追悼・佐藤和彦先生

No.4757

 昨日、佐藤和彦先生が急逝されました。
 故小山靖憲先生の追悼フォーラムに出席され、発言を終えられた直後に昏倒され、懸命の手当てもむなしく、搬送先の病院でなくなられたとの事です。
 享年69歳。心より哀悼の意を表します。
 
 ご存知のように、先生の主著は『南北朝内乱史論』(東大出版、1979)、また1975年の小学館の日本の歴史でも『南北朝の内乱』をご執筆でした。
 悪党など、荘園制に抵抗する人民・民衆闘争を中心に内乱期を解明され、学界に大きな影響を与えました。とくに、歴史学研究会の指導者として、研究をリードされたのは申すまでもありません。
 かつて日本史研究会大会には必ず出席され、美川先生や当方の報告に際して、「人民が報告に取り上げられていない」といったご批判をされたものでした。ある意味では、最後まで民衆闘争を基盤とした歴史認識にこだわりをお持ちの先生でした。
 25年ほど前、京大の大山先生の研究室に内地留学にお越しになり、ゼミや日本史研究会でご一緒したことがありました。教科書問題に関係して部会報告をお願いした時も、突然ややこしいお願いを申し上げたにもかかわらず、ご快諾を頂いたこと。あるいは、日ごろから高田馬場のスポーツジムで体を鍛えているが、学生時代は100メーターを12秒台で走れたのに今は大分遅くなってしまった等と笑いながらお話になったことが思い出されます。
 そうした、気さくなスポーツマンタイプで、何事もてきぱきと処理される先生という印象が残っております。
 ちなみにかなりの巨人ファンで、現在B女子大学のU先生が、「あんな巨人ファンのくせに、何が民衆闘争よ!」とお怒りだったことが思い出されます。
 最近はさすがに民衆闘争云々は仰らなくなりましたが、南北朝期の人物などを一般に紹介される書物などを書かれて、活躍しておられました。急逝が誠に無念であり、とても信じられない思いです。
 2004年暮の熱田先生を偲ぶ会に出席された小山先生が、その半年後に急逝され、その小山先生を偲ぶ集いで佐藤先生が慌しく逝ってしまわれました。何か因縁めいたものを感じます。
 佐藤先生の御逝去にてよって、中世史研究の一つの時代が過ぎ去ったことを痛感させられる思いが致します。
 改めて、ご冥福をお祈り申し上げる次第です。 
 

Re: 追悼・佐藤和彦先生

No.4758

 びっくりしました。
 もう10年ほど前になりますか、主に早稲田大学御出身の方たちが執筆されたある本の出版祝いの会でお話をしたことや、歴史学研究会の大会の日本中世史の会場にいつもお出でになっておられたことを思い出しました。
 戦後の歴史学の担い手がまた去って行かれました。この時世にこそ、継承していかなければならないことがあまりに大きいと思います。
 慎んで御冥福をお祈り申し上げます。

Re: 追悼・佐藤和彦先生

美川圭
No.4759

 当日、フオーラムの場にいたもので、いまだに信じられない光景がよみがえってまいります。休憩時間に、トイレですれちがったとき、簡単に会釈をし、佐藤先生が東京からおみえなんだな、と認識しておりました。そして、討論での2人目にフロアーから佐藤先生が発言。今日東京に帰るので、早めに発言したいということでした。

 雨の中、和歌山大学の院生・学生が看板をもって、路次案内に立っていたことへのねぎらいと感激、一部の先生の尽力だけで会が開かれたのではない、という、民衆史観をモットーとする先生ならではのご発言。あるいは、小山先生の史料編纂所での研鑽生活の想い出、などを、今話しておかねばという勢いで、堂々と披露されたのです。日本史研究会の大会での「名物」であった佐藤発言そのままの、元気はつらつたるものでした。

 ところが、それへの壇上の方々の回答がされる最中のことでした。私はかなり前の方の席に座っておりましたので、斜め右後方で大きな物音とともに、周囲から「佐藤先生」という悲鳴にも似た声が上がりました。振り返ると、廻りの方が先生を並べた倚子の上に寝かせるところでした。それからまもなく大きないびきのような声が数回。その後ほとんど先生の体は動かなくなってしまいました。看護大学の先生をされている小山先生のお嬢さん?がてきぱきと指示をとばされ、即脈、心臓、呼吸の有無、119番連絡、などが進みました。すでにその時点で、心肺停止状態。すぐさま、人工呼吸と心臓マッサージ。あるいは数度にわたるよびかけ。会場が県立図書館だったので、館内に医師の免許をもっている方がいないかどうかの放送、あるいは近所の医院へ館員などが走りまわっておりました。残念ながら、その場で医師をみつけることはできませんでした。約20分後(確か正確に計測していたので22分)に救急車到着。病院に搬送されたのです。救急車が思いの外遅かったことを除けば、現場では最善の措置がなされました。ほぼ即死の状態ではなかったかと推察いたします。

 よく知っている先生が、しかも中世史の研究者が多く出席しているあのような場で、ほとんど最期を迎える。しかも、あのような発言の直後。まったく、現実とは思えないような情景でした。いまだにショックでなかなか仕事も手につかない状態です。ご冥福をお祈りしたいと存じます。

6月24日開催 公開講座の懇親会について

No.4754

気が早いようですが、毎年割と大人数の参加となっておりますので
今のうちから告知をしておきたいと思います。
場所は京都駅周辺で、6時半から2時間(この人数で予約をすると、たいてい2時間です)程度を予定しております。
ご参加の方は、出来るだけ早く上記メールアドレスよりご連絡ください。

また日が近づいてから改めて告知させて頂きます。

6月24日の懇親会について

No.4756

 田中さん、さっそくのお手配り、ありがとうございます。
 今度の公開講座は、国文と日本史の共同研究における方法論的な問題を考える材料を必ず掴み得る機会になることと思います。講師の先生方とゆっくり懇談が出来ればよいと思っております。その意味で、(難しい注文ですが)お話のしやすい、声の届きやすい場の設定をお願いできれば幸いです。
 なお、NO.4730で紹介させていただいた「平安京文化研究会」も歴史学・国文学などの学際的な研究会で、第一線の素晴らしい研究者の方々が参加されていて、おおいに啓発されるところがあります。

 伊藤さんが田中さんと早くお目にかかる機会をえられればよいと思っています。

>鈴木君  3月生まれであること、この前お話ししたばかりでしたね。もう、脳みそはザルの如しです。

>永富さん  御心配、ありがとうございます。本日、すこし朝寝をしたお蔭で、回復傾向です。
 ちなみに、血液型ですが、Aは西南日本、Bは東北に多いのだそうです。
 【チーム3Y】うまいネーミングですね。できることなら、長生きをして、この人たちの一生を見届けたいものです。

5.13 山本君誕生日

No.4749

 >山本君  おめでとうございます。まぁ、しっかりやってください。「越前斉藤氏」、期待しています。

 >岩田君  いやいや、京都の著名私立大学が関係する紛う事なき学術研究会ですよ。
       おがけさまで『紫苑』も大好評です。
       それにしても、上のレスから下のレスに反応されるのは?

