん お久しぶりです。古文書学会でのご活躍ぶりについては、すでに方々から聞き及んでおります。またお会いできる機会を楽しみにしております。

 さて、次回の『吾妻鏡』ですが、10/30(月)は山岡さんによる卒論中間報告会も開催されますので、時間はやや短めになると思います。
 次回『吾妻鏡』講読会は以下の通りです。
  時間:10月30日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:建保七年(承久元年)閏二月十二日条、同二十八日条、同二十九日条、
     三月一日条、同九日条、同十一日条、同十二日条、同十五日条、

 範囲は以上の通りですが、いちおうその前後の条文にも目を通しておいていただけるとありがたいです。『吾妻鏡』講読会は“脱力系史料講読会”として毎週開催中です。メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください(とくに京都女子大学の学生さん求む)。

 また、同日の卒論中間発表会は以下の通りです(予定)。
  日時:10月30日(月)18:00~
  場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
  報告者:山岡瞳氏(テーマは、女院と武士に関係するものだそうです)

無題

No.5158

 元木先生、小生の郷里熊本をご堪能いただきありがとうございます。
 私も行きたいのはやまやまでしたが、その前の週に私用で大分に行っており、そのまま12日まで東京に出張だった上、14日勤務先の大学の創立記念日で、いつもならサボるのに、今年は15年の永年勤続者として表彰状をもらうようにと、学部長から厳命が下っており、残念ながら断念しました(あーあ)。川添先生や森さん、怒っていなかったでしょうか。九州史学研究会も行けなかったし(すみません)。
 県立美術館での阿蘇神社文書展は、9月の半ばに帰省した際、行って参りました。大変迫力のある内容で、図録がまたすばらしい(買って損はありません)。母を連れての見学だったので、ゆっくりできなかったのが、これまた残念でしたが。

速報!来年度の公開講座の講師決定

No.5159

 松薗先生、来年度の公開講座の講師をお引き受け下さいまして、ありがとうございました。
 なるほど、鹿児島大学の日隈先生と御同郷だったわけですね。

 というわけで、来年6月の公開講座「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 9」には、愛知学院大学教授の松薗斉先生、それに国立長野工業高専助教授の中澤克昭先生に御出講いただくことになりました。
 気の早いことながら、「乞うご期待!!」です。

素晴らしき熊本旅行

元木泰雄
No.5160

 松薗先生、ご無沙汰しております。
 拙文をお読み頂き恐縮に存じます。
 以前、東京の古文書学会でお会いしてから、随分になりますね。
 9月に京都にお越しのときは当方がうかがうことができず、失礼致ました。
 古文書学会大会でもお目にかかれず、残念に思っておりましたが、永年勤続表彰をうけられていたとのこと、おめでとうございました。
 ただ、川添先生はじめ、九大関係の方々が大勢お集まりだっただけに、ご参加になれなかったのは本当に残念でした。九大関係の方々で、盛大な飲み会をなさっていた御様子でした。
 それはともかく、熊本が故郷でいらっしゃるとは存じませんでした。
 人情は厚く、食べ物も美味しく、重厚な歴史を感じさせる素晴らしいところでした。また、機会を見つけて訪問したいと存じます。
 熊本はもとより、九州を旅行すると、いつも人の心の温かさのようなものを感じ、他所への旅行に比べて、より深い旅の余韻に浸れるように思います。
 来年は、京女の公開講座の講師をなされるとのこと、何とかご挨拶に伺えましたら幸甚にでございます。
 

来年度公開講座懇親会も盛況は確実か

No.5162

 鬼に笑われることは必定ですが、来年6月の公開講座後の懇親会、今から幹事を募集いたします。元木先生の御出座を前提にすると・・・・、○○さんが第一候補かな?

