「満員御礼」

No.9993

 今は昔。昨日の公開講座は予想を上回る御来場者で驚きました。開会50分前に会場に到着したのですが、エレベーターには既にたくさんの人。同じ建物の5階で開催される、ある学会の大会に行かれるのかと思ったのですが、みなさん4階で降りられました。会場の前のコミュニケーションホールにはすでに受付を待つ人が。講師の先生方がおいでになったら打ち合わせに使おうとしていたテーブルも椅子もふさがっている。こんなことは今までなかったのに。とはいっても、さすがに200人を越す方は見えないだろうと考えたのですが、これは見事に裏切られました。開会直前に、すでにレジュメ不足が明白となり、「如何せむ」と迷うまもなく開会の時間。幸い、ゼミメンバーが研究室で増刷をしてくれているということで難を凌ぐ。遅く見えた方々に印刷の済んだレジュメを配布。しかし、椅子も足らない模様。これも、宗教教育センターの方たちやメンバーが下の階からも運び入れてくれたので何とか乗り切る。という次第で、司会の任務は二次的なものとなり、いろいろ脈絡のないことを申し上げた模様。この間、せっかく御挨拶を頂いた方々には失礼な対応しか出来ず。会場は例によって空調の調節が出来ないので、一部で寒そう。自分も寒い。時間の配分も、ポスターで予告したとおりにしないと問題があるだろう。上階で学会の大会があるから男子トイレは大混雑のはずだから、休憩時間を長くとらなければならない。質問時間を設定しても、あまりに個人的に過ぎる質問か出たら困るから、来場の研究者からのコメントを頂くことしよう・・・等々。迷妄の中におりましたが、しかし、この間、それらの問題の解決のために、宗教教育センターの事務の方々や岩田君・山本さんらゼミメンバーがしっかりと動いて下さり、何とか乗り切ることが出来ました。感謝あるのみです。

 そんなわけで、御講演は途切れ途切れにしか聴けませんでしたが、充実した内容で、面白く、分かりやすく、いろいろ新知見を得ることも出来ました。さらに、会場にお見えの佐伯君・松薗先生からはコメント以上のお話を頂きましたし、総括(無料講演)をお願いした美川先生のお話も、身近な話題から転じて「貴族」の本質を問う、まさに今回の講座全体の「まとめ」に相応しい、しかも楽しいお話でした。

  それにしても、何でこんなに御来場の方が多かったのか?ちょうど『御堂関白記』が話題になっていたからか?島津氏のファンが多いのか?好評だった昨年の講座の影響か?その分析は課題としなければなりません。概算でも来場者数は250人超。大記録だと思います。

 あらためて、宗教教育センターの職員のみなさんとゼミメンバーにお礼を申し上げます。 講座の後は、例によっての懇談会。当日頂戴したり、この日のためにわざわざお送り頂いたたくさんの御菓子を頂きながら暫しの歓談。学部生・大学教員・出版社の編集者などが一同に。嘗てここで生まれたネットワークは各所で機能しているようです。それから、いつもの懇親会場の「里」へ。幹事の池嶋さんにはよくやって頂きました。御菓子でお腹がいっぱいになっているはずなのに、学生さんたちはよく召し上がったとのこと。「別腹」というやつでしょうか。

 レジュメの不足をはじめ、私の判断ミスで多々不手際があり、御来場のみなさまにはいろいろと御迷惑をおかけ致しましたが、講師の先生方をはじめ、多くの方々の御尽力・御協力により、盛会裏に終了できましたことにお礼を申し上げる次第です。
編集:2013/06/23(Sun) 22:45

公開講座のお礼と次回の『吾妻鏡』

No.9997

 遅ればせながら、先週土曜日は本年度宗教・文化研究所公開講座でした。
 ご講演いただきました樋口先生・金井先生、ご来場いただきました皆さま、諸事奔走していただきました宗教教育センターの方々、野口先生、ゼミ関係者のみなさんに御礼申しあげます。
 人文社会系の学問は全世界的に退潮傾向にあるようなことも言われますが、一方で、このような広く一般向けの機会を設けやすいことは、人文系(とくに歴史や文学)の強みではないかと思います。ご講演いただいた両先生には、最新の成果の水準を落とすことなく、かつ非常にわかりやすい形でご提供いただきました。

 ゼミはまた日常に戻りますが、次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年6月27日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 7月もおそらく木曜の午後に開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、梅雨なのか夏なのかよくわからない季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。