 >佐藤英子さん  チケット、ありがたく拝受いたしました。独り占めさせていただこうと思います。   
 
 >雨野さん  『平安時代史事典』の御購入おめでとうございます。使えば使うほど(勉強すればする
        ほど)買った価値が高まるというものだと思います。

 >佐伯君  御心配、ありがとうございます。
        「食べられるうちにに食べておいて下さい」と心から申し上げておきます。

 ☆ 青学の後輩にあたる明海大学教授岩下哲典先生より、御高著『予告されていたペリー来航と幕末情報戦争』(洋泉社)、NHK高校講座日本史でおなじみの東京都立松原高校教諭戸川点先生より、先生が分担執筆された、ひらかれた歴史教育の会・編『『新しい歴史教科書』(扶桑社)-第1章 原始と古代の日本-の読み方』を御恵送いただきました。
 両先生にあつく御礼を申し上げます。

◇ 女性史総合研究会5月例会のお知らせ
日 時: 2006年5月20日(土) PM 1:00~5:00
報 告:河かおる氏「私たちは何を忘れさせられているのか?― 正義を求め、忘却を糾す声に向き合
    う―」 
    西村千津氏「ETV2001改ざん問題と市民運動ーNHK問題京都連絡会の一年ー」
場 所: 滋賀大学 大津サテライトプラザ ※ 場所がいつもと違いますのでお気をつけ下さい。
◆ 7月例会・総会のお知らせ
日 時:2006年7月22日(土) (於ウイングス京都) 
総 会:PM1:00~1:40 
例 会:PM1:45~5:00 
報 告:〈戦争/メディア/ジェンダー〉今田絵里香氏 増田のぞみ氏 
◆ 9月例会のお知らせ
〈近代日本における伝統の創造/女性の国民化〉
日  時:2006年9月2日(土)(於キャンパスプラザ京都)
報 告 者:山崎明子氏「皇后の養蚕」(仮)
コメント::原口志津子氏(日本美術史) 古久保さくら氏(日本近代史)
参考文献『近代日本の「手芸」とジェンダー』(山崎明子著 世織書房)

お誕生日おめでとうございます

No.4750

山本さん、お誕生日おめでとうございます☆
今年でミソイチでしたか。
これからも、みんなの先頭を歩いて下さい(笑

>野口先生
 公開講座懇親会の件、了解いたしました。

ありがとうございます。

No.4751

 あまり騒ぐことではないのですが、また年を重ねてしまいました(泣)。ついこの前大学院に入学したかと思いましたが、本当に月日の経つのは早いです。ある友人からは、「サーティ・ワンのアイスクリームでお祝いしよう!」などと、とても温かいメッセージも頂きました(泣×2)。これからもいろいろとご迷惑をおかけすると思いますが、頑張りたいと思います。

>田中さん
 先頭なのは年齢だけです。走らなければいけないんですけどね。

 *****次回の『吾妻鏡』講読会の範囲*******
 日時:5月15日(月)15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保二年①四月二十三日、②同月二十九日、③五月七日、④八月十三日
 
 以上です。連絡が遅れてしまいすいません。
 なお以前も連絡しましたように再来週の22日はお休みです。  

5月生まれとB型。

No.4752

 5月というのは、山本君だけでなく、たしか25日が永富さんで、その直後が野口君、さらに鈴木君もお誕生月だったように記憶しますが・・・・・???
 前回の『吾妻鏡』講読会の後だったと思いますが、話をしているうちに出席者の大部分の血液型がBであることが判明したということもありましたね。私は血液型で性格が云々みたいなことはナンセンスだと思いますが、ちょっと考えさせられてしまったことも事実です。
 なにしろ、当ゼミには5月生まれと血液型B型のメンバーが多い。これは事実に相違なきことです。

 ☆ 本日、東京大学の本郷和人先生より御高著『人物を読む日本中世史 頼朝から信長へ』(講談社選書メチエ)を御恵送いただきました。本郷先生にあつく御礼を申し上げます。

僕は3月生まれのA型です

No.4753

山本さん、誕生日おめでとうございます。
トリビアの泉で31アイスクリームは30種類しか置いてないとやってました☆

以前ですが、大学4回の時に、京教大のゼミで飲み会をした際に血液型を聞いたことがあります。参加していたほとんどの大学教授がB型でした。研究者=B型ということでしょうか??
ちなみに、勤務先の高校ではAとOがほぼ同数でB型はほとんどいませんでした。

ナンセンスですけど、ご参考までに。

5月生まれのA型です

No.4755

山本さん、お誕生日おめでとうございます。
これからもチーム【3Y】のリーダーとして、また宗文研にとってよき「おにいちゃん」としてみんなを引っぱっていってくださいね
ちなみにG.W.に名古屋へ行った同僚からの情報なのですが、名古屋には「味噌カツアイス」があるそうです。(野口君なら知ってるかしら???)
【ミソイチ記念】としていかがでしょう???(笑)


野口先生>お体の具合はいかがですか?お大事になさってください。

☆古文書読み虎の穴☆次回の日程

No.4738

佐伯です、こんにちは。
昨日の参加者のみなさま、お疲れさまでした。
いや~、疲れました(笑)。

で、次回の古文書読みの研究会の日程です。
5月16日(火)13:00~ 於京都女子大学L校舎3階共同研究室
範囲…越前島津家文書21~27(※24はすでに済んでいます)