 さて、本日の公開講座、たくさんのゼミメンバーにお出で頂き、ありがとうございました。久しぶりにゼミ(授業)に出ていた卒業生にお目にかかれたのも嬉しかった。
 瀬田先生のお話はいつもながら興味津々のものでした。かつて故・足利健亮先生が徳川家康の江戸選地の背景に富士山の見える地であるということを指摘されていたのを思い出しました(平成4・5年度科学研究費補助金研究成果報告書『計画都市の立地決定に至る意志及び経過の歴史地理学的再検討』)。
 私の話の方は、時間オーバーとかマイクに声がのっていないとか、基本的なところでなっていませんでしたが、内容の方は如何だったでしょうか?
 
 御多忙の所、お出で下さった山田邦和先生や歴史グループ早雲の皆様にあつく御礼を申し上げます。また、京都文化博物館に着任されたばかりの横山和弘先生に御挨拶を頂き恐縮に存じました。たくさんの御高論などを拝受。ありがとうございました。

 次は東北大学のシンポに向けて準備を進めたいと思います。

21日の公開講座について。

No.5157

 明後日(21日)は下記の公開講座がありますが、これは例年6月に開かれているシリーズとは別の講座ですから、ゼミメンバーのお手伝いの催促は致しません(私はレジュメづくりに焦っておりますが)。
 御安心ください。
 ただし、ボランティアは大歓迎いたします(もちろん聴講も)。
 では、あらためて御案内を。
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 京都女子大学宗教・文化研究所 宗教・文化公開講座(2006年度)
       「天下人の京都」
  日時:10月21日(土)13:00~16:30
  会場:京都女子大学A校舎5F礼拝堂
         (京都駅八条口よりプリンセスラインバス京都女子大学前下車)
  プログラム
   ■講題 「頼朝の六波羅邸―鎌倉幕府と都市京都―」
     講師 本学宗教・文化研究所教授 野口 実
   ■講題「秀吉が伐らせた木」
     講師 武蔵大学文学部教授 瀬田 勝哉
  参加費無料・申込不要
  お問い合わせ先 京都女子大学宗教・文化研究所 ℡075-531-7074
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 この翌日10月22日(日)に秋の見学会(田中さん主催)が企画されていますが、こちらは内々に計画が進められているのだと思います。詳細は田中さんまで。
 私は28日に東北大学で開催される公開シンポジウムの準備を致しますので欠場させていただきます。
 ついでながら、その要綱をお知らせしておきます。
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 東北文化公開講演会 
 公開シンポジウム「東北像再考:地域へのまなざし、地域からのまなざし」
  期日 平成18年10月28日(土)
  時間 13:00~17:00
  場所 東北大学川内北キャンパス マルチメディアホール
  発表 ●山田仁史(文学研究科講師)
       「奥羽人類学会と東北の信仰・民俗」
       コメンテーター:六車由美(東北芸工大助教授)
      ●柳原敏昭(文学研究科助教授)
       「東北と琉球弧―島尾敏雄「ヤポネシア論」の視界―」
       コメンテーター:野口 実(京都女子大教授)
      ●高橋章則(文学研究科講師)
       「『狂歌』が語る地域の歴史―江戸時代の『大崎』文化―」
       コメンテーター:鈴木俊幸(中大教授)
     総合司会:佐倉由泰(文学研究科助教授)
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 この翌日の29日は柳原先生や地元の研究者の方に「衣川遺跡群」を御案内いただくことになっており、たいへん楽しみにしています。

卒論準備報告の変更について。

山岡 瞳
No.5154

 京女ではそろそろ卒論の中間報告の最中でしょうか。
 下↓の野口先生の10月のゼミ行事予定の書き込みにありますように、10月23日(月)に山岡が卒論準備報告をするようになっていましたが、以下のように変更します。
 
 日時:10月30日(月)18時から(吾妻鏡講読会終了後)
 場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
 テーマ:「女院と武士」(仮)

