今週の「教養科目」は琉球・沖縄の歴史をとりあげます。

No.9956

 完全に老人化した証みたいな話ですが、このところ、A地下で流れている最近の若者向け音楽が騒音としか聞こえなくなりました。クラシックかなんかにしてくれないかなぁ。
 昔、はじめて鹿児島の長崎鼻に行ったら、スピーカーで歌謡曲が流されていて、せっかくの雄大な光景が台無しだと思ったことがありますが、まぁ、私のような人間の方が少数派なんでしょうね。

 昨日のラボール学園の日本史講座。みなさん熱心に聴いて下さいました。50人ほどの受講者ですが、私の親と同じ世代の方も数人おられました。私より若い方は9人しかおられなかったので、たくさん昔(といっても30~50年くらい前)と今を比較するお話が出来ました。この世代の方たちは、日本史に関する基礎的な教養と伝統的な日本文化の素養を身につけておられるので、ある部分、とても話が通じやすいのです。
 嬉しさいっぱいで、2時間にわたって、マイクなし立ちづめでお話しした結果、家にたどり着いたらグッタリの有様でした。いまも腰痛です。
 往復の「阪急電車」では、15分たっても何も奇跡は起きませんでしたが、「京阪電車」は新型車両ばかりで快適でした。

 救急車を呼ぶほどの深夜の急病人が、病院から受け入れを拒否されたという話は以前から聞いており、ゆゆしき時代になったと恐ろしく思っていたののですが、そうしたことが関東にいる身内に発生いたしました(幸い大事には至りませんでした)。
 いろいろ事情はあるのでしょうが、病院が病人を見捨てたら話にならないと思うのですが。

 老いゆく我が身、病院で体中に管をつけられて、連続する機械音とともに事切れるか。それとも、都会の雑踏の中、通りゆく人たちのシカトの中で苦しみ息絶えるか、どっちかな~、と想像してしまいます。

 ところで、本題ですが、明後日の「教養科目」では、前回お話しした空間的な浄穢構造との関わりから、中世日本の国家領域認識と、それに関連して琉球王国・沖縄の歴史について、お話ししたいと考えています。
編集:2013/05/14(Tue) 15:25

単なる音か音楽か-次回の『吾妻鏡』-

No.9957

>野口先生 私も“最近の若者向け音楽”を認識できなくなってきております。'70~'90頃の歌謡曲など流してくれたらいいのになぁと思うときもあります。が、そうするとついつい聴き入ってしまい、長居→客席の回転が悪くなる→売り上げに響く、のかもしれません…
 こちらが“最近の若者向け音楽”を単なる音としてしか認識できなくなっているように、こちらの発信している情報も、あちらでは単なる音としてしか認識されてないのかな…と危惧したくなることもありますね。

 阪急電車(とくに今津線)は奇跡に溢れているそうですが、私は9年ほどの間“奇跡的に”そういった奇跡には遭遇できませんでした。気付かなかっただけかもしれませんけどね。

 ところで、次回以降しばらくの間の『吾妻鏡』の時間は、これまで読んできた頼家・実朝期の振り返りをするとお伝えしました。振り返るべき記事を挙げてみるとなかなかたくさんありますので、けっこう時間がかかると思います。参加者のみなさん、ご了承ください。

 日時:2013年5月16日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 5月も木曜の午後、16日・23日・30日に開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、早くも夏の訪れを思わせる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。
編集:2013/05/14(Tue) 13:08

「BGMの考察」と『吾妻鏡』講読会へのお誘い。

No.9958

 な~るほど。あの音楽は老人撃退の効果を狙ったものたったのかも知れませんね。
 音楽の好みは、世代や価値観に反映されるものでしょうから、期待する客層に応じてBGMも使いようというわけですね。

 私が音楽を聴くのはもっぱら車の中ですが、いまだにアリスや竹内まりや・五輪真弓ばかり、それもテープで聴いています。いまどきカセットデッキを搭載した新車はないでしょうから、これからもプレミオ(2003年に購入)は大切に乗り続けていきたいと思います。
 それにしても、こうした音楽を聴いていると、高校教員時代に毎日走った千葉の国道16号や鹿児島経済大学在職中、毎週火曜日に往復した宮崎自動車道路の景色、そればかりか、そのときの心境まで思い出してしまうのですから、音楽の力は侮れません。

 さて、『吾妻鏡』の講読会ですが、頼家・実朝将軍期の振り返り。岩田君、よろしくお願い致します。
 年度もかわったばかりですし、この機会に、新しいメンバーにもぜひ加わって頂きたいところ。
 もちろん、京都女子大学の学生さんは大歓迎ですが、それ以外、所属する大学(大学院)・学部(研究科)・専攻などは問いません。
 中世前期の研究をしていきたい方はもとより、これから卒論を書くのに『吾妻鏡』など中世の史料に取り組まなければならないという方もどうぞ。
 ちなみに、史料講読会は史料ばかりを読んでいるだけではなく、雑談のメリットもあります。研究所主催の公開講座や地方自治体主催の歴史散歩などへの協力で大いにネットワークを広げる楽しみもあります。

 これまで、史料講読会に参加してくれたメンバー(院生も含む)の所属大学をざっとあげてみましょうか。
 同志社大学・立命館大学・関西学院大学・京都大学・神戸大学・京都精華大学・京都橘大学・奈良女子大学・同志社女子大学・京都府立大学・・・、このほか、忘れていたら、おゆるし下さい。

 これらの大学に在籍した当ゼミメンバーの後輩のみなさん、さらに、今まで参加者のなかった大学から先陣を切ろうという方の参加をお待ちしています。