なお、『百錬抄』講読会の日程は、今後基本的に古文書読み会と連動するものと思われます。
勝手に「古記録読み虎の穴」に改名したら怒られますかね(笑)。
しかし、普段読まない時期の史料をじっくりまったりと読むのも非常に興味深いものです。
(本日は『御堂関白記』・『小右記』・『権記』が登場しました。)

というわけで、次回もよろしくお願いします。

☆古記録読み虎の穴☆

尻池由佳
No.4741

 古文書読み虎の穴・『百錬抄』講読会改め、古記録読み虎の穴に参加された皆さま、お疲れ様でした。とっても疲れましたが、勉強になりました。

 さて、次回の古記録読み虎の穴ですが、佐伯さんが予告してくださったとおり、古文書読み虎の穴と連動して行います。詳細は以下のとおりです。

 日程:5月16日 16:30~18:00
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:寛弘四年十二月二日、寛仁元年二月廿七日、永承七年三月廿八日、
    天喜元年三月四日、康平四年十月廿五日、治暦二年十月十三日、
    治暦三年十月五日

 『百錬抄』を基本に、関連した古記録を読むというかたちで進んでいます。
 次回もよろしくお願いします。

「虎穴にいらずんば虎児を得ず」ですか?

No.4748

 古記録の方も順調にスタートが出来そうでうれしい限りです。私は今年度、分不相応な大きな荷持をいくつも担ぎすぎた観があるのですが、佐伯君にその一部を担っていただけたようで、大変ありがたく思っています。
 『吾妻鏡』を担当してくれている岩田君・山本君にもこの機会に御礼を申し上げておきたいと思います。
 
 風邪については佐伯君をはじめ、みなさんから御心配をいただき、ありがとうございます。胃腸は回復傾向(もっとも慢性的に不調)ですが、頭痛は継続。左右両眼の極端な視力差も影響しているようです。人間50を過ぎると満身創痍ですね(最近は、そうでなさそうな方も多いようで羨ましいのですが)。

 ☆ 都立産業技術高専の伊藤邦彦先生より、御高論「鎌倉幕府京都大番役覚書」上・下(『都立工業高等専門学校研究報告』40・41)を御恵送いただきました。今年度から科研費をいただいて開始する「閑院内裏の政治史的研究」でも大番役は重要なテーマになるのですが、その水先案内を得た心境です。
 伊藤先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東大史料編纂所の高橋慎一朗先生より、第4回考古学と中世史シンポジウム「寺院の社会史-景観と暴力-」の開催の御案内を御送付いただきました(開催日7月1日・2日)。後日、研究室前に掲示しておきますので、御覧おき下さい。

学会発表のお誘いとお詫び

末松憲子
No.4734

以前少しここに書かせていただきましたが、来る5月20日に佛教文学会(於・大谷大学)にて発表させて頂くことになりました。

発表題目は「青蓮院門跡の略縁起ー出開帳とその周辺ー」です。
私を含め3名がそれぞれ寺社縁起についての発表をします。

もし興味のある方がいらっしゃいましたらおいでくださいませ。

詳細を書いた紙を家に忘れてきてしまいましたので、後日詳しく書き込みます。

詳細の紙がないのに何故あえて今日書き込みをしたのかといえば……
明日の古文書虎の穴に出席する余力が無くなってしまったからなのです。
佐伯さん、皆さんごめんなさい!
しかも6月13日まで、あれやこれやと抜けられない用事が入り、およそ一月ほど虎の穴に伺えなさそうです。
すみません!
私が欠席している間に、皆様格段の進歩を遂げてしまわれると思いますが…復帰後には何とかついてゆけるように頑張ります。

それでは、失礼致します。ごめんなさい。

Re: 学会発表のお誘いとお詫び

No.4735

>末松さん
佐伯です、こんばんは。
虎の穴の件、了解です~。
残念ですが、報告頑張って下さい!!
研究会の状況は適宜掲示板にアップして行きますので、
またご都合がつきましたらお越し下さいませ。お待ちしております。

>野口先生
くずし字辞典2冊、さっそくご購入いただき、どうもありがとうございました。
明日からバリバリ活用させていただきます。

>虎の穴参加中の学部生のみなさま
とはいえ、大学院志望のみなさまは身銭を切って購入された方が良ろしかろうと思われます(笑)。
実際、先々も絶対使うものですし、現に今も、家で調べ物をするのに使えるわけでして。
とりあえず、明日現物をぜひ一度ご覧になって下さい。

実朝とチェスター・コパーポット

No.4736

 >佐伯君 くずし字辞典2冊ですが、注文はしましたがまだ届いてはおりません。

 >雨野さん 研究室に新しいパソコンは届きましたが、まだ接続はしておりません。

 先日、永富さんからディズニーランドのお土産をいただきましたが、本日は平田さん、石井君、山岡さん、伊藤さん、山田さんから各地の美味しかったり珍しかったりのお菓子を沢山いただき、ありがとうございました。
 おかげさまで、本日の『吾妻鏡』講読会は大いに盛り上がりました。「グーニーズ」おもしろかったですねぇ。

 >山田先生 頑張ってください!!

 ☆ 群馬県の須藤聡先生から御高論「宮田の不動と里見氏」掲載の『武尊通信』87と同「中世上野の一湯治史料をめぐって-大友氏と利根地方-」掲載の同105号を御恵送いただきました。ともに短編ながら示唆に溢れる論考ですが、とくに前者は鎌倉前期の里見氏が京都・西国と独自のパイプをもっていたことを指摘した興味深い内容です。
 須藤先生にあつく御礼申しあげます。

お疲れ様ですm(_ _)m

No.4737

 準備、お疲れ様です。末松さんのプレ発表を聞かせていただいた身として、
5月20日はしっかり聞きに行きたいと思います。お勤めをしながらの発表は、時間もなく本当に大変だと思いますが、がんばってください!