 お忙しいとは思いますが、よろしくご参集ください。 
 また、貴重なご意見など賜ることができれば幸いです。

紫苑第5号、執筆者の募集。

No.5155

今年も昨年に引き続き、3月末に紫苑第5号を刊行することとなり、論文・研究ノート執筆者を募集いたします。
執筆者の条件はゼミメンバー・縁者となりますので、ご了承ください。 
執筆をご希望の方・さらに詳しい話を聞きたいという方は、山岡までご連絡ください。
(名前にPCのアドレスを書き込んでおきましたが、山岡の携帯のアドレスをご存知の方はこちらまでお願いします。)
 締め切り:1月6日頃
 発行:3月末
 文字数:原稿用紙20枚程度
     *こんな枚数じゃ足りないという方は相談に応じます。

また、旅行記(今年2月の伊豆調査旅行・9月の厳島調査旅行etc)の執筆者も募集いたします。締め切りは同上、文字数は原稿用紙3枚程度です。旅の思い出を語りたい!!という方はご連絡ください。
 
あわせて、編集をお手伝いしていただける方を募集いたします。

『紫苑』第5号の刊行に向けて、お願い。

No.5156

 山岡さんの卒論準備報告については、当ゼミメンバーは大方研究テーマが近いと思います。多くの参加をお願いいたします。
 なお、伊藤さんや山内さんも、早々に報告の日程を決めて下さい。

 『紫苑』ですが、すでにISSNも取得。定期刊行物として公的に認知され、掲載論文が『史学雑誌』の「回顧と展望」に紹介されるなど、学術雑誌としての一定の評価も確立しつつあります。刊行予算を昨年より増額してありますので、増ページが可能です。ふるって、御投稿下さい。すでに、岩田君から先般の宇治共同研究の合宿で発表した内容の論文化の名乗りが上げられております。私も閑院内裏関係で一本、発表できればと考えております。
 次号は第5号にあたりますので、常々ゼミの活動を支援して下さっている、元木先生、美川先生、山田先生などにも、短いもので内容も問いませんので、ぜひ一筆(もちろんパソコンで)お願いできれば幸いと考えております。
 また院生のメンバーあるいは共同研究員等の方には、研究発表の過程で早急に発表しておきたい研究ノートなどあると思いますので、ぜひ『紫苑』を活用していただきたいと思います(枚数は相談に応じます)。こうした積み重ねがステイタスアップにもつながるだろうと思います。
 一方、『紫苑』はゼミ活動の年間報告の場であり、また学部生の研究を発表できる稀有の場でもあります。なにしろ、積極的に投稿の意志を表明して下さい。

 それから、こうした雑誌の編集経験も良い勉強になります。私も学部生の時、青山学院大学史学会委員として数年間にわたって機関誌『史友』の編集を担当しました。校正や割りつけの方法や印刷屋さんとの交渉などで得るものは多大でした。
 今年度も編集は山岡さんを中心に進めてもらいますが、卒論で忙しい山岡さんを補佐し、次代の編集長を目指そうとする3回生以下のメンバーの「挙手」を期待するところです。

古文書学会

元木泰雄
No.5150

 野口先生、無事に帰宅致ました。
 熊本の様子をお尋ね頂きまして、恐縮に存じます。
 
 学会のあった3日間(当方が旅行した5日間)、秋晴れに恵まれた暑いほどの好天の下、充実した講演・報告に接するとともに、圧巻の阿蘇神社文書を工藤・阿蘇品両先生の懇切なご解説を受けながら見学し、工藤、川添両先生を始め、多くの方々と旧交を温め、さらに阿蘇品先生はじめ多くの方々と新たに出会うことができました。本当に、素晴らしい学会でした。
 何より、長年にわたる阿蘇文書の修理を完成に導かれるとともに、今回の大会を熊本に誘致され、多大なご高配を賜った工藤敬一先生に心からの御礼を申し上げたいと存じます。また先生には、美川先生の書き込みにもあるとおり、大会の合間に五高記念館をご案内いただきました。先生の熊本大学、第五高等学校、そして熊本に対する思いをうかがうことができて、心に残るひと時でした。
 
