世界遺産と悪戯書きだらけの国

No.8015

 先ほど関空に帰着致しました。
 岩田君、留守居役をありがとうございました。

 一週間ほどの間に、ミラノ→ヴェローナ→フィレンツェ→ヴェネツィア→ナポリ→ローマの順にイタリアをほぼ南北に縦断する駆け足の旅でした。

 近代日本史学における古代から中世への転換は、西洋史学におけるローマ帝国の衰亡過程を前提に論じられるので、一度イタリアを見ておかなければならないと思っていたところ、ひょっとしたきっかけで、それが実現したという次第です。もちろん、ポンペイの遺跡にも行きました。

 数々の失敗談を含め、詳細をいろいろ報告したいところなのですが、締切日の迫った原稿などもあり、すぐに頭を切り換えなければなりません。メモ代わりのデジカメも途中で電池切れになったりして、記憶の確保が心配なところですが、それは後日を期したいと思います。

 不在中に、ふだん大変お世話になっている先学の方々から、たくさんの研究成果を御恵送頂きました。内容にまで触れることが出来ず恐縮ですが、謝辞を記させて頂きたいと思います。

 ☆ 東北大学の佐倉由泰先生より、新刊の御高著『軍記物語の機構』(汲古書院)を御恵送頂きました。
 佐倉先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 当方の共同研究員をお願いしたこともある神戸大学の樋口健太郎先生より、博士論文をもとに構成された新刊の御高著『中世摂関家の家と権力』(校倉書房)を御恵送頂きました。
 樋口先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 早稲田大学名誉教授の瀬野精一郎先生より、新刊の御高著『松浦党研究とその軌跡』(青史出版)と、同じく『鎌倉幕府と鎮西』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 瀬野先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 國學院大學の松尾葦江先生より、先生の御編になる『「文化現象としての源平盛衰記」研究-文芸・絵画・言語・歴史を総合して-』第一集(科学研究費補助金基盤研究(B)平成二十二年度報告書)を御恵送頂きました。
 松尾先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 國學院大學の細川重男先生より、新刊の御高著『鎌倉幕府の滅亡』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 細川先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 千葉県立佐倉高校の外山信司先生より、先生の御高論「「原文書」と戦国期の海上氏」の収録された佐藤博信編『中世東国史の総合的研究(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第162集)』(千葉大学大学院人文社会科学研究科)を御恵送頂きました。
 外山先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東京大学史料編纂所の髙橋典幸先生より、御高論「肥前の武士と鎌倉幕府-長嶋荘を中心に-」(高橋慎一朗編『列島の鎌倉時代 地域を動かす武士と寺社』 高志書院)を御恵送頂きました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。 

 ☆ 國學院大學の藤本正行先生より、先生の御高論「信長は南蛮甲冑を身に着けたのか?」掲載の『歴史REAL』Vol.2(洋泉社)を御恵送頂きました。
 藤本先生にあつく御礼を申し上げます。

【追記】
 ☆ 昨秋、日本史研究会で部会報告をされた小原嘉記先生より、御高論「中世初期の地方支配と国衙官人編成」(『日本史研究』582)を御恵送頂きました。
 小原先生にあつく御礼を申し上げます。 

梅干しが流行りつつある国

No.8016

 野口先生、無事のご帰国、何よりでございました。

 野口先生が旅された都市のうち、ミラノ、フィレンツェ、ベネツィア、ローマは日本人ジョカトーレが活躍したか、現在も活躍中ですね(長友佑都、中田英寿、名波浩)。
 ご記憶の整理かたがた、ご当地での先生のご活躍ぶり(?)のお話などもまた改めてお伺いしたいと思います。