大河ドラマ(ゼミ生からのご質問に答えて)

No.9723

 鹿ケ谷事件とか治承三年のクーデターとか、どう描くのでしょうね?
 
 「神人」ですが、髙橋昌明先生は必ず「じんにん」とルビをつけておられます。

 それにしても、東国武士の描き方は、加藤剛の演じた平将門以来、NHKはワンパターンのステレオタイプを踏襲しているようです。「民と共に鋤・鍬を持って額に汗して働く、大地に根を下ろした純粋素朴で剛毅な男たち」。
 そんななかで、一番まともだったのは永井路子原作の『草燃える』だったでしょうか。
 北条政子は『義経』の時に大変な登場の仕方だったのですが、今回はそれを凌ぎましたね。「お話」として分かりやすいし、若者ウケするのでしょう。

 テレビのみならず、書店に並んでいる一般向けの本によっても、同じような認識が拡散しているように思います。今は、あらゆる場面で玉石混淆の時代だと思います。