 アイコンを見て思い出しましたが、今月、歌舞伎座に出ている團菊祭で、
市川海老蔵が藤娘を踊っているんです。恐る恐る見に行きましたが、目が大きいので
かわいらしいんですよ~☆東京に行って、時間とお金にゆとりがあったら見てみて下さい。

くずし字辞典 その他もろもろ

No.4740

横から合いの手を。
くずし字辞典、やっぱり必要だと思います。
手元に辞書があって、さっと引ける。
これが勉強する時に一番の効率がいい方法だと思います。

>末松さん
 佛教文学会、発表を聞きに行くことは出来なさそうですが、また資料とともに
お話を聞かせて下さい。

>伊藤さん
 はじめまして。同志社の国文学専攻の院に通っている田中といいます。
團菊祭り、面白そうだなーと思ってはいましたが、市川海老蔵の藤娘が可愛らしい
とは、意外や意外。
昨年末に南座で見た、菊之助の京人形は、予想通りに客席から溜息が出るほどの
愛らしさでしたが、市川さん家の御曹司が・・・
一気に興味津々です(笑

Re: 学会発表のお誘いとお詫び

平田樹理
No.4742

>野口先生
先日はお邪魔致しました。長らくご無沙汰しておりまして、申し訳ありませんでした。
またゼミの方にも出席していきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

>末松さん
お久しぶりです、ご無沙汰しております。
二十日の仏教文学会での報告、頑張ってください。
私も拝聴しに行くことが叶いませんが、またお話を伺うことができれば幸いです。

>伊藤さん
はじめまして。神戸大学修士課程在学中の平田と申します。
またゼミでお会いすることができれば嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。

この場で失礼します。

伊藤明日香
No.4743

>田中さん、平田さん
はじめまして。伊藤明日香と申します。京都女子大学史学科4回です。

研究したい分野は、日本近世で、江戸歌舞伎への曽我の受容を観客層の
思想や信仰から考えていきたいと思っています。このゼミにいるのはちょっと
お門違いかもしれませんが、院への進学を希望していて、
このゼミの皆さんのやる気と熱意にあてられたいがために、参加しています。

なかなかお会いする機会はないですが、どうぞよろしくお願いします。

この場で失礼します。②

No.4744

>伊藤さん
 割り込み失礼します。
 お門違いではないと心から思いますので、今後とも〈吾妻鏡〉や佐伯さんの古文書読み虎の穴・古記録読み虎の穴など、当ゼミをよろしくお願いします。

>野口先生
 ↓下のタイトルは開幕まで一ヶ月を切ったW杯のことでしょうか。さすがにドイツまで観戦には行けそうにありません。なにはともあれ『紫苑』のますますのご発展に、微力ながら参加できましたことは光栄の至りです。

岩田論文、国際舞台へ!!

No.4745

 >岩田君  貴兄の『紫苑』の論文をペースにした研究が、来月、国際的な研究会で報告されることになるようです。
 立花さんの研究ノートも伊豆の国市の池谷先生からお誉めの言葉を頂いておりますし、『紫苑』もだいぶステイタスアップを果たしたようで、ご同慶の至りです。

 >元木先生・美川先生・『台記』研究会参加の諸姉兄  本日は胃腸の不調にてお付き合いが叶わず申し訳ありませんでした。現在、症状はさらに頭痛も加わっており、どうやら風邪にやられてしまったようです。
 周辺に流行の気配がありますのでお気をつけください。

 >伊藤さん  「お門違い」とはお門違いなことを仰ってはいけません。田中さんや門屋君にお会いになって、いろいろ御指導を頂く機会を得れば、きっとそうはお思いにならないと思います。おおいに勉強してください。  

 >山本君  そろそろお誕生日ではなかったでしょうか?

 >鈴木君  PCの件。情報教育センターからIPアドレスをいただきました。 

お大事になさってください。

No.4747

>野口先生
昨日今日と、研究会では本当にありがとうございました。
お風邪を召されたということで、それは大変です…。
どうかお大事になさってください。

本年度公開講座「英雄と鎮魂」正式発表

No.4733

 GW中になんとかまとめあげた昨年9月に開催された「中世都市研究会京都大会」における講演内容の原稿を今朝投函いたしました。締切は5月8日で出版社に届くのは明日になると思いますが、勝手に「当日消印有効」とさせていただきました。テープ起こし原稿をベースにしたのですが、例の如く私の話は脈絡がない上に、あちこち話題が変わるので全くまとめるのに苦労いたします。かつて、高校教員をしていた頃、網野善彦氏の講演のテープ起こしをしたことがあるのですが、お話がそのまま「論文」になってしまうのに舌を巻いたことがあります。まったく頭の出来が違うようです。
 締切日になんとか原稿を送ることが出来たといっても、そういうわけで内容については別問題です。また、すでに締切を過ぎた原稿を放りだしてのことでもあります。なにしろ、この大会の資料集の編集を担当した際、報告者の先生方に強硬なる「原稿催促」を行った手前、自分がここで遅れるわけにはいかなかったという次第であります。本が出てからの拙文に対して批判が山をなすか、無視されるかは予想出来るところですが、今はひとまずホッとしております。いや、10日締切のものがあり、そうはいかないのでした。
 それから、
 >雨野さん  論文集、まだ大丈夫ですよ。
 >永富さん  書類、今朝ポストに投函いたしました。 
 なお、公開講座の実施について正式発表を致します。今回はポスターともどもチラシも印刷屋さんに発注していただいております。
 ちなみに、こちらはまだ正式に決まったわけではありませんが、今秋にもまた中世京都をテーマにした公開講座が本学で実施されるかも知れません。お楽しみに!
 それでは以下に本題です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ☆ 平成18年度 京都女子大学 宗教・文化研究所公開講座
  シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 ⑧
 テーマ:「英雄と鎮魂」
    6月24日(土)午後1時~午後5時
 会場:京都女子大学J校舎525教室(市バス「馬町」下車、5分)
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/library/riyou/guide/access.htm
講演
 午後1時~2時30分
 「為朝・義経-日本的『英雄』の条件について」
     神戸大学文学部助教授(国文学)樋口大祐氏
 
午後3時~午後4時30分
 「安元3年の崇徳院鎮魂――天下静かならず――」
     専修大学非常勤講師(歴史学)樋口州男氏

※ 樋口大祐先生からのコメント
 ①為朝・義経(及び正成ら)、日本で「英雄」とされる人々が、軍記物語の中で、武士の規範から逸脱する人物として表象されていることと、②現実の「武威」の支配(あるいは公武二重体制の存在)が、コインの裏表のような関係にあったのではないかということを、③中国の「英雄」の表象などと比較しながらお話したいと思います。また、時間がございましたら以上の論点を④現代でも拘束力を失っていない「日本」的な行動美学の批判的分析につなげたいと思っております(時間的には①②のウェイトが大きくなると思います)。

