京大の研究会や『紫苑』最終号のことなど
No.20746
昨日は、京大の元木先生の研究室で開かれている『台記』研究会で、大島さんが修論の準備報告をされました。大河兼任の乱を中心に、鎌倉幕府草創期の奥羽支配のあり方について、新しい視角から切り込んだ画期的な研究でした。活字論文として公表されるのが楽しみです。
『紫苑』は最終号の原稿がほとんどそろったようです。最後の編集長を引き受けてくれた岩田師範が獅子奮迅の努力をして下さっています。とてもたくさんの原稿が寄せられたので、心配なのは予算のことのみ。嗚呼、「我が狭量」!
☆ 九州大学の坂上康俊先生より新刊の御高著『摂関政治と地方社会』を御恵送頂きました。坂上先生に、あつく御礼を申し上げます。
【追記】☆ 首都大学東京の大藪海先生より、先生が分担執筆されている神田裕理編『戦国時代の天皇と公家衆たち』(洋泉社)を御恵送頂きました。
大藪先生に、あつく御礼を申し上げます。
☆ 神奈川県立歴史博物館の永井晋先生より、御高論「以仁王事件の初段階―傲訴から挙兵への段階的発展―」(『鎌倉遺文研究』36)・「資料紹介 『鎌倉証菩提寺年中行事』にみえる天台宗門流の僧侶」(『神奈川県立歴史博物館研究報告(人文科学)』42)を御恵送頂きました。
永井先生に、あつく御礼を申し上げます。
師曰く、「走りすぎて死ぬことはない」―次回の『吾妻鏡』―
No.20749
『紫苑』第14号にご寄稿いただきました皆さまに御礼申し上げます。今後の編集作業でもお世話になりますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。
次回、年内最後の木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。しばらくは配付済みの史料(承元四年~)を読んでいきたいと思いますので、毎回ご持参ください。
日時:2015年12月17日(木)15:00すぎ頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
範囲:配付済みの史料(承元四年~)を読んでいきたいと思います。
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、12月は17日に開催の予定です。新年1月は、14日・21日に開催予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
時節柄、みなさまにおかれましてはご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
今週(7~12日)の授業と研究所ゼミ
No.20740
7日(月) 3講時 ゼミ『吾妻鏡』講読会(1回生対象)
来年度演習Ⅰ配属希望者の面接
8日(火) 3講時 基礎演習Ⅱ 発表:朝生さん「日本の結婚史について」
今岡さん「なぜユニバーサル・スタジオ・ジャパンは成功したのか」
4講時 演習Ⅱ 発表:中山さん「歴史を活かしたまちづくり」
篠原さん「源氏物語が与えた影響について」
水谷さん「松阪もめんについて」 」
9日(水) 15時 『台記』研究会(京大) 大島さん発表
10日(木) 15時~ ゼミ史料講読会
11日(金) 2講時 キャンパスプラザ 特別講義科目
卒論指導
【追記】来年度の「演習Ⅰ(野口ゼミ)」は18名になりました。
師曰く、「走っても負けることはあるが、走らずに負けるよりマシ」-次回の『吾妻鏡』-
No.20741
師走も二週目の『吾妻鏡』のご案内です。しばらくは配付済みの史料(承元四年~)を読みたいと思いますので、毎回ご持参ください。
日時:2015年12月10日(木)15:00すぎ頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
範囲:配付済みの史料(承元四年~)を読んでいきたいと思います。
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、12月は10日・17日に開催の予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
時節柄、みなさまにおかれましてはご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
今週(30日~12月5日)の授業と研究所ゼミの予定
No.20737
30日(月) 3講時 ゼミ『吾妻鏡』講読会(1回生対象)
来年度演習Ⅰ配属希望者の面接 随時
1日(火) 3講時 基礎演習Ⅱ 発表:川合さん「スタジオジブリ作品の魅力」
辻さん「シャンプーに関連する事柄」
4講時 演習Ⅱ 島貫さん「神社と神様について」
宅嶋さん「生まれ故郷・久留米市について」
3日(木) 卒論指導
15時~ ゼミ史料講読会
4日(金) 2講時 キャンパスプラザ 特別講義科目
卒論指導
【追記】演習Ⅰ(野口ゼミ)の配属希望者は最終18名になりました。
師曰く、「走って走って走れ」-次回の『吾妻鏡』-
No.20736
次回は師走の『吾妻鏡』のご案内です。11/28に開催された中世戦記研究会のレビューもちょっとやりましょう。
日時:2015年12月3日(木)15:00すぎ頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
範囲:『吾妻鏡』建保四年(1216)十月五日、十一月十二日・二十四日、十二月一日・八日・二十日・二十三日・二十五日の各条
建保四年を読み終えたら、配付済みの史料(承元四年~)を読んでいきたいと思います。
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、12月は3日・10日・17日に開催の予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
時節柄、みなさまにおかれましてはご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
今週(23~28日)の授業と研究所ゼミの予定
No.20729
23日(月) 3講時 ゼミ『吾妻鏡』講読会(1回生対象)
卒論指導?
