第二巻「治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立」も書店店頭へ

No.14470

 暑いですね。
 毎年、近隣住民(マイルド・ヤンキー化しているのだそうです)によるバーベキュー公害に苛まれている、京郊新興住宅地に住む友人は、朝から、これが今日あたり始まるのではないかと戦々恐々なのだそうです。
 お気の毒に。

 ところで、『中世の人物』第二巻「治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立」(清文堂出版)も、ようやく大規模な書店の店頭に並ぶようになったようです。
  http://www.junkudo.co.jp/mj/products/stock.php?product_id=3000170194

 すでに、そうした書店で本書に遭遇した知人・友人たちからは、「手にとって読んでみたら、買わずにはいられなくなった」とか「目次を見ただけで買いたくなった」とか、「お前が編者なのは気にくわないが、執筆者がベストメンバーなので、これは買わざるを得ないと思った」とか、嬉しいような、馬鹿にされているような(私個人が)反響が届いております。

 明日は京都文化博物館で、みなさんよく御存知の方による『東寺百合文書』に関する講演があります。これはお薦めです。 
      http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun.html#byakugo
 
 それから、現在、滋賀県立安土城考古博物館で特別展「安土城への道 聖地から城郭へ」が開かれています。      http://azuchi-museum.or.jp/special-kikaku/1749.html 
 招待券がまだ少しありますから、必要な人はお申し出下さい。

 ☆ 大分県豊後大野市の稙田誠さんから、御高論「中世武士による神社仏閣焼き討ちの実態と神威超克の論理」を御恵送頂きました。
 稙田さんに、あつく御礼を申し上げます。

久しぶりのゼミコンパ

No.14457

 今朝の新聞に「教職員の疲労度が一般の二倍」という記事がありました。
 http://www.asahi.com/articles/ASG5X4VGPG5XPLBJ006.html?iref=comtop_6_05
 一部の例外を除いて小中高の先生方が激務の渦中にあることはよく承知しています。私も1979~86年度の7年間、千葉県の新設高校で教員生活を送りましたが、思い起こすと、あの毎日は若さあってこそ乗り切ることが出来たのだと思います。一緒に初任で配属された高校で苦労をともにした年長の同僚とは、ともに現役を退いたら大いに往時を語り合って溜飲を下げたいと思っていたのですが、その「戦友」も10年ほど前に亡くなってしまいました。
 報道されたような状況、何とかならないかと思います。

 ところで、昨日のゼミですが、師範代が歴史学研究会における報告の概要を説明して下さいました。鎌倉幕府成立期の政治過程に関する理解が、東京圏の研究者たちとはかなり隔たりのあることをあらためて認識させられました。
 そのあと、『吾妻鏡』の講読を18時半で切り上げ、10年ほど昔、盛んにコンパの開かれた、あの七条京阪の「まんぞう」で久しぶりの懇親の宴が催されました。私はお酒が好きではありませんし、夕刻になると身体の機能が著しく低下してしまう体質なので、乾杯の直後から一人で丼物を食べさせて頂いておりました。このパターンは、「お酒のみの男社会」の世間では通用しないでしょうね。
 帰りが遅くなって、大変だったと思いますが、今年度はメンバーが一新されましたし、よい親睦の機会になったことと思います。幹事役をつとめてくれた師範代に感謝したいと思います。
 そうこうするうちに、公開講座まで一ヵ月を切ってしまいました。

われらの途をゆけ-次回の『吾妻鏡』-

No.14458

 昨日は、公開講座など以外では久しぶりの懇親会ということで、メンバーみなさんと気楽な時間を過ごすことができました。ありがとうございます。

 先生ははじめからエンジン全開(?)でおどんぶりを召し上がっておられたのですが、他の皆さんもサラダやさつまいもフライを経由した後に、それぞれお茶漬けやおうどんに収斂してゆきました。
 また折に触れてこのような機会を作れたらよいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 十年を超えて継続中の『吾妻鏡』のほうもよろしくお願いします。続けていくことが大事ですね。
 
 日時:2014年6月5日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(建永二年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  なかなか“振り返り”が終わらないですけどね。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 6月も5日、12日、19日、26日の各木曜日に開催予定です。

 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまでは雑談タイムです。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 初夏の頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