 14日の公開講演も、今回は阿蘇品先生の阿蘇文書の伝来、歴史に関する精細なお話、熊大近世史の吉村先生による永青文庫所蔵文書から見た近世の支配システムのお話と、肥後を代表する二大文書に関する内容でした。
 その晩の懇親会では、まず工藤先生が開会のご挨拶、そして最後には九大名誉教授の川添昭二先生が古文書学会と九州の関係をお話になり、学会と九州の浅からぬご縁、換言すれば九州の中世史研究がいかに活発であるかが髣髴とされたことでした。中尾尭会長いわく、「古文書学会は傾いたら九州で学会を開き、退勢を立て直した。足利尊氏みたいなもの」とは言いえて妙でした。
 翌日の研究発表では、『古代文化』で「阿波民部大夫成良」を公表された野中寛文先生の「一一世紀明法勘文の作成経緯」、義経問題で売り出し中の菱沼一憲先生の「源頼朝の折り紙書状と申状」と、おなじみの方々の興味深いご報告がありました。当方、最初から司会担当、後述のように前の晩は酒を控え、節制?したことでした。
 そして、三番目は野口ゼミでもおなじみの花田卓司君の「南北朝所領給付に関する一考察」。実に理路整然としたご報告で、題名となった課題について、幕府の方針の転換を明快に解明された内容でした。当日の多くの報告の中でも出色の内容であったと思います。当方、そのあたりで緊張の糸がプツン。節制の甲斐もなくウトウト。午後は時代が下ったこともあってもはや、居眠りから本格的な睡眠に移行の気配。
 ちょうど花田君および、その応援団諸氏が熊本城に出かけるとのことで、同行してしまいました。ホントは当方、学会の理事なんですけど・・・
 最終日は、前述の古文書見学会。やはり、北条時政の下文、歴代得宗の文書は一番の関心の対象。また、後醍醐、尊氏、懐良親王以下、南北朝オールスターズの文書群は圧巻でした。その後、小林基伸、美川圭、漆原徹、松本一夫の諸先生方、神野潔さんらと細川刑部亭を見学し、昼食後解散致ました。
 
 今回は、14日の理事会に備え、13日金曜日から熊本に参りました。当日は一見快晴。ご一緒した杉橋隆夫先生のご希望で、先生の運転により阿蘇に参りました。が、さすがは13日の金曜でした。黄砂状のもやで景色は見えず、噴火口は爆発の危険で立ち入り禁止(16日、昼食を取ったホテルでは阿蘇山噴火避難対策協議会とかいう会議を開いておりましたから事態は深刻なようです)、阿蘇神社も工事中。踏んだり蹴ったりです。
 その晩は、軍忠状研究の第一人者、漆原徹先生を交えて三人で懇親会。ホテル東急インのフロントお奨めの郷土料理店「五郎八」。最大の名物馬刺しは、名前を聞いただけで不快になられる杉橋先生に配慮してパス。天草の新鮮な刺身、天草大王という地鶏のつくねなど、味、ボリュームも十分な内容で、酒もしこたま飲んで、一人5000円程度。熊本のよさを満喫しました。杉橋先生お帰りのあと、漆原先生と近所の居酒屋で辛子レンコンを肴にビールと焼酎で一杯。宿に帰ろうと思った刹那、男性スタッフがきびきび働くショットバーを見てしまい、二人とも吸い込まれてしまいました。西銀座通のバーCALMEです。西銀座というと、往年のフランク永井の歌を思い出しますな(なんて言うのは我々以上でしょうか)。行き当たりばったりで入ったこの店が実は大当たり、この晩から3晩続けて通うのですから運命なんて分からない。
 かくして、最初の一晩で中ジョッキ6杯、焼酎1杯、水割り3杯。さすがに二日酔でしたが、二日酔には柑橘系が良いとの噂通り、翌朝オレンジジュースを飲むや、たちまち回復。まだ苦しそうになさっている漆原先生を横目に、朝食完食。わしもまだ捨てたもんやないわい。
 