19時:来年度演習Ⅰ配属希望 第1次調査開始
24日(火) 3講時 基礎演習Ⅱ 発表:中路さん「現在におけるSNS利用について -便利さと危険性ー」
遠藤さん「山梨県について」
4講時 演習Ⅱ 卒論中間報告 4回生東川さん「景観にみる都市づくり」
26日(木) 15時~ ゼミ史料講読会
27日(金) 2講時 キャンパスプラザ 特別講義科目
卒論指導
19時:来年度演習Ⅰ配属希望 第1次調査終了
【追記】23日22:30現在、演習Ⅰ(野口ゼミ)の配属希望は2名です。
24日22:50現在 5名です。
25日13:15現在 8名です。
25日17:30現在10名です。
また『吾妻鏡』を読みます-次回の『吾妻鏡』-
No.20730
先週は大島さんに修論準備のご報告をしていただきました。また次回は通常通り『吾妻鏡』を読んでいきたいと思います。
日時:2015年11月26日(木)15:00すぎ頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
範囲:『吾妻鏡』建保四年(1216)六月三十日、閏六月十四日・二十四日・二十九日、七月二十九日、八月三日・十九日、九月十日・十八日・二十日、十月五日、十一月十二日・二十四日、十二月一日・八日・二十日・二十三日・二十五日の各条
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、11月は26日に、12月は3日・10日・17日に開催の予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
時節柄、みなさまにおかれましてはご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
来年度(2016年度)研究所公開講座の実施案
No.20728
すでに御存知のことと思いますが、わたくしの定年退職によって終了するはずであった京都女子大学宗教・文化研究所の公開講座「シリーズ 東山から発信する京都の文化と歴史」は、来年度もわたくしが継続して担当させて頂くことになりました(私がどういう資格でタッチすることになるのかは未定です)。
原案を作成しましたのでお知らせ致します。
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―京都女子大学宗教・文化研究所公開講座 シリーズ・東山から発信する京都の歴史と文化⑱―
『京都と鎌倉、そして平泉』
開催日 6月25日(土)
日程 講題・講師
第一部13:00~14:30「京都と平泉」
講師 前川佳代〔奈良女子大学古代学学術研究センター協力研究員 日本考古学〕
第二部15:00~16:30「京都と鎌倉」
講師 野口実〔元 京都女子大学教授 日本中世史〕
会場 未定
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私が京都と鎌倉、前川さんが京都と平泉の関係について、政治・社会・文化を総合した形で語るという趣旨で行いたいと考えています。
前川さんからは「『京都と平泉』は、私がずっと追いかけてきたテーマでもあります。都市構造の比較や出土遺物から、京都との関わりや平泉藤原氏の考えを読み解くというような内容でお話ししたいと思います。」というメッセージをいただいています。
私は11~13世紀の幅で京都と鎌倉の関係について主に権力論の観点から語りたいと考えています。
何か、御意見・御提案などあればお知らせ下さい。それから司会の立候補も!
☆ 菊池紳一先生と久保田和彦先生の御連名で新刊の細川重男編『鎌倉将軍・執権・連署列伝』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
菊池・久保田両先生に、あつく御礼を申し上げます。
今週(16~21日)の授業と研究所ゼミの予定
No.20725
16日(月) 昼休み~3講時 1回生ゼミ東山史跡散歩
17日(火) 卒論指導
3講時 「基礎演習Ⅱ」ゼミ登録指導 プリント配布
発表:髙橋さん「ディズニーリゾートの周囲の地域について」
長谷川さん「服の歴史について」
4講時 「演習Ⅱ」
発表:滝沢さん「家族における苗字の役割」
竹内さん「長州藩と高杉晋作」
19日(木) 修論中間発表:大島さん
20日(金) キャンパスプラザ 卒論指導
21日(土) 卒論指導
☆ 京都大学大学院DCの松井直人君より、御高論「南北朝・室町期京都における武士の居住形態」(『史林』98-4)を御恵送頂きました。
松井君(学部時代、当ゼミに参加していました)に、あつく御礼を申し上げます。
今週木曜日のご案内
No.20726
◆次回の木曜日のご案内◆
日時:2015年11月19日(木)15:00すぎ頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
内容:修論準備報告(大島さんに修論準備の報告をしていただきます)
その先の『吾妻鏡』の範囲は以下の通りです。
範囲:『吾妻鏡』建保四年(1216)六月三十日、閏六月十四日・二十四日・二十九日、七月二十九日、八月三日・十九日、九月十日・十八日・二十日、十月五日、十一月十二日・二十四日、十二月一日・八日・二十日・二十三日・二十五日の各条
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、11月は19日・26日に開催の予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
時節柄、みなさまにおかれましてはご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
今週の授業とゼミの予定
No.20724
早くも11月の第一週が終わってしまいました。私はようやく先月末締め切りだった論文執筆が終わりに近づいてきました。というより、無理やり終わりにしてしまったようなもの。わが人生は「不本意ながら」の連続です。
今月の締切は半ばまでが査読1件と書評1件、月末までが論文1件。まだあったっけ?