明日の教養科目のテーマや公開講座のポスターのことなど

No.14450

 昨日の「基礎演習Ⅰ」では、久しぶりにお説教を垂れてしまいました。
 本当は全国の大学生に伝えたいことでした。

 授業後、日頃研究面で大変お世話になっている前途有為な若手研究者が来室されたので、昔話やら昨今の大学の在り方や研究状況などについて懇談。話し込んでいるうち、あっと言う間に3時間以上が過ぎてしまいました。いろいろ、御研究の成果も頂きました。ありがとうございました。

 ところで、6月28日の公開講座ですが、ポスター・チラシが出来ました。ゼミのメンバーには明日、ご披露いたします。Facebookに写真を貼り付けましたので御覧おき下さい。

 明日の教養科目のテーマは「中世の子ども」です。レポート提出に関する書類も配布します。

 『中世の人物』第二巻。私の残念なミスがございましたが、各所から売り切れとの情報が届きます。なにぶん、初版がわずか1000部ですので、<客観的な立場から!>お早めのお求めをお勧めいたします。
Amazonなどでは買えなくなっているようですが、清文堂出版に直接注文すればまだ大丈夫です。 

明日の基礎演習Ⅰ・演習Ⅰ&歴研大会での完売御礼

No.14261

 明日の「基礎演習Ⅰ」は歴史資料への取り組み方を通して、様々な情報に対する対応のあり方について、お話ししようかと考えています。それから、先輩たちの作成したレジュメも紹介しておきましょうか。
 「演習Ⅰ」は中西さんの発表で、テーマは「紙幣の歴史について」です。

 ところで、Facebookにも書きましたように、一昨日・昨日は結婚式などで広島に出かけておりました。お会いした方たちとは、旧交を温めるばかりでなく、研究面で、いろいろなお話をうかがったり、お仕事をお願いするきっかけをつかむことが出来たりも致しました。人の繋がりは本当に大切だと思います。

 歴史学研究会の大会には師範代が出席して下さいました。中世史の報告に関するお話など、今度のゼミの時間に伺うのを楽しみにしています。
 大会会場で販売された『中世の人物』第一巻・第二巻ともに売れ行き好調だっとのこと。拙編の第二巻については、「最後の一冊」をお買い求め頂いた方から、Facebookに、其の旨のコメントを頂きました。

 はやくも5月も最終週。公開講座まであと一ヵ月です。 

【追記】
 ☆ 書き込みが遅くなってしまいましたが、埼玉大学の清水亮先生より、御高論「中世前期武蔵武士のテリトリーと交通-秩父一族と横山党-」(『馬の博物館研究紀要』19)を御恵送頂きました。
 清水先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2014/05/27(Tue) 08:56

東方見聞録-次回の『吾妻鏡』-

No.14270

 木曜日の『吾妻鏡』はだいたい19時頃までやっていますが、今週開催分は18時半頃までとさせていただきます。ご了承ください。
 また、野口先生からは広島の、私からも少し東京でのことなどをお話しさせていただけると幸いです。

 日時:2014年5月29日(木)午後3時頃~午後6時半頃(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(元久三年、建永二年などの記事)
    (※内容の一部変更の予定あり)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  なかなか“振り返り”が終わらないですけどね。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまでは雑談タイムです。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 初夏の頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 「人生、一寸先は闇」

No.14165

 ついに昨日、清文堂出版から拙編『中世の人物』第二巻「治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立」が届きました。宅急便の箱を見て、ここ数年間の懸案の一つがようやく解決されたようで一瞬ホッとさせられました。各章の執筆者をはじめ、多くの方々の御助力を頂いたことに、あらためてお礼を申し上げる次第です。ほんとうにありがとうございました。
 しかし、喜びも束の間でした。
 本を出すたび、いつも完成後に思わぬミスが見つかってひどく落胆させられますので、今回、校正には慎重を期していたつもりでした。ですので、今朝になってから冗談のつもりで「いつものように、完成してからパッと気がつく校正漏れがあったりして~」などと呟きながら本を開いたのですが、すぐに「あり得ないことなどはない」ことを思い知らされる羽目に陥ってしまいました。
 自分の書いた冒頭の総論を読み始めたところ、中学生でも分かるような、とんでもない初歩的な誤りを見つけてしまったのです。すなわち、9ページの4行目に「政所別当和田義盛」などとあるではありませんか。御丁寧にルビまで振ってあります。視力の悪化が昂じて「政」という字が「侍」に見えてしまい、ルビも小さいので判読できなかったようです。校正の機会は三度もあったというのに情けないことです。「一事が万事」という言葉がありますが、こんなミスでも本全体の価値を損なうことは間違いありませんから、執筆して下さった皆様にも申し訳なく思っております。
 もはや、校正の機会を失いましたので、本書を入手された方には、よろしく訂正をお願い申し上げる次第です。
また、ほかに校正漏れなどございましたら、お知らせ頂ければ幸いです。

