アスニーセミナー「源氏と平家-武士社会の夜明け-」

No.9620

 少しばかり頑張ってみたら、風邪をひいてしまって、咳と頭痛がひどく、こんな我が身の虚弱さ加減にウンザリさせられております。今後は「頑張らないように」頑張りたいと思います。

 そして、京都は梅雨入りです。

 そんな中、丸太町七本松の京都アスニー(京都市生涯学習振興財団)で「源氏と平家」と題するお話をさせていただきました。悪天候が予想され、しかも平日の午後のことゆえ、そんなに来聴される方は多くないかと思ったのですが、案に相違して事前申し込みが200名以上もあったとのこと。岩田君の京阪の講演会の申し込み数500名には叶いませんが、たしかに会場は超満員でした。
 体調がいまひとつでしたが、例によって話は脇道に逸れてばかり。したがって、いつも通りのお話しが出来たと思います。最後の方は、かなり端折ってしまいましたが、なんとか御質問を受け付ける時間もとることが出来ました。
 来聴の方々は、私と同世代か、それ以上の方が多かったので、昔の大河ドラマの話を交えても、お分かり頂けることが多く、この点は大学の講義よりもやりやすい。そして、多くの方がメモをとりながら熱心に聴いてくださって、とてもやり甲斐を感じました。
 最後に質問をされたのは若い方でしたが、その内容は「大番役は御家人にとって負担と考えていたが、それが権利であるという説を読んだ記憶がある。その点について説明して欲しい」という趣旨で、なかなか高度。これまたうれしく思いました。
 質問をされた方が、もしこの掲示板を御覧になっていたら、ぜひ私の名前をクリックして御連絡を頂ければと思います。あの場では御紹介できなかった参考文献をお知らせ致します。そして、こういう方が、当方のゼミに加わって頂ければ有りがたいと思いました。
 参考文献といえば、話の過程で、元木先生の御著書をおおいに「宣伝」させて頂きました。『平清盛と後白河院』(角川選書)と『河内源氏』(中公新書)。ついでに拙著『武門源氏の血脈』(中央公論新社)もよろしく、と。
 JRバス(珍しい)と市営地下鉄を乗り継いで帰宅しましたが、やはり体調は宜しからず。先ほど薬を飲んで少しばかり痛みが和らぎ、こうしてPCに向かっております。
 「身体髪膚これを父母にうく、あえて毀傷せざるは、孝の始めなり」なのであります。
編集:2012/06/08(Fri) 20:25

ご無沙汰しております。

山本 陽一郎
No.9621

 ご無沙汰しております。度々「古参メンバー」で名前の出る福井の山本陽一郎です。
 
 本日、『紫苑』10号とカラー印刷された思い出アルバムや「ふんだりけ」等が届きました。
全く最近はゼミ活動(掲示板の書き込みを含め)に貢献していないにも関わらず、たくさんの思い出の品ありがとうございました。特にカラー印刷のアルバムは、ノスタルジックになりながら、閲覧しております。

 自分が野口先生のゼミにお邪魔させていただいのがもう10年前になるのかとおもうと、感慨深いです。
特に26歳の頃、自分は大学へ入って自分のしたかった勉強ができなかったという悩みを抱えておりました。そして野口ゼミの門を叩き、自分のようなどこの馬の骨とも分からない部外者を野口先生は暖かく迎えていただいたことを昨日のように覚えております。特に昨今の就職予備校と化した大学にあって、本来の大学の目的である学問をすることを、ほんの少しでも学ばせていただいたことは、生涯の宝にしたいと思っております。
 また自分の創設した『吾妻鏡』の講読会が岩田さんのおかげでこれまた続いておりますことを本当に嬉しさとともに感謝の気持ちでいっぱいです。

 ところで自分は今は昨年度と同じ小学校で、2年生の担任をしております。
学校の規模はとても小さく、全校児童合わせて37人というとてもアットホームな学校です。
児童もみんな素直でいい子で、職員の方もいい人ばかりで、自分のような経歴が謎の自分をこれまた野口ゼミと同じように暖かく迎えていただきました。
 毎日試行錯誤しながらですが、なんとかやっております。
  
 『紫苑』や野口先生の書かれたものをを読んでいると、平安時代の昔に紫式部が越前国にいた時に都を恋しく思ったという話がありましたが、その気持ちが少し分かる気がします。
 また機会がありましたら、上洛したいと思います。それでは。
編集:2012/06/08(Fri) 23:45

山本さんの研究会でした

No.9622

>山本さん
 掲示板におかえりなさい。
 お元気でご活躍のご様子、ご同慶の至りです。
 僕が『吾妻鏡』に参加させていただくようになってから、まる八年が経ちましたよ。山本さんが創設してくださったおかげで、いまもたくさんの後輩さんたちが『吾妻鏡』を読むことができています。
 ご上洛のおりにはぜひお声掛け下さい。


 そんな火曜日の『吾妻鏡』ですが、6月は12日・19日・26日と開催予定です。よろしくお願いします。

 日時:2012年6月12日(火)午後4時すぎ~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建仁三年(1203)九月十七日・十九日・二十一日・二十九日、十月三日・八日・九日・十四日・十九日・二十六日・二十七日、十一月三日・六日・十日・十五日・十九日、十二月三日・十三日・十四日・十五日・十八日・二十二日・二十五日
    建仁四年(元久元年、1204)正月十日・十二日・十八日、二月十日・二十日、三月九日・十日・二十二日・二十九日、四月一日・十日・十六日・二十日・二十一日、五月六日・八日・十日・十六日・十九日、六月八日・十九日・二十四日・二十六日、八月三日・四日・十五日・二十一日、九月一日・二日・十三日・十五日、十月十四日・十七日・十八日、十一月四日・五日・七日・十三日・十七日・十八日・二十日・二十六日、十二月十日・十八日・二十二日の各条

 わけあって開始時間を四時過ぎに変更させていただいております。メンバーのみなさんにはご迷惑・ご不便をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

山本君がいたころのゼミが懐かしいです。

No.9623

 >山本君  近況のお知らせありがとうございました。貴兄と同窓の長村君・野口君もそれぞれの道をしっかり歩んでいる様子で頼もしい限りです。
 なお、「カラー印刷された思い出アルバム」は特別サービスです。鈴木(旧姓永富)さんからお送り頂いたデータをもとに、研究室のプリンターで印刷したものです。
 それにしても、このアルバムを見ると、初期のゼミにおける山本君の存在の大きさがよく分かります。山本君は、(みんなに心配をかけながら、〈笑〉)実は彼ら・彼女らから慕われて兄貴分の役割を担ってくれていたのですね。
 昔、『若者たち』というテレビや映画になったドラマがありましたが、その中で田中邦衛の演じた、素朴で優しい「長男」の姿が山本君とオーバーラップするように思えます。
 そして、貴兄の「生涯の宝にしたいと思っております」という言葉は、私にとって生涯の宝になりました。ありがとうございます。
 そのうちに是非、上洛して元気な姿を見せて下さい。


 >岩田君  講読会の御案内をありがとうございました。これからも、山本君の遺産をさらに発展させていって下さい。

 ところで、12日の次の19日には、公開講座の事前勉強会を予定しています。講師の先生方の御研究の概要の理解をゼミメンバーにはかりたいのが目的です。

 それから、23日の公開講座には、昨年度講師をつとめて下さった坂井孝一先生もお見えになり、懇親会にもご出席下さるとのことです。今日、メールを頂きました。嬉しい限りです。