 14日の晩の懇親会では、九大の佐伯弘次先生、福岡大の森茂暁先生らと久しぶりの旧交を温めることができました。また、鹿児島大学で乕尾達哉先生に学んだ熊大の院生廣島君にご挨拶を受けました。有村さんの1年先輩ですね。有村さんによろしくとのことでした。こんな思いがけない出会いも嬉しいものです。院生諸君は折角の機会ですから、思い切って第一線の先生方にご挨拶されたら良いでしょう。長村君は廣島君とも親しく会話をしていたようですね。大学の垣根を取り払い、多く方々が交流できるところに、学会のよさがあると思います。
 その後、懇親会でしこたま食べたにもかかわらず、ラーメン店はしごに出かけるという小口雅史先生に拉致されかかった漆原先生を救出、またまた前日のバーCALMEに。翌日一番の司会に備え節制いたしました(当方としては節制ですが・・・)。ちなみに小口先生のラーメンはしごは冗談と思いきや、本当に二軒で完食とのこと。どんな胃袋なんでしょうか。羨ましい(聞くだけで気分が悪い)?

 翌15日の研究発表のあとは、阿蘇社領の調査を兼ねてお見えになった大山喬平先生を囲み、総勢17名の大宴会となりました。関西では小林、美川両先生、当方、関東その他では漆原先生、岡野友彦先生、それに京大、立命以下の院生諸氏。これまた楽しい懇親のひと時でした。場所は、大概のガイドブックが郷土料理店の最初に掲載している下通の「青柳」。人数が急に増えてもいやな顔もせず部屋もかえてくれるし、刺身はまだ動いているという活きのよさ、話題の馬刺しもとろけるよう。こんなうまいものが何で全国化しないのか、と思わざるを得ません。やはり「馬」を食べることに抵抗感が強いのでしょうか。辛子レンコン以下の郷土料理、天ぷら、すしといったオーソドックスな料理も美味で、しかもこれまたかなり飲んで、一人5000円程度。有名店の驕りはなく、非常に良心的な感を受けました。前日の「五郎八」とともに、熊本のうまさ、良さを感じました。当方が責任を持ってお奨めできる店です。
 その後、二次会にふとラーメンを食いたいという気になり、「ゴダイゴ」と称する店があると聞いて、「腹を壊しそうな名前だが、話のネタに」と思い出かけました。が、実は「コダイコ」。それを知ると急に胃が重くなり、結局三連続でーCALMEに参りました。小口先生の足元にも及びません・・・バーCALMEはお奨めです。熊本に行かれる方には所在地をお教えいたします。
  
 16日は熊本から鹿児島に移り、鹿大の乕尾先生と黒牛、黒豚のシャブシャブで旧交を温め、翌17日には久しぶりに黎明館を見学して、黒豚トンカツを賞味して帰宅致ました。
 なお、大山先生は二泊のご予定で阿蘇付近を調査しておられます。誠に精力的な御活躍ぶりで、敬服するばかりです。常に、学問に対する情熱を抱き続けられることが、若々しさを保たれる秘訣なのかもしれません。最後まで同道するご予定の花田君、ご様子などお教えください。

 なお、大会の最中、かつて学会の理事として活躍され、研究会では辛口コメントを発せられた桑山浩然先生の訃報に接しました。まだ69歳でいらっしゃいました。室町幕府の政治、制度、そして蹴鞠の御研究と諸方面に活躍されたことはご存知の通りです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

・古文書学会見学会のご案内
 
 最後にもう一件、古文書学会の見学会についてのご案内です。
 既に御連絡した11月12日の和歌山県立博物館に続き、直後の18日土曜日午前10時から、醍醐寺霊宝館でも見学会が行われます。展示内容は、醍醐寺のHPで確認してください。
 こちらは日本女子大の永村真先生が企画されたものです。
 参加希望者は、東京の立正大学の北村行遠先生の研究室まで葉書で申し込んでください。