 ※ 樋口州男先生からのコメント
 崇徳院鎮魂行事を通して後白河院にとっての安元の大火や鹿ケ谷事件の意味を考えてみたいと思っています。ほかにも考えてみましたが、京都で京都のお話をする緊張感も良いかなと覚悟を決めました。

Re: 本年度公開講座「英雄と鎮魂」正式発表

No.4739

野口先生、原稿〆切お疲れさまでした。
お忙しいなか、公開講座の正式発表が出ましたね☆
もう、公開講座には通い続けてかれこれ5回目くらいでしょうか。
両樋口先生のコメントにも、何となくワクワクします。
今から楽しみです♪

頼りにしている田中さんへ

No.4746

 >田中さん  公開講座後の懇親会、例の如く手配をお願いできれば幸いです。
 原稿は月曜に続いて本日さらに一件を送付いたしましたが、まだまだ次からつぎへと・・・。ほかにもいろいろあり、「重き荷を負いて、高き山を登るが如し」です。
 山田先生の「苦しみの日々」ほどではありませんが。

研究室のパソコンから。

No.4731

 まだGW中なのかもしれませんが、ようやく図書館が開館ということで、朝から研究室と図書館本館と分館を何度も往復しています。われながら要領の悪さに呆れます。

 そして、ようやく新しいパソコンが到着。しかし、何しろ「奇怪な器械」ですから、梱包を解くと何が飛び出すか分かりません。ここはIT陰陽師の鈴木君がお出でになるのを待ちたいと思います。
 >鈴木君、よろしくお願いいたします。

 帰省中のゼミメンバーは充実した「在地経営」を進めておられる模様で何よりです。山岡さん(伊予)・尻池さん(備後)は教育実習の地ならし。伊豆半島の付け根に帰った石井君(相模)は地震で大地はグラグラ、沖合に6mのサメがフラフラだそうです。でも土肥実平に関係する史跡を踏査された由。頼もしい限りです。

 ☆ 大村拓生先生より御高論「平安時代の摂津国衙・住吉社・渡辺党」(栄原永遠夫・仁木宏編『難波宮から大坂へ』和泉書院)・「河尻の檜物商人」(『地域紙研究-尼崎市立地域研究史料館紀要-』35-2)を御恵送いただきました。ともに宇治の共同研究に直結する内容。なお、同封の私信で、京中篝屋の設置地点を二ヵ所御教示いただきました。ありがたい限りです。
 また、群馬県立歴史博物館の唐澤至朗先生より御高論「御仏の領域概念-民衆の中にある薬師・釈迦・阿弥陀の救済認識-」(『群馬県立歴史博物館紀要』27)・「「一所懸命」の理-経塚資料等からみた中世武士の夫婦関係-」(坂詰秀一先生古稀記念会編『考古学の諸相Ⅱ』匠出版)を御恵送いただきました。後者は市民講座の教材にも活用できそうな内容です。
 大村先生・唐澤先生にあつくお礼を申し上げます。

 >山本君・岩田君・佐伯君・尻池さん  『吾妻鏡』・古文書・『百錬抄』の講読会で必要とする書籍ならびに消耗品などがありましたら遠慮なくお申し出下さい。
 NO.4709の「くずし字」の辞典類2冊と『吾妻鏡人名索引』は既に注文いたしました。

【追記】 どうしてお送りいただけたのか分からないのですが、北野東向観音寺(京都市上京区→http://www5.ocn.ne.jp/~kannonji/)から「本堂内陣並びに寺宝展」(詳しくは→http://www5.ocn.ne.jp/~kannonji/goonki.pdf参照)の招待券をいただきました。  
 招待券が必要な方はお申し出下さい。(野口君が京都に居たら案内してくれそうなところですね。)

 >伊藤さん 今日は17時まででしたから間に合わなかったと思いますが、図書館の雑誌室は本館の地下です。そもそも「別館」なんてものはありませんし。

次回の『吾妻鏡』の講読範囲

No.4721

 次回の『吾妻鏡』の講読範囲についてのお知らせです。
 
 日時:5月8日(月)15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保元年①十二月十七日、②同月十九日、③同月廿日
    建保二年④二月四日、⑤同月十日、⑥四月十八日

 以上です。建保年間は,今のスピードで読んでいくと早く終わってしまいますので、武士関係の記事だけでなく、実朝周辺の文芸や芸能に関する記事も読んでいきたいと思います。
 自分のセレクトはどうしても武士関係の記事に偏りがちなので、暴走しないように気をつけます(泣)。

>野口先生
 下記の論文集、購入したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 もちろん取りに行きます。
>永富さん・鈴木君
 今日は、久しぶりに色々話せて本当に楽しかったです。特に沖縄と閑院内裏との関係性など、思いもよらない話を聞いて、始めは戸惑いましたが、最後には納得(?)しました。
 

『百錬抄』講読会

尻池由佳
No.4722

 『百錬抄』講読会を再開します。初回は次の通り行いたいと思います。
 
  日時:5月9日(火)16:30~18:00
  場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
  範囲:寛弘二年十月十九日、寛弘四年十二月二日、寛仁元年二月廿七日、
     永承七年三月廿八日、天喜元年三月四日、康平四年十月廿五日、
     治暦二年十月十三日、治暦三年十月五日
  
 多数のご参加、お待ちしております。
 先生役も募集中です。

 >伊藤さん 遅くなりましたが、あたたかい応援の言葉ありがとうございました!

『軍記と語り物』第42号の御紹介。

No.4723

 山本君の「(泣)」の書き込みは、かれが好調な証拠です。このままいけば、よい修論が期待できるでしょう。

 『百錬抄』講読会は尻池さんが頑張ってくれていますが、どなたか院生が師範代役で参加していただけると助かります。

 『院政期の内裏・大内裏・院御所』のご注文。岩田君・佐伯君・山本君、了解いたしました。ほかにメールで永富さんからもうけたまわっております。

 『軍記と語り物』第42号が届きました。面白そうな論文が満載。
  樋口州男「御霊義経の可能性-敗者から弱者へ-」
  樋口大祐「為朝論の系譜と変遷-国民的英雄像を超えて-」
は、6月の公開講座の事前学習として必読。
 歴史学の研究者による論文としては、
  横内裕人「東大寺の再生と重源の勧進-法滅の超克-」
  菱沼一憲「統治機構としての鎌倉幕府-武力組織からの進化-」
があります。
 また、小林加代子氏による「研究展望」の「六、歴史関連」では、拙論や当方の公開講座における講演録について詳しく御紹介をいただいております。
 さらに、当ゼミメンバーの業績についても、「軍記・語り物研究会例会・大会発表要旨」欄の
  門屋敦「『平家物語』における木曽義仲再考-延慶本を中心に-」をはじめとして、
  長村祥知「法住寺合戦について」(P127)、
  山本陽一郎「北陸地方と比企氏-疋田斎藤氏の御家人化の背景-」(P148)、
  田中裕紀「『平家物語』の終結部」(P152)
が紹介されており、ありがたい限りです。
 ゼミメンバーは、研究室に配架いたしますので御覧おき下さい。

 なお、軍記・語り物研究会夏例会(企画例会「『太平記』研究の検証と展開」)の報告者を募っているとのことです。坂口君・長村君、如何でしょうか?

