山本陽一郎「北陸地方と比企氏」

No.7715

 火曜日のお昼過ぎ、霧島市教育委員会の重久淳一先生が研究室にお出で下さったのですが、ちょうどキャンパスプラザに出講中で、一足違いで行き違いになってしまいました。
 研究室のドアの取っ手に結びつけられていた、霧島市立隼人歴史民俗資料館で開催された特別展「海と城館が支えた祈りの世界」図録と関連事業として開催されたシンポジウムの資料などのお土産を拝受致しました。
 あとでお電話を頂きましたが、お目にかかれなかったのは残念。
 貴重な資料、おおいに活用させて頂きたいと存じます。ありがとうございました。

 忙しいので、予告をするのをすっかり忘れてしまいましたが、昨日Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、先週の七条町と西八条の話に関連づけて、「六波羅」をとりあげました。来週は、武士の呪術的性格について述べたいと思います。

 『歴史評論』の最新号(727号)は、12世紀の北武蔵の特集号で、東国武士に関する論文が掲載されています。中世前期の武士論専攻の方は必読。
 落合義明先生の利仁流藤原氏に関する論文は、かつて山本陽一郎君が『紫苑』第3号に発表された「北陸地域と比企氏-疋田斉藤氏の御家人化の背景-」(http://donkun.ath.cx/~sion/organ/sion_003.pdf)と併読すると面白いと思います。
 ちなみに、山本君は元気にやっているでしょうか?

 ☆ 青山学院大学の大橋直義先生より、新刊の御高著『転形期の歴史叙述 縁起 巡礼、その空間と物語』(慶應義塾大学出版会)を御恵送頂きました。本文だけで735ページの大著です。
 大橋先生にあつく御礼を申し上げます。 

 ☆ 同志社女子大学の山田邦和先生より、山田邦和・高木博志編『歴史のなかの天皇陵』(思文閣出版)を御恵送頂きました。
 山田先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 日本学術振興会特別研究員の小原嘉記先生より、御高論「東大寺大勧進円照の歴史的位置」(『史林』93-5)を御恵送頂きました。
 小原先生にあつく御礼を申し上げます。 

『吾妻鏡』をはじめた山本陽一郎氏

岩田慎平
No.7718

 たびたび話題にしたことがありますが、山本陽一郎さんこそ、火