神護寺の虫払い

No.8119

 本日、京都女子大学は創立記念日で休講。

 イタリアに行って以来、洗車などという行為がナンセンスに思えていたのですが、ピカピカにすることと汚れを落とすことは別だと気がつき、久しぶりに洗車をしました。黄砂の中で徒労のようにも思えますが、鹿児島で降灰の経験もございますので。

 高雄の神護寺では、この時期に寺宝の「虫払い」が行われています。ゼミの草創期にはみんなで車に乗って(時には車を列ねて)見学に行ったものでした。有名な「伝・頼朝像」や見事な筆跡の北条政子の書状など、インパクトを受けた方も多いのではないでしょうか。私は文覚のお墓に登る道で、思いもかけないほどの疲労感に襲われて、いよいよ老化を自覚したことが思い出されます。あれから何年経ったことでしょう?

 今日、岩田君と山本さんは元木先生の御案内を頂いて、大阪方面の史跡を巡見中と思います。近場とは言え、お土産話を楽しみにしております。

 当方、数日前に帯状疱疹のような症状が現れ、昨日・今日は胃腸を悪くしております。老いるということは不調を前提に生きることのようです。最初に勤務した大学、鹿児島経済大学では、60歳以上の先生は試験監督が免除される慣例がありました。皆さんとてもお元気そうだったので、若僧だった私としては、ちょっとズルイのではないかと思ったりしたものですが、やはり、「あれは正しい」と思う今日この頃なのであります。

 本日は論文の査読。一生懸命に取り組まれたであろう若手の力作には、正当な評価を下さなければなりませんから、責任重大です。

 「基礎演習Ⅰ」履修の皆さん。時間に余裕があったら、藤原新也『アメリカ』(集英社文庫)を読んでおいて下さい。ユニークだが説得力のあるミッキー・マウス論が展開されています。次回の津田さんの報告に関係するかも知れません。

四天王寺前夕陽ヶ丘からの大阪城

No.8120

 昨日は、元木泰雄先生のご案内で夕陽丘周辺~大阪城天守閣の特別展を見学致しました。
 昼食は、梅田の「グリル ロア」にて、洋食好きには(そうでなくとも)たまらない絶品ランチメニューを堪能しました。
 その後、夕陽丘に移動し、藤原家隆の墓、勝鬘院愛染堂、大江神社、有栖山清水寺、安居神社、一心寺、四天王寺、などを見学致しました。地形的にはちょうど大地の「ヘリ」にあたる場所ですので、高低差を感じながら見学できたことは大変有意義なことでした。
 大阪城天守閣では、開催中の特別展「南木コレクションシリーズ 第11回 瓦版にみる幕末大坂の事件史・災害史」(5月8日(日)まで)を見学させていただきました。出展された瓦版はどれも大変興味深く、「伝える」ということに対するスタンスをさまざまに考えることができる材料をいただいた気が致します。

 ご案内をいただきました元木先生、大阪城天守閣のみなさんに御礼申し上げたいと思います。

 今週の木曜日の『吾妻鏡』はお休みですが、その次のご案内です。

 日時:2011年5月12日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)八月十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」5月は12(木)、19(木)、26(木)と開催予定です。

 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、春から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。