よき友、三つあり

No.9836

 高校生の頃からお世話になっている『徒然草』に、こんなことが書いてあります。「友とするにわろき者、七つあり。一つには高くやんごとなき人。二つには若き人。三つには病なく身強き人。四つには酒を好む人。五つにはたけく勇める兵(つはもの)。六つには虚言(そらごと)する人。七つには欲深き人。よき友、三つあり。一つには物くるる友。二つには医師(くすし)。三つには知恵ある友。」(第117段)。

 兼好さんは年寄りが若者の中に交じることをやたらと嫌悪しておられます。そうかも知れませんね・・・。

 「よき友」の二番目にあげられている「医師」。まさに、そう思います。私が後生大事に抱えている例の結石は膀胱の方まで落ちてきたようで、不快感は続いていますし、何しろ身体の不調こそ諸悪の根源であることを思うとき、「いつ何時たりとも頼りになる医師」が友でいてくれたならとは誰でも思うことでしょう。こういうときにこそ、Facebookで友達申請したら良いのでしょうか。「日本中世史(とくに武士論)の好きな泌尿器科のお医者さん」とか?

 『紫苑』の編集、池嶋さんが頑張ってくださっており、いよいよ来週には入稿の段取りです。学部生の原稿については、先輩たちが下読みをしてアドバイスするという態勢も整ってきて、ゼミの機関誌としては理想的なものに近づいてきたように思います。

 『吾妻鏡』の史料講読会は今月29日も開催。そして、2月中も原則として木曜日に開かれることになりました。これは岩田君や山本さんが牽引してくれているので助かります。  

 ☆ 本学名誉教授の加納重文先生より、御高著『訳注 藤原定家日記(1) 治承四年二月~正治元年六月』・『訳注 藤原定家日記(2) 正治元年七月四日~同二年十二月廿九日』(望稜舎)を御恵送頂きました。
 加納先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 長野県の村石正行先生より、御高論「鎌倉時代の「款状」とその機能」掲載の『信濃』 第64巻第12号 (通巻755号)を御恵送頂きました。
 「東国信濃の鎌倉時代」の特集号なので、ゼミメンバーが大挙して掲載各論文のコピーをとらせていただいておりました。
村石先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2013/01/23(Wed) 14:59

死んだ方がましと思った結石

美川圭
No.9837

 一昨年の7月、山鉾巡行の翌日、西宮北口駅から救急搬送してもらいました。どうにもならない痛さですよね。U先生は、遺書まで書いたという話です。聞くところによると、出産より痛いということですが、まあ軽い出産も、それからそれほど痛くない結石もあるので(以前1度あります)、まったく比較のしようもありませんし、出産と比較するのは、どだい私には無理なこと。お医者さんに聞くと、どうにもならないようですね。痛み止めを使うしかない。水分をよく取って、動いてくださいなどと言われますが、あの痛さの中でどうしろというのか。まあ、静かにねていることもできませんでしたが。

 お若い方々、体質にもよりますが、この病気は、加齢と友だちですので、たぶん経験されると思います。

 3度もこの痛みを(それ以外に出産を1度)経験しているベテランの妻が、以前韓国で買ってきた薬を日に1度飲んでいます(しょっちゅう忘れますが)。カルシュウムが固まりにくくなる薬だそうです。気休めですがね。

 野口先生お大事に。

『阪急電車』と『人類の歴史』

No.9838

 美川先生、ありがとうございます。
 「西北」では大変だったことと思います。同じ「西北」が舞台でも、我々の世代にとっては、リアルでシビアな『阪急電車』ということでしょう。

 ほんとうに結石の痛さは筆舌に尽くしがたいものがあります。ギックリ腰になったときは、これは耐えがたいと思いましたが、海老のような形になっていれば何とかしのげる。結石の場合はどんな格好をしても痛みからは遁れられない。その発症に脅えるが、そのうち忘れてしまう。しかし、その日は訪れる。そんなことの繰り返し。まさに『人類の歴史』の如し。

 現在の不快な症状は結石によって炎症が発生したためらしく、落ち着きませんので、本日、近所のかかりつけの医院を受診して薬を頂いて参りました。目下、風邪が大流行のようで、待合室には熱や咳で辛そうな患者さんが何人もおられました。

 ☆ 中国・西南交通大学の金澤正大先生より、御高論「武田信義没年に関する五味文彦氏説に反駁」(『政治経済史学』549)・「木曽殿源義仲の伊与守遷任の史的意義」(同 550)を御恵送頂きました。
 金澤先生に、あつく御礼を申し上げます。