夕陽丘の元木先生。

No.8121

 今日は私の両親の結婚記念日。そして、私にとっては、初めて親から独立して郷里を離れた記念日です。と言っても、千葉の長洲から市川の菅野というところに移っただけの話ですが。

 しかし、引っ越しには親友たちが頑張ってくれました。その代わり、この親友たちは、その後、新居(アパートですが)に毎週末押しかけてきて、深夜までセブン・ブリッジをして泊まっていきました。先日、NHKのBSで「若者たち」を見ましたが、あんな時代でした。客観的に考えると、私こと、ぜんぜん先が見えていなかったのに、結構平気でいたものだと思います。「就活」よりトンカツの時代でした。
 「あれから、35年!」綾小路きみまろなら、何と言うでしょうか?

 岩田君、大阪の御報告、ありがとうございました(山本さんも)。私も数年前、大阪市立博物館の特別展の見学の前、贅沢にも、元木先生にその辺りをマンツーマンで案内して頂きました。
 元木先生は本当に大阪にお詳しい。前の大学にいたときに、ゼミ生を引率して大阪駅近くのホテルに泊まったときも、梅田周辺について詳細な情報(グルメから歩くのに警戒すべき通りまで)を頂きました。

 それにしても、夕陽丘のあたりは、結構、古代から近世に至るいろいろな史跡が固まっているところですね。元木先生に御案内頂いたとき、街中だというのに清水寺で滝に打たれている人がいたのには驚きました。また、一心寺の本多忠朝の墓は断酒祈願の人がお詣りに来るとのことで、酒の飲めない私には無縁だと思ったのですが、そういえば忠朝は私の先祖の地である上総国の大多喜城主だったことを思い出し、元木先生が御一緒だったせいかもしれませんが、妙に親近感を覚えてしまったものでした。

 本日は査読一件完了。しかし、さすがに書き物はなかなか進みません。

 ところで、大阪ではありませんが、近藤先生が名古屋にお出でになられるようです。中世史研究会から、以下のような案内が届きました。

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  ◇ 中世史研究会5月例会 ◇

  報告者:近藤 好和 氏
  題目:「歴博甲本『洛中洛外図屏風』にみえる禁裏正月行事」
  日時:2011年5月20日(金)18: 30~21:00 (開場18:00)
  会場:国鉄会館7階「桜・梅」(JR名古屋駅太閤通口から南に徒歩4分)

  【連絡先】中世史研究会
   〒464-8601 名古屋市千種区不老町
   名古屋大学文学部日本史学研究室気付
   052(789)2228 chuseishiken@gmail.com

トンカツ慕情

No.8122

 昨日はトンカツも候補に挙がったのですが、オムカツなどをいただきました。
 哀愁を感じるトンカツといえばこちらが思い出されます。

「なーに、人間そんなに偉くなることはねえ。丁度いいってものがあらあ。いいかい、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが人間、偉過ぎもしない、貧乏過ぎもしない、丁度いいくらいってとこなんだ。」(トンカツ大王店主、中橋氏)

 トンカツ基準の人生。
 そんなふうになった、といえばなったような気もしますし、まだまだ、といえばまだまだのような気もします。
 

Re: 夕陽丘の元木先生。

元木泰雄
No.8124

 二日の見学会が話題のようですな。
 大阪城天守閣での瓦版の展覧会、そもそも瓦版とはいったいいつごろから出現するのか、そのように発行されたのかなど、その実態を知ることができる興味深い展覧会でした。また、大災害などの情報がどのように変化するのか、幕末の官軍、賊軍の扱いの激変などは、今日のマスコミとも通じる大変面白い内容でした。
 たまたま取り上げた中に、幕末の南海地震における大津波の瓦版があり、道頓堀が水没したとか、大きな船が流され橋や建物が破壊されたというニュースが記されており、新聞でも話題となりました。
改めて今回の大津波の犠牲となられた方々に哀悼の意をささげるとともに、関西も大津波の脅威を免れないということを肝に銘じたいと思います。
 
ところで、話題の中心は昼食のご様子。
 参りましたのは、お初天神近くのステーキハウスロア。
 夜は抜群のステーキを出してくれるお店です。
 その同じ肉で作るハンバーグがまずいはずがありません。しかも、サラダ、コーヒー、シャーベットまでついて、な、なんと700円。ライス付は50円アップ。
 オムカツというのは、オムライスにビーフカツが乗った、オリジナルの名物。
 これも大で1100円。
 夜は大変ですので、昼をお試しあれ。HPのメニューは下記の通り。
http://grill-roy.jp/menu4.html
 なお、活字論文を初めて公表した諸君には、夜のコースをごちそうしております。
 http://grill-roy.jp/menu1.html
 経験者のご感想があれば幸いです。

 ちなみに、候補となったとんかつは、堂山町(それこそ夜は「公序良俗に反する」方々がたむろするあたり)の老舗「小ばやし」です。
 ここは丁寧にたたいて柔らかくした肉を使っており、大阪キタのとんかつの名店筆頭です。冬のカキフライも抜群です。
 ただしお値段は単品で1400円、ごはん、トン汁がついた定食で1600円となります。値段を見て帰る客もいるとか(笑)
 
 夕陽丘も、だんだん西側のビルが高くなり、見晴らしの良さが感じられなくなってしまいました。
 でも、大阪の成り立ちを知る上で, 一度は行っておきたいところと思います。
 一心寺の本多忠朝のお墓、今年も参詣いたしました。
 断酒の祈念?などするはずがありません。
 祈ったのは、今年も楽しくいい酒が飲めますように。

 大阪城天守閣では、いつもながら学芸員の皆さんに熱心にご解説をいただきました。また博物館業務の実態、お仕事の厳しさも教えていただくことができました。
 この場を借りて御礼を申し上げます。
 秋には特別展が予定されております。
 またお誘いしますので、その折はふるってご参加ください。