万雑公事-次回の『吾妻鏡』-

No.14211

 木曜日の『吾妻鏡』はだいたい19時頃までやっていますが、次回は18時半頃までとさせていただきます。ご了承ください。
 それでも三時間ちょっとになるんですね…我々ながらなかなか熱心ですね。

 日時:2014年5月29日(木)午後3時頃~午後6時半頃(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(元久三年、建永二年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  なかなか“振り返り”が終わらないですけどね。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまでは雑談タイムです。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 初夏の頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

大番役を一面的に評価してはなりませんね。

No.14214

 何のことだか分かりませんが、まんぞうで9時くらいまでということなのかと?
 学界ではついに定着致しませんでしたが「『一所傍輩』のネットワーク」は後日必ず実を結ぶものと信じております。
 ちなみに、当ゼミには侍所はありませんし、着到もつけません。

 それにしても、上記の校正漏れは慚愧に堪えません。目下、私に「侍所」は禁句(泣)。
 そんな中、本日も校了一件。また、同じようなことにならなければよいのですが。

 昨日は講義中にドッと疲れを感じました。これまでは、授業が済んでからでしたが。「いよいよ」という感じです。
 つくづく千葉常胤や重源はエライと思います。

 さて、明日は安芸国に出向きます。

【追記】
 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、御高論「『義貞軍記』と武士の価値観」掲載の井上泰至ほか編『日中韓の武将伝』(勉誠出版)を御恵送頂きました。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東京大学の高橋慎一朗先生より、御高論「中世都市論」(『岩波講座日本歴史 中世2』)・「中世の沼地と都市-沼+港=沼津?-」(『年報都市史研究』21)を御恵送頂きました。
 高橋先生に、あつく御礼を申し上げます。

懇親会のお知らせ

No.14079

こんにちは。池嶋美帆です。本日はお知らせがあります。

以前から野口先生がお知らせして下さっているように、6月28日には公開講座があります。そして、今年も公開講座終了後、講師の先生方を囲んだ懇親会(お食事会)を開催いたします。皆様ぜひご参加下さい。

   日時:6月28日(土)18:30~(2時間程の予定)
   場所:「里」(女坂上ってすぐです)
   費用:3500円+α  ※飲み放題とコース料理

お手数ですが、参加をご希望される方は22日(日)までに野口先生または池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。
参加人数の正確な把握が必要ですので参加をお考えの方は、必ずご連絡を下さい。よろしくお願い申し上げます。

明日の教養科目は、「髪-中世の身分標識-」

No.14014

 明日の教養科目は、「髪-中世の身分標識-」というテーマでお話し致します。現代社会における頭髪規制や「制服」の問題にも触れたいと思います。

 清文堂出版の編集者の方から、本日予定通り拙編『中世の人物』第二巻「治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立」が仕上がってきたという連絡を頂きました。明日か明後日、現物と対面できると思うのですが、顔を見るまでは・・・という心境です。
 なお、元木先生編の第一巻の売れ行きは好調なようで、京都市内では、河原町三条のジュンク堂朝日会館店(かつてのBAL店)や京都駅南口のイオンモール京都の大垣書店から補充注文が来ているとのことです。
 なにしろ、発行部数が少ないので、早々に入手されることをお勧めいたします。

 本日の研究会。元木先生や岩田君から貴重なコメントを頂きました。
 元木先生には、武士論研究にまつわる様々な御見解を、ぜひ文章にまとめて頂きたいと思いました。後進のための大きな指針になると思います。

明日の『台記』研究会の報告テーマ、など・・・

No.13937

 下の書き込みのタイトルに「明後日の『台記』研究会の報告テーマ」と書いておきながら、本文では、そのことには触れていませんでした。いよいよボケが本格化したか?

