>岩田君 師範代のお勤め、お疲れ様です。ゼミメンバーの皆さんは、しっかり御協力下さい。
春休みの論文講読会は、良い勉強になりましたね。
私が主催できる史料講読会としては中山法華経寺所蔵「日蓮遺文紙背文書」の一部とか、土田直鎮先生の講義ノートに基づく『小右記』講読くらいでしょうか。
ゼミ旅行の事前勉強ですが、国文の人は俊寛の流刑に関するあたりを長門本『平家物語』でよく読んでおいて下さい。面白いと思います。
それから、佐伯先生にお教えいただいた平田俊春『平家物語の批判的研究』を図書館から借りだしてきました。研究史の整理からして、さすがに歴史学者によるものだけに、取っつきやすく、納得のいく内容です。今後おおいに活用したいと思います。長村君は、もう読みましたか?
本日は、大阪の渡辺橋のたもとで「保元・平治の乱」をテーマにお話しをさせていただいて参りました。テキストには元木先生の『保元・平治の乱を読みなおす』をベースにして作成した資料を使わせていただきました。
この元木先生の御著書が両乱に関する研究の最新最高の水準を示すものである一方、研究史的に戦後歴史学の成果を振り返ってみると、飯田悠紀子『保元・平治の乱』(教育者歴史新書、1979年)を高く評価せざるを得ません。飯田さんは安田元久先生のまさに直弟子。日本中世史の世界から離れてしまわれたのが、今さら何とも残念に思えます。
☆ 新刊の『歴史地理教育』686に掲載されている髙橋昌明「武士をどう教えてはいけないか」は学校で日本史を教えている先生方に向けて書かれたものですが、武士論専攻の方、国文の軍記物語専攻の方もお読みになるとよいと思います。
☆ 本日、秋田大学の志立正知先生より御高論「羽後佐竹領における八幡太郎義家伝承の形成」(『軍記と語り物』41)を御恵送いただきました。近世になって出羽に転封されてきた佐竹氏領における義家伝承展開の背景が解明されています。
志立先生にあつく御礼を申し上げます。
>長村君 ↓ここに貴兄の論文評を見つけました。
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20050619/p4