『ああ 無情』 と 『とよとみ ひでよし』

No.9858

 本日は,老朽化したレーザープリンターの後継機を探しに街中に出かけ、一番安い機種を購入。予算内で何とかなりました。
 このところ、こんなことばかりしていて、本業は疎かになる一方です。しかし、無情にも時間は刻々と過ぎてゆく。ほんとうに、嗚呼無情。

 今日、ゼミで『レ・ミゼラブル』の話が出ました。私は少年時代に『ああ無情』や『三銃士』を読んだのですが、サッパリ筋がつかめませんでした。
 それに対して『とよとみひでよし』(偕成社版)はとても面白く、これが今の職業に繋がったことは間違いありません。岩波書店の『エミールと探偵たち』という本も父が買ってくれましたが、これもよく分からず。子ども向きにせよ、翻訳物は性に合わなかったようです。その後、英語も苦手。根っからの国粋主義者・・・というより、よく言えば単純明快、要するに複雑な話にはついて行けない性格なのでしょう。

 今日読んだ『吾妻鏡』に、上総国の姉前社が出てきました。元・千葉県立姉崎高校教諭の私としては黙っているわけには行かず、ホワイトボードに房総半島の地図を書いて、関東の社会・風俗などについて執拗に解説してしまいました。もっとも、30年以上前に仕入れた材料による話ばかり。若い頃に頭に入った情報は、不思議なほどによく出てくるものです。

 今日のゼミは、3回生と4回生各一名が帰省していて少し寂しかったのですが、再校ゲラを受け取りに満田さんが来て下さいました。ちなみに、帰省中のお二人の実家はいずれも雪深く、3メートルも積もっているところもあるのだそうです。
編集:2013/02/22(Fri) 00:03

あぁ 無題

No.9859

 『Les Misérables』はクロード・ルルーシュ監督・ジャン=ポール・ベルモンド主演作品の映画(1996年、フランス)で、『三銃士』はアニメ『ワンワン三銃士』(1981年、TBS系)でそれぞれすませてしまう(?)というインスタントな人生を送ってまいりました。どちらもすばらしい作品なんですけどね。原作をきちんと読んでいれば、そのすばらしさをもっと味わえたんだと思います。
 信長も秀吉も、龍馬も卑弥呼も、はじめは小学校の図書室の漫画から知識を得ました(そしてそれ以上に深まってはおりません)。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年2月28日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建永二年(承元元年、1207)六月二十二日・二十四日・二十九日、七月十九日・二十三日、八月十五日・十七日、九月二十四日、十月二日、十一月十七日・十九日、十二月三日の各条
     承元二年(1208)正月十一日・十六日、二月十日、四月二十三日・二十五日・二十七日、閏四月二日・三日・二十五日・二十六日・二十七日、五月二十六日・二十九日、六月十六日、七月五日・十五日・十九日・二十日、八月二十日、九月三日、十月十日・二十一日、十一月一日・十四日、十二月十四日・十六日・十七日・十八日・二十日・二十六日の各条

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、春に向けて何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

 また、寒い日も続いておりますので、みなさまどうぞお大事にお過ごしください。私は今週末にしんどい思いを致しました。