 ☆ 明日は当ゼミHPの創設記念日です。管理人の鈴木君・永富さんに感謝します。

Re: 『百錬抄』講読会

雨野弥生
No.4725

ゼミHP創設3周年、おめでとうございます!

1日に古書展で念願の『平安時代史事典』を購入し、
家にこの事典がある幸せを噛みしめつつ抱きしめて一晩
寝てから、実家帰省の途につきました雨野@実家です。

百錬抄、ついに再開の運びとなったのですね。
一時休止の要因の一端を負い、責任を感じていただけに、
尻池さんはじめ積極的なゼミメンバーの諸兄姉に
心から敬意を表します・・。

残念ながら、火曜の当該時間は、今年は授業が入って
しまったのですが、夏休みなどに担当箇所を
発表させて頂ければと思っております。いかがでしょうか。


Re: 『百錬抄』講読会

No.4726

佐伯です。
『百錬抄』講読会ですが、次回5月9日はぜひ参加させていただきます。
その次以降は、なるべく都合がつき次第ということになるかもしれませんが…。

>雨野さん
ご無沙汰してます~。
『平安時代史事典』GETですか、うらやましいです!

是非、是非ご参加を・・・!

尻池由佳
No.4727

 実は、実家でゴールデンウィークを過ごしている尻池です。休み前半は4時間かけて実家に帰ることと教育実習の準備に追われていました(実家に帰る前、両親と「大絵巻展」にも行きました!ものすごい観覧者の人数だったので、もう一度ゆっくり見に行きたいと思います)。教育実習はお世話になる学年や、授業範囲や時間数も具体的に決定し、私の心の中は、これまでは不安95%、楽しみ5%といったところでしたが、今は楽しみの方が大きいです。

 >雨野さん、お久しぶりです!是非、都合の良いときだけでもおいでください!
 
 >佐伯さん、師範代のご登場お待ちしておりました!9日は古文書の勉強会もよろしく  お願いします。ところで、9日の古文書勉強会に参加したいという京女の4回生が一  人います。申し訳ないのですが、史料をもう一部用意していただいてもよいでしょう  か?

こんばんは

No.4728

山本さん>
私のほうこそ久しぶりにお会いできてよかったです。
山本さんをはじめゼミのメンバーのがんばる様子などをきいて、いい刺激を受けました。

野口先生>返信が遅くなってしまいましたが、先ほどメールを送信しましたのでよろしくおねがいします。

尻池さん>教育実習ですか~
はじめは戸惑うことも多いかと思いますが失敗を恐れずにいろんな方法を試してぶつかっていけばきっとたくさんのものを得られるとおもいますよ。
がんばってくださいね

了解です!

No.4729

>尻池さん
無言のプレッシャーを感じていたのはやっぱり間違いではなかったか(笑)。
いや、あの、「先生役」じゃなくて、あくまで参加者の1人ですから。
もちろん、年長者としての責任から逃げるつもりはありませんが。

9日からの新メンバーの方の件は了解です!大歓迎!!
現実問題として、コピーは当日京女に行ってからになるかもしれませんけど。
構成員の比率的に、「京女のゼミらしさ」がますます増してきてなによりです(笑)。

尻池さんをはじめ、今年は教育実習の方も目白押しですね。
大変だと思いますが、みなさん健康第一で元気に乗り切って下さい!

執筆すると校正が来ます。

No.4730

 8日締切の原稿(2日に速達にて、京都女子大学と拙宅のアドレスが混同された「最後通牒」が出版社から到着)に悪戦苦闘しているさ中、昨日またしても速達にて10日締切という校正ゲラが到着。充実したGWです。
 ゼミメンバー諸姉兄も、自らの社会的立場と使命を深く自覚・認識し、それでなくても面白くて堪らないはずの己の主体的意志に基づいて選択した「学問的」な課題に、世俗の商業化された楽しみなどには一切目を向けることなく、旺盛な意欲を持って一途に、寝「食」を忘れて取り組まれていることと拝察する次第であります。
   ・・・  と、書いて少しすっきりしました。

 ☆ 文理閣の論文集は佐伯君・岩田君・山本君・田中さん・永富さん、それに伊予に帰郷中の山岡さんからご注文をいただきました。御確認下さい。

 >永富さん 御依頼の書類、GW中には仕上げたいと思いますので、少しお待ち下さい。

 >佐伯君 『百錬抄』、不定期でも師範代をよろしく。

 >雨野さん 『百錬抄』の講読対象範囲は昨年度の継続ではありませんので、例会発表の方をぜひお願いいたします。テーマは自由で構いません。国文専攻のメンバーの集まりやすい日程で設定していただければよいと思います。
 ほかにも研究報告を希望される方は、積極的にお申し出下さい。
 なお、今年度、修論・卒論を提出するメンバ-は各2回程度、報告日程を設定しておくようにお願いいたします。

 >美川先生 京博でのみならず、こちらでも田中さんをびっくりさせてあげて下さい。お待ち申し上げております。

 ◇ 研究会情報 ◇ 
 「平安京文化研究会」の御案内
  ○とき 5月28日(日) 午後1時~午後5時(時間厳守でお願いします)
  ○ところ 京都大学総合人間学部1102号室(吉田南キャンパス正門入って左です)
     http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm#map
  ○報告
   1.辻 浩和「院政期における後鳥羽芸能の位置-後白河芸能との関係を中心に-」
    参考文献:村戸弥生『遊戯から芸道へ』第二章、玉川大学出版部、2002
          沖本幸子『今様の時代-変容する宮廷芸能-』第Ⅰ部、東京大学出版会、       
          2006