 『中世の人物』第三巻で取り上げた「宇都宮頼綱」にすべきか迷ったのですが、今回は「中世武士の成立論をめぐって」というテーマで、「戦後歴史学における中世成立期の武士の位置づけ」などについての私見を語らせて頂くことにしました。
 まったく私自身の経験を前提にした「放談」になると思いますが、難しい問題については元木先生の御教示を仰ぐこととして、このテーマに関する20世紀末の研究状況を、お若い方たちに知って頂く機会になれば幸いと考えております。

 ところで、本日は研究室に源健一郎先生がお出で下さいました。夏に四天王寺大学で開催される「軍記・語り物研究会」の大会についての御用ですが、「ゼミのみなさんへ」ということで、ケーキのお土産をお預かり致しました。木曜日に開封致しますので、お楽しみに。

 週末には慶事で広島に行きます。世間的なことが苦手なので、こういう時の挨拶は、講演などよりも、前から気になって困ります。

本日午後において予想される御迷惑の予告と事前のお詫び。

No.13986

 本日朝、当家台所の下水配管が詰まったため、その対応に時間を割きました。そのため、午後の研究会における発表の準備を満足に行うことが出来ませんでした。
 また、この作業のため、全身が下水管に付着した汚物の悪臭にまみれてしまいましたので、研究会の席上で異様な悪臭を漂わせてしまうかも知れません。一応、全身にファブリーズを噴霧致しましたが(泣)、その節は何卒御容赦下さいますように、お願い申しあげます。

 ☆ 佐伯真一先生、菱沼一憲先生の御連名で、延慶本注釈の会編『延慶本平家物語』第四(巻八)(汲古書院)を御恵送頂きました。
 両先生に、あつくお礼を申し上げます。

明日の「基礎演習Ⅰ」「演習Ⅰ」&明後日の『台記』研究会の報告テーマ

No.13848

 先日治療に行った左下の奥歯ですが、どうやら仮の詰め物がとれてしまったようで、また噛むときに痛むようになりました。しかし、今度は場所が明確で、気分的に楽ですから、次の治療までヤセ我慢(私の場合はデブ我慢か?)することにしました。

 さて、明日の「基礎演習Ⅰ」と「演習Ⅰ」ですが、「基礎演習Ⅰ」は、まだ発表が始まらないので、私の方からレクチャーをさせて頂きます。

 「演習Ⅰ」は、丹野さんが「ファッション雑誌について」、山下さんが「京都の文化遺産について」をテーマに発表します。

 元木泰雄先生編『中世の人物』第一巻「保元・平治の乱と平氏の栄華」(清文堂出版)。ようやく大規模な書店の店頭に並ぶようになったようです。そして、第二巻「治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立」も歴史学研究会大会の会場で初売りという事になりそうです。
 私は行けないのですが、執筆者の皆様に、ここでコッソリと御助力のお願いを申しあげておきたいと思います。どうか、よろしくお願い致します。

京都文化博物館で東寺百合文書展を見学しました。

No.13642

 昨日は某会議の後、京都文化博物館で国宝に指定されている「東寺百合文書」の展示を担当の学芸員である長村祥知君の御案内でじっくり見学させて頂く機会を得ました。
 文書そのものも見応えのあるものばかりですが、それにも増して伝来の経緯や、文書の相互の関係、東寺で文書処理の実務に携わった人たちの履歴など、かなり広い目配りのされた展示で、学ぶことが多いばかりでなく、感動を催してしまうような局面もありました。
 近年(1961年)、工事中に偶然発見された文書処理を担当した平凡な東寺の僧の墓石までもが展示されていて、文献史学と考古学の双方から具体的な事実の解明をはかることのできる、京都という希有な歴史都市の価値を再認識させられもしました。
 近世さらには近代以降の当該文書の整理の過程もよく分かり、今日の私たちに提示されている歴史資料が、いかに先人たちの苦労によって伝えられてきたものか、よく理解することが出来ました。
これは、日本中世史を専攻しようとする学生は是非見ておいた方がよいでしょう。
 ゼミの古参メンバーの方も是非出かけて、長村君の仕事を堪能して下さい。

 ちなみに、担当学芸員による講演が6月Ⅰ日に予定されています。
詳しくは→http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun.html#byakugo