基礎演習Ⅰ&『吾妻鏡』講読会、そして『紫苑』11号の配付

No.9907

 昨日は現代社会学部新入生のガイダンスがあり、そこで今年度の基礎演習Ⅰのメンバーたちに初見参いたしました。総勢17名と大所帯。一回の授業で一報告というわけにはいかなくなりました。出身地は宮城県から宮崎県まで。でも、やはり滋賀・奈良などの関西圏の方が多いようです。一番近い人は京都の金閣寺の辺りから。もっとも、昨年度のメンバーには、自宅が大学と京都駅の間にあるという方もおられました。
 ちなみに、新一年生の諸姉、メール送信の件、お忘れなきようにお願い致します。

 ガイダンスに出ていたので、ゼミの史料講読会には30分ほど遅刻して参加。さっそく、『紫苑』11号と、その抜刷を配付。満田さんには、わざわざ受け取りに来て頂き、ありかどうございました。坂口君には郵送しましたが、入りきらなかったので、『紫苑』本誌はあと5部、追って進呈させていただきます。
 完璧を期したと思っていても、必ず見つかるのが校正漏れというやつです。すでに、2件を発見。後日、一括した正誤表をこの掲示板に載せるのも一案です。編集長の御判断にお任せいたします。

 すでに本誌を御覧下さった、ある著名な先生からは、「いつもながら力作がそろい、ゼミの充実ぶりが窺われた」、また「満田さんの労作、精緻な図面と相まって説得力があり、従来見落とされてきた御簾について、見直す必要を感じました」、あるいは「新鋭の池嶋、滝沢のお二人のデビューもお心強いことと思います」「常連の岩田、山本のお二人も小品ながら、鋭い切り込みで存在感を示したものと存じます」などといった嬉しい御感想を、頂いております。

 なお、ゼミ関係の皆さんやお世話になった方々で、お目にかかる機会の少ない方には、これから暇を見つけて順次発送させて頂きたいと存じます(結果的には一年がかりとなってしまうのではないかと思いますが)。

 また、管理人の鈴木君には例年の如く、HP上にアップロードして頂くようにお願い致しました。

 目下、スランプの上に新年度の諸用件が重なって執筆活動が停滞しており、各方面に御迷惑をおかけしていることと思いますが、しばし、御容赦の程、お願い申し上げます。

 【追記】
 ☆ 法政大学の古澤直人先生より、御高論「平治の乱における源義朝謀叛の動機形成-勲功賞と官爵問題を中心に-」(『経済史林』80-3)・「平治の乱における藤原信頼の謀叛-再評価と動機形成をめぐって-」(同 80-4)・「平治の乱の要因と12月9日事件の経緯について-河内祥輔氏の学説検討を手ががりにして-」(同)を御恵送頂きました。
 古澤先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2013/04/06(Sat) 07:09

紫苑 11号アップロードしました。

No.9909

http://donkun.ath.cx/~sion/organ/
へ11号データをアップロードしました。

最近は、電子書籍端末も安くなっていますので、
電子化したデータで論文をたくさん端末に入れて、常に持ち歩く
というのも普通な使い方になっています。

縦書きの文献に対応していない(めくる方向が逆になってしまう)課題はありますが
調べたり読んだりするのは、だいぶ便利になってきました。


>野口先生
新入生ガイダンス関係が落ち着いたら、時間がとれそうですので
レーザープリンターの設定、もうしばらくお待ち下さい。申し訳ありません。

古い人間とお思いでしょうが・・・。

No.9910

 >鈴木君 お忙しい中、どうもありがとうございました。
  プリンターの方も、よろしくお願いいたします。

 これで、世界中の方が全号の『紫苑』を読めるようになったという訳ですね。おそろしい時代になったものでありますね。
 それこそ、世界各地の方々からの御批評・御感想をお待ち致します。ただし、日本語でお願い申し上げます。

 電子書籍ですが、私は「紙媒体」でないと頭に入りません。ペンや鉛筆で書き込んだり、付箋を貼ったりといった身体感覚が伴わないと、まったく達成感が得られません。そして、本物の日本史研究者は、毛筆で立派な文章が書けなければ様にならないと思っています。私の先生の世代は、みんなそれが出来て格好良かったです。

 日本史に限っての話ということになろうかと思いますが、論文を草稿の段階から、すべて手書きで書いたことのない人の文章というのは、どうも面白くないように思います。

 ☆ 熊本の工藤敬一先生より、御高論「竹崎季長を支えた長門守護代三井氏とその周辺」(『山口県史の窓』通史編中世)を御恵送頂きました。
 工藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 樋口州男先生より、「長門探題の滅亡と「タスキ」氏」(『豊北の歴史文化誌 和海藻』28)を御恵送頂きました。
 樋口先生にあつく御礼を申し上げます。

 期せずして、鎌倉時代末期の長門国の歴史を学ぶことが出来ました。