   2.深澤 徹「『愚管抄』における「謀反」の論理」
    参考文献:丸山眞男『忠誠と反逆』(ちくま学芸文庫・1998)
          笠谷和比古『主君「押込」の構造』(平凡社選書・1988)
 
 ※ 日程が歴史学研究会大会に重なりますが、私はこちらに出席したいと考えています。
   それにしても、辻君はこのところとても意欲的ですね。頼もしい。
   院生たる者は、「かくあるべし」です。

<追記>
  「国民の休日」にもか拘わらず、郵便の配達がされているようで、本日、國學院大學栃木短大の鍛代敏雄先生より御高著『神国論の系譜』(法蔵館)、東京都葛飾区立葛飾区郷土と天文の博物館の谷口榮先生から「考古学から『吾妻鏡』を読む-治承から文治期の城館を中心に-」(坂詰秀一先生古稀記念会編『考古学の諸相Ⅱ』匠出版)などの御高論、また、青山学院大学の佐伯真一先生から御高論「七騎落伝承の展開」掲載の『銕仙』544を御恵送いただきました。
 鍛代先生の御高著は政治思想史専攻の長村君には必読でしょう。
 谷口先生の御高論は考古学者からの文献史学へのアプローチという点でも貴重。うかうかしていると、谷口先生や山田邦和先生のような文献にも強い考古学者に文献史学者は追い詰められてしまうかも知れませんね。
 佐伯先生からは、『紫苑』第4号に対するお誉めの言葉が添えられていました。恐縮に存じます。
 三人の先生方にあつく御礼を申し上げます。 

よろしくお願いいたします

雨野弥生
No.4732

野口先生
百錬抄の件、承知いたしました。今後、例会発表の
ほうで頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願い
申し上げます。
なお、論文集購入は、まだ間に合いますでしょうか?
この件、追ってメールさせて頂きます。


>佐伯さん
いつも大変(間接的に?)お世話になっております笑。
『平安時代史事典』、実はあの広~い会場でいち早く
見つけられたのは、長村さんのご協力あってのことだったり
します。あの場で長村さんに出会わなかったら今頃・・
ゼミメンバーの連携(?)に大感謝です・・・。


>尻池さん
今後ともよろしくお願いいたします!
「大絵巻展」、私も連休中に行きましたが、大混雑!でした
ねー。その前に、平日(水曜)午後に行った時は、けっこう
すいていましたが。
私もあと、1・2度は行きたいなと思っております。

通学路の途中に大絵巻展会場がある、京女生のキャンパス
ロケーション。とってもうらやましい・・

近刊『院政期の内裏・大内裏と院御所』

No.4716

 先般ここで御紹介させていただいたNO.4541私の大学時代からの親友である山広恒夫氏NO.4582の共著『バーナンキのFRB 知られざる米中央銀行の実態とこれからの金融政策』(ダイヤモンド社)が毎日新聞の28日付夕刊「読みたい」のコーナーで取り上げられていることを、高校時代からの親友からのメールで知りました。
 この本を紹介したのは外資系証券会社で資金運用をしていた経験のある作家(経済小説)の幸田真音氏で、タイトルは「こんな本を待っていた」。「日本の政府関係者も読むように」と結んでいます。この本は、元日銀マンで、金融危機の際、竹中平蔵氏と共に辣腕をふるったことで知られる、現、日本振興銀行会長の木村剛氏のブログにも紹介されており、プロの評価が高いようで、同慶の極みです。

 さて、親友の著作好評の御紹介のついでに、いささか勇み足かも知れませんが、知り得る範囲で拙文掲載の近刊の紹介をさせていただこうと思います。まだ、出版社からの宣伝もはじめられていない段階ですから、掲載論文のタイトル変更などもあるかも知れないことをお断りしておきますが、このような論集がすくなくとも5月末の歴史学研究会大会前までに刊行されることは間違いありません。
 今後、この論集(拙文は除く)を読まずして、中世前期の王権について論ずることは不可だろうと思います。

髙橋昌明編『院政期の内裏・大内裏と院御所  平安京・京都研究叢書1』(文理閣)
  はじめに                                         髙橋昌明
  Ⅰ 大内・内裏・大内裏・閑院内裏
   院政期平安宮-瓦からみた-                           上原真人   
   大内裏の変貌-平安末から鎌倉中期まで-                   髙橋昌明
   閑院内裏の空間構造-王家の内裏-                       野口孝子
   中世における政務運営と諸官司の空間                      本郷恵子
   王権・内裏と大番                                   木村英一 
  Ⅱ 後白河院御所論
   続法住寺殿の研究                                  川本重雄
   法住寺殿の考古学的検討                              上村和直
   後白河天皇陵と法住寺殿                              山田邦和
   法住寺殿成立の前提としての六波羅                        野口 実
   六条殿長講堂の機能と荘園群編成                         高橋一樹
  Ⅲ 起点としての白河・鳥羽
   「六勝寺」の成立とその歴史的意義                         上島 享
   白河街区における地割とその歴史的変遷-考古学の成果から-       堀内明博          
   鳥羽殿と院政                                      美川 圭
   鳥羽殿と交通                                      大村拓生
   鳥羽離宮跡の発掘調査                                前田義明
   平安京・京都研究集会の記録                            仁木 宏

 ※ 購入希望で、当方の研究室まて取りに来ることの出来る方はお申し出下さい。

Re: 近刊『院政期の内裏・大内裏と院御所』

No.4717

>野口先生
 ご無沙汰しておりましてすみませんでした。
 上記論集、購入希望です。研究室まで受け取りに伺います (^^)ノシ

Re: 近刊『院政期の内裏・大内裏と院御所』

No.4718

>野口先生
佐伯です。
私もぜひぜひ購入希望でよろしくお願いします!
受け取りももちろん研究室までお伺いします。

Re: 近刊『院政期の内裏・大内裏と院御所』

No.4719

>野口先生
 うわー。迷います!
 もう少し考えたいのですが、いつまでにお返事すればよいでしょうか?

迷うことはありますまい。

No.4720

 花園大学の山田邦和先生も、
「全体を通観してみると、すばらしい内容の本になった(自画自賛(^o^) )。平安時代後期の研究には、なくてはならぬ基本文献になることは間違いないと思う。 」
 と、おっしゃっておられますよ。
 ちなみに、締切は私の手もとに届くはずの本がなくなるまでです。

 本日は『吾妻鏡』講読会の後に研究室に集まってくれた永富さん・山本君・岩田君・鈴木君・伊藤さんたちといろいろお話しをして、だいぶ癒されました。ありがとうございました。
 また、『吾妻鏡』講読会において、三浦氏について興味深い見解を提示してくれた長村君にも感謝。さすがによく勉強をしています。

 ☆ 慶應義塾大学東アジア研究所より、野村亨・山本純一編著『グローバル・ナショナル・ローカルの現在』(慶應義塾大学出版会)を御恵送いただきました。編著者の一人、野村亨先生は私の大学時代の後輩。学生時代から東南アジア・北ヨーロッパなどの言語・文化に通じた異才でした。現在は慶應義塾大学総合政策学部教授兼政策・メディア研究科委員。いわゆる出世頭です。
 野村先生にあつくお礼を申し上げます。

Re: 近刊『院政期の内裏・大内裏と院御所』

No.4724

>野口先生
 購入希望で、お願い致します。もちろん、取りに伺います☆

今日、大絵巻展に行ってきました(2度目)。
常設展で、美川先生に遭遇してびっくりしました~

チケットありがとうございました。

No.4713

 野口先生、チケットありがとうございます☆歴博は、すごく好きな博物館なんです。
とはいっても、高校のときに「異界万華鏡」展を見てからなので、歴史は浅いのですが…。
今思えば、歌舞伎(怪談物だけど)に月岡芳年、私の好きなものが全て網羅されている、
すばらしい博物館だなあと思います。帰省したら毎回行っているような…。
今回は近藤先生のお話を聞けませんが、いつかは…!というか、一度研究室で歴博に行ったら楽しそうです。そのときは近藤先生を交えて案内していただいたら、なお素敵な感じがします。
では、「日本の神々~」展楽しんできます。

今日、図書館で百錬抄の準備をしている尻池さんに会いました。なにやら、大変そうでよくわからなかったのですが、この掲示板を見て理解しました。がんばってね~☆

佐倉の歴博に『百錬抄』、そして喜界島

No.4714

 伊藤さん、歴博の見学、おおいに楽しんできてください。
 歴博の地元から歴史学に志す若者がたくさん出てきてくれれば、うれしいところですし、それは歴博の関係者のもっとも望まれるところだと思います。
 かつて、歴博のあるところは佐倉城址の一画に過ぎず、そこには戦争が終わるまで佐倉連隊の兵舎が建っていました。
 私にとって佐倉は所縁の深いところで、祖父の実家は佐倉ですし、祖母もまた少女時代を佐倉で過ごしたことがあり、旧藩主堀田家の別邸に遊びに行ったという話をきいたことがあります。
 当ゼミでは昨年の2月に歴博を見学しています。また、先月は長村君と佐倉城址を歩く機会がありました。今度は京成佐倉駅の次の大佐倉まで脚を伸ばして、室町時代の千葉氏の本拠であった本佐倉城跡(国史跡)を案内したいものです。私自身、もう20年ほど御無沙汰しています。

 ◎ 『百錬抄』の講読会は、①史料の読解力を身につける ②院試に備える ③「権門都市宇治」の共同研究に資する (④ 尻池さんの卒論に役立つ)という目的をもって再開の運びとなりました。時間のある人はふるって御参加ください。
 >小野さん 2回生でやる気のある人がいたらぜひお誘い下さい。(放っておくと、当ゼミには京女生がいなくなります<笑><泣>)。

 ☆ ラ・サール学園の永山修一先生より『先史・古代の鹿児島 遺跡解説(通史編)』(鹿児島県教育委員会)の永山先生執筆部分抜刷を御恵送いただきました。
 最新の研究成果が通史叙述の上に位置づけられていて、学ぶことが多大。6月の公開講座における樋口大祐先生のお話の事前勉強には最適です。昨夏の鹿児島ゼミ旅行の前に参加者に読んでおいて欲しかった内容です。
 なお、同封の私信によれば、今、喜界島では9世紀代まで遡る遺物がかなり出土しており、また11~12世紀にもひとつのピークがある遺跡群(城久遺跡群)の調査が進んでいるとのことです。阿多忠景や鎮西八郎為朝の姿がちらついているようで、興味津々といったところです。
 永山先生にあつくお礼を申し上げるともに、先生の喜界島研究の進展に期待申し上げる次第です。

大隅正八幡宮社家居館の発掘調査成果

No.4715

 咋夏のゼミ旅行の際、突然お邪魔したにも拘わらず、隼人塚や留守氏館跡などを懇切に御案内いただいた霧島市立埋蔵文化財調査事務所の重久淳一先生より、御高論「鹿児島県内から出土したタイ、ベトナム陶磁」(『シンポジウム 陶磁器が語る交流-九州・沖縄から出土した東南アジア産陶磁器-』東南アジア考古学会事務局、2004年)と発掘調査報告書3冊(『桑幡氏館跡-第3次調査-』隼人町教育委員会、2003年・『桑幡氏館跡-第1・2・4・5次調査-』霧島市教育委員会、2006年・『留守氏館跡Ⅱ-第3・4次調査-』隼人町教育委員会、2005年)を御恵送いただきました。
 桑幡氏・留守氏ともに大隅正八幡宮(鹿児島神宮)の社家で、桑幡氏(息長姓)の館の創始は11C後半から~12C前半。長門本『平家物語』には、平清盛と関係を持っていた桑幡清道が、上洛した際に鹿ケ谷事件で流刑になった藤原成経の愛人伯耆局を見初めて、成経に会わせると行って大隅に連れ帰ったという話があり、留守氏(紀姓)にも同じような伝承があります。
 桑幡氏居館跡からは12世紀後半の楠葉型瓦器が出土しているとのことで、平家のみならず摂関家との深いつながりが推測されます。
 永山先生からの情報とともに、南九州は実に面白くなってきたと思います。
 それにしても、なぜ桑幡清道の話が『平家物語』の中で長門本にのみ見えるのか、国文学の研究者にお教えいただきたいところです。
 申し遅れましたが、重久先生にあつくお礼を申し上げます。

 ちなみに、鹿児島神宮は大隅国一宮。中世諸国一宮制を研究テーマにしている山内さんには、ぜひ研究対象に加えていただきたいところです。