学者は胃腸も丈夫でなければならないという話

No.5152

 元木先生、御(おん)自ら古文書学会大会について書き込みを下さいまして、ありがとうございます。こういうときに「恐悦至極」という言葉が使われるのだと思いました。
 花田君、御活躍の様子でとても嬉しい限りです。
 それにいたしましても、元木先生はもとより、優れた研究者の方々は頭脳のみならず、みなさん一様に胃腸も頑丈なようで羨ましい限りです。私など宴会の後にまたラーメンなど食べてしまったら、間違いなく「痢病発動」となります。
 その点、元木先生の研究室の皆さんは、胃腸頑丈な面々ばかりで、将来の大成は間違いなしとお見受けいたしました。当方、もはや昼間にお茶か、食事ならお蕎麦かうどんでというのが限度といったていたらくです。

 西洋史の方でも、木村尚三郎氏・弓削達氏の訃報が新聞に載っておりました。木村先生は私が学生のころ、青山学院にも出講されておられました。ワシントンにおられる山広氏が受講されていたと記憶します。
 歴史学の世界も世代交代が急なようです。

 ☆ 千葉県船橋市教育委員会の道上文先生より、『東中山台遺跡群(39)発掘調査報告書』を御恵送いただきました。昨年のゼミ旅行の際に佐伯真一先生と御一緒に訪れた中山法華経寺を対岸の台地に臨む場所の発掘調査の成果の記録です。このあたりは、下総の府中にも近く、興味津々です。
 道上先生にあつく御礼を申し上げます。

平家物語 語りの公演ご案内

No.5148

野口先生にどうぞとおっしゃて頂き、はじめて投稿致します。
平家物語の原典といえる覚一(かくいち)本を語りの台本として、その時代を必死に生きた人々に焦点を当て、「語り芝居と琵琶・笛の演奏」により演じられる舞台です。
日時 11月26日(日)14時開演  場所 大阪 大槻能楽堂
日時 11月28日(火)14時開演と18時30分開演 場所 京都 金剛能楽堂
演目 俊寛(足摺・有王・僧都死去)《語り芝居》 義経《琵琶語り》  祇王《語り合わせ》
琵琶の音色・笛の調べに乗った平家物語の登場人物が少しでも皆様の心に触れてもらえますよう、一同精進しております。
料金は一般前売4000円ですが、学生の方は学生団体割引として、3000円にさせて頂きます。(お一人でお申込でも)
E-mail:natu-i3@kcc.zaq.ne.jp までお申し込み下さい。返信をもって予約完了とさせて頂きます。

Re: 平家物語 語りの公演ご案内

No.5153

 乾さんからお送りいただいた、この公演案内のチラシは研究室の前のテーブルに置いてあります。どうぞ、お持ち下さい。

さ~て、来週の『吾妻鏡』は。

No.5147

 このところすっかり涼しくなりまして、朝夕は肌寒いくらいですね。そうかと思えば、今日のように昼間は少し汗ばむ陽気も感じます。室内で史料講読も良いですが、たまには外に出歩きたくなるような気候です。

 さて来週は、
  『吾妻鏡』講読会
  時間:10月23日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:建保七年(承久元年)二月十三日条、同十四日条、同十五日条、同十九日条、同二十日条、同二十一日条、同二十二日条、同二十九日条、
     閏二月十二日条、同二十八日条、同二十九日条、
です。

 講読範囲をやや広めに取りましたが、実朝・公暁没後に幕府とそれを取り巻く環境が様々に変化する時期ですので、細かく読み込んでいきたいと思います。あらかじめご了承ください。
 『吾妻鏡』講読会は“脱力系史料講読会”として毎週開催中です。メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

昼寝のおともに

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5144

 美川先生に倣い、お知らせです。
 こちらは、昼寝のおともに、どうぞ。

 明・16日の昼間、12時00分~13時00分のテレビ番組「京都!ちゃちゃちゃ」の中の「聞きごろ」コーナーに出演し、平安京の話をいたします。在来放送ではKBS京都、衛星放送ではスカイパーフェクTVの726ch「関西テレビ☆京都チャンネル」での放映となります。
 http://www.kyoto-channel.com/cgi-bin/cha_show.cgi

