ずっしり重い『立命館文学』第624号

No.9558

 本日の講読会。和田胤長や新田忠常の洞窟探検のお話でした。さまざまな解釈、楽しめました。
来週は24日の火曜日、15時からの開催です。今まで参加できなかった3回生の参集を期待しています。

 既に刊行済みと聞いていながら、なかなか手にすることの出来なかった待望の『立命館文学』第624号(杉橋隆夫教授退職記念論集)が抜刷とともに届きました。
 この論集には、私にとって興味津々の論文が目白押しです。ラインナップの一部を示すと、
  元木泰雄「頼義と頼清-河内源氏の分岐点-」
  美川圭「後白河院政と文化・外交-蓮華王院宝蔵をめぐって-」
  川合康「「鹿ケ谷事件」考」
  長村祥知「治承・寿永内乱期の在京武士」
  宮田敬三「西海合戦と源頼朝」
  前川佳代「源義経と春日大社」
  塩原浩「三左衛門事件と一条家」
  滑川敦子「鎌倉幕府行列の成立と「随兵」の創出」
  佐伯智広「中世前期の王家と法親王」
  山内讓「『一遍聖絵』に描かれた信濃」
 そして、杉橋先生の「鎌倉右大将家と征夷大将軍・補考」・・・など、など

  山内論文は、長野県出身の滝沢さんにお勧めです。
 ほかにも、近藤好和「『法体装束抄』にみる法体装束」など、考古学から近代史に至るジャンルの全部で39篇の論文、そして、もちろん杉橋先生の御略歴・執筆編年目録なども加えた、A4版で500ページをこえる大冊です。
 ちなみに、拙稿「平清盛と東国武士-富士・鹿島社参詣計画を中心に-」も載せていただきました。

五月までの『吾妻鏡』

岩田 慎平
No.9559

 昨年度から読み始めた頼家将軍期の『吾妻鏡』も佳境に入りました。
 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2012年4月24日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:建仁三年(1203)九月一日・二日・三日・四日・五日・六日・七日・十日・十二日・十五日・十七日・十九日・二十一日・二十九日、十月三日・八日・九日・十四日・十九日・二十六日・二十七日、十一月三日・六日・十日・十五日・十九日、十二月三日・十三日・十四日・十五日・十八日・二十二日・二十五日の各条

 今年度から火曜日開催となった『吾妻鏡』購読会、4月は24(火)、5月は8日(火)、15日(火)、22日(火)、29日(火)に開催予定です。

 火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。