さて、今週の予定です。
9日(月)3講時 『吾妻鏡』講読会(1回生対象)
10日(火)3講時 基礎演習Ⅱ 個別発表
田中さん「サンリオの歴史とキャラクター」
宇野さん「ご当地キティについて」
4講時 演習Ⅱ 個別発表
西條さん「徳島の郷土料理について」
西川さん「石清水八幡宮 千年の歴史」
冨田さん「正倉院について」
11日(水)『台記』研究会出席 師範代の研究報告
12日(木)ゼミ『吾妻鏡』講読会
13日(金)キャンパスプラザ講義
幸せな1週間でありますように!
文化の国から-次回の『吾妻鏡』-
No.20722
各地の“秋の特別展”にお出かけの方も多いと思います。文化の秋を満喫しようという方も多くて、どこもけっこうな混雑を我慢しながらの見学となってしまいがちのようです。それでも実物を目にすることのできる機会は貴重なのですが、あまりに混んでいると「文化ってなにかね」みたいな気持ちにならないではありません。「子供がまだ見学してる途中でしょうが!」とか。
次回の『吾妻鏡』のご案内です。
◆次回の木曜日のご案内◆
日時:2015年11月12日(木)15:00頃~(予定)
場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
範囲:『吾妻鏡』建保四年(1216)二月十一日・十九日、三月五日・七日・十六日・二十二日・二十四日・二十五日・二十六日・三十、四月七日・九日・十五日・十七日、五月二十四日・二十五日、六月八日・十四日・十五日・三十日、閏六月十四日・二十四日・二十九日、七月二十九日、八月三日・十九日、九月十日・十八日・二十日、十月五日、十一月十二日・二十四日、十二月一日・八日・二十日・二十三日・二十五日の各条
※木曜日の『吾妻鏡』ですが、11月は12日・19日・26日に開催の予定です。
※「土曜日の『吾妻鏡』」のほうは、諸事調整中のためご案内を省略させていただきます。
木曜日の『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応致しますので、初心者の方の参加も歓迎致します(土曜日のほうは参加者の現状に合わせて史料を読み、議論しますので、必ずしも基礎的なニーズには対応しておりません)。
そろそろ卒論や修論の締め切りも近づいており、皆様いろいろとお忙しい時期だとは思いますが、そうでもないという方はまずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加いただきたいわけで。
晩節近く、秋の夜長に思うこと。
No.20723
東京の某有名私大の文学部で卒論が廃止されていた事を知ってビックリしています。大学の最後の砦は文学部だと思っていたのに自殺行為です。
しかし、現実的に大学の卒論の水準を維持するのは大変です。学生さんの就活プレッシャーもさることながら先生方も忙しすぎる。しかし、ともに大学人としての矜恃を捨てるべきではありません。
とはいえ、内定をもらってすっかり安心してしまい、就職すると自由な時間が得られないからと、海外への卒業旅行を楽しみに、その旅費を稼ぐべくアルバイトに精を出してしまう学生さんも多い。こうした事態に抗すべくも無く、なんとも言いようのない無力感に苛まれている先生方も多いのではないかと思います。
学生さんの心境もわかります。そういう世の中です。
私は正直、どうしていいかわからないのですが、今まで生きてきた方向性を否定してやり直すには時間も無ければ元気もありませんので、このまま、こんな御時世でも、学問研究に意欲を燃やしてくれているまったく希少な若い人たちに助けられて、この先のどれくらい残されているかわからない人生を過ごして行きたいと思っております。