 ただ、録画ではなく生放送。もしかしてハチャメチャになるかも。はてさて、どうなりますか(^_^;)

山田先生は福の神であるというお話。

No.5145

 生放送ですか。しかし、山田先生はNHKテレビの番組で林マヤさんとお散歩されるなど、もうタレントとしての修養は十分に積んでおられますから、「心配ご無用」だと思います。
 しかし、残念なことに月曜の昼間はテレビを見たり昼寝をする余裕もございません。どなたか、ぜひ録画をお願いいたします。

 ちなみに、山田先生の当BBSへの書き込みは幸せを運びます。本日、山田先生の書き込みで学芸員の公募を知り、それに応募して目出度く博物館に採用された方から、わざわざ御挨拶のEメールをいただきました。21日の公開講座にお出でいただける由です。

 人事の季節。今秋の山田先生は、ことさら御利益がありそうです。

山田先生は角田先生に似てきたというお話。

No.5149

 山田先生ご出演の番組。録画で拝見いたしました。
 番組の最初から最後まで、若い二人の司会者の前に座らされて、カメラの前でお弁当やら黒胡麻の生八つ橋を一口だけ食べさせられたり、手に模型の町屋を持たされてコメントを求められているお姿に、御同情を禁じ得ないものがありました・・・。目の前で司会者が赤山禅院をとんでもないところに指示した地図で説明していたのにもさぞや困惑されたことと思います。
 しかし、山田先生が、司会者の質問に対して、じつうまく切り返し、適切な発言をされていたのには、「流石はもと京都文化博物館の名学芸員!」だと感心させられました。あるいは台本が用意されていたのでしょうか?
 また、お姿はすこしスマートになられたように見えましたが、なにやら角田文衞先生を思わせるような物腰に、正統なる学者としての風格を感じさせられました。
 やはり、御出演の真骨頂は平安京の形態の変遷に関するレクチャーで、花園大学における講義風景や研究室におけるお仕事の様子も拝見できて貴重でした(ここでは内緒の情報もあり)。ちょうど大学受験生が志望先を決めようとしている時期ですから、花園大学に対する貢献はかなり大きかったと思います。
 山田先生の御解説は要をおさえて分かりやすく、また地図や写真のパネルも用意されていて、私にとっても勉強になることが多くございました。
 ところで、下世話な話ですが、番組中、タコしか食べられなかったお弁当や一口かじっただけの生八つ橋は後でゆっくり召し上がられたのでしょうか?

 ところで、テレビといえば、元木先生から拝借中のNHK大河ドラマ『源義経』(尾上菊之助主演)のDVDですが、机上のパソコンにて仕事の合間(逆かも知れません)に視聴させていただきました。リアリティーという点で、最近の作品のレベルが相当落ちていることを実感させられました。
 歴史学を仕事にしている者の立場から見て、女性の描き方も、最近の作品よりこちらの方がまともに思えました。 
 一人で鑑賞しているのは申し訳ありませんので、次回『吾妻鏡』の「(脱力系)講読会」の時にでもお持ちしてゼミの諸姉兄とともに大画面で見直してみたいと存じます。

 元木先生には25日にお返ししたいと思います。ちなみに、熊本は如何でしたでしょうか? 

Re: 昼寝のおともに

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5151

 野口先生、お目汚し、恐れ入ります。
 やっぱり生中継というのは大変ですね。緊張しました。赤山禅院の位置の間違いは、放映最中に「あれっ、おかしいぞ」と気づき、CM中に指摘しました。冷や汗をかいたのは、平安京の図を作ってもらったのですが、どういうわけか東側が右京、西側が左京になっていたこと。幸い、リハーサルの時に気づいて訂正してもらったのですが、あのまま放映されてしまったら赤恥をかくところでした。
 まあ、機会があればマスコミに顔を出すというのも、研究者の「社会的貢献」の一環、研究成果の社会への還元、それから所属している大学の宣伝ということで、果たすべき責務のひとつなんでしょうね。
 お弁当は、放映後にちゃんといただきました。これは美味しかった。八つ橋も。