『オバマ発「金融危機」は必ず起きる!』

No.8038

 原発といい、銀行のシステムといい、この半世紀ほどの間に、私たちは自分で制御できないものに依存せざるをえないような世の中を作ってきてしまったようです。
 と言いながら、私には制御できないPCから、こんな話を発信しているのは矛盾の極みと言えます。

 ところで、学生時代に仙台や平泉、そして唐桑半島を一緒に旅した親友の山広恒夫氏が新著を出されました。
 ちょっと、タイトルが、センセーショナルですね。

 実は山広氏とは大学四年のとき、一緒にヨーロッパ旅行に行く計画があったのです。結局私は行かず、彼は単身で横浜港から船に乗ってナホトカに渡り、そこからシベリア鉄道でヨーロッパに向かったのでした。
 その後、ようやく私がヨーロッパに行ったのは、つい20日ほど前のことです。行くか行かぬかの選択をしたとき、私は、まさに人生の岐路にいたのだと思います。

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山広恒夫著『オバマ発「金融危機」は必ず起きる!』(朝日新聞出版 ¥2,100 税込)

【内容】
 金融危機はまた起きる。米国の政官財が結託し、金融帝国を維持する構図が変わらない限りは――。オバマ米大統領が推進した金融規制改革法も「偽りの改革」にすぎない。オバマ大統領は「ヘッジファンドのお友達」と呼ばれるほどウォール街と親密なのだ。米中央銀行は大量のマネーを供給してウォール街を救済。金融機関はタダ同然で資金を調達して利益を上げ、新たなバブルのリスクを世界中にまき散らしている。
 オバマ大統領が推進した金融規制改革法は「偽りの改革」だった。
 政財官が結託する「金融帝国」の闇に迫る。

【構成】
 第1章 オバマ大統領、偽りの「宣戦布告」
 第2章 修羅場から生まれた「モンスター金融法」
 第3章 二一世紀の取り付け騒ぎ
 第4章 巨大バブル破裂の「超新星現象」
 第5章 政治の街で結成された新「マーケットの三銃士」
 第6章 アメリカの「失われた二〇〇年」―封印された「金融膨張の真実」
 第7章 「大きすぎてつぶせない基軸通貨大国」

【著者紹介】
山広恒夫[ヤマヒロツネオ]
 ブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局エディター。1950年生まれ。1973年、青山学院大学史学科(西洋史専攻)卒業後、時事通信社入社。同社外国経済部、ロンドン特派員を経て、英ジェームス・ケーペル証券シニアエコノミスト、共同通信社ロンドン特派員、ワシントン特派員、金融証券部次長を歴任。2000年からブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局勤務。エディターとして、米政治・経済、金融政策に関する取材・編集活動に携わっている。