『石川町史 第一巻 通史編1』の刊行を祝す

No.9581

 福島県石川郡石川町から『石川町史 第一巻 通史編1 原始・古代・中世・近世』が刊行されました。
 執筆者のほとんどが福島・宮城県在住のの研究者の方たちで、直接間接に地震・津波・原発による災禍に遭遇されたのではないかと思います。この時期における町史の刊行は、東北地方のみならず各地の地域史の研究にたずさわる人たちに大きな勇気を与えるものとなるのではないでしょうか。
 編纂室長の小豆畑毅先生をはじめとする関係者の皆様の御努力に敬意を表するとともに、心より刊行をお祝い申し上げる次第です。
 中世前期の武士論を研究する立場からは、大和源氏系石川氏に関する最新の研究成果を概観できるのがありがたく、これまで石川氏の存在があまり評価されていなかったことが却って不思議に思えてしまいます。ちなみに、私も短いコラムで参加させて頂きました。
 本の体裁はB5版 447ページ、オールカラーで定価は3000円(税込み)。
 発行は、福島県石川町教育委員会 石川町史編さん室(〒963-7851 福島県石川郡石川町字新町80-1 ℡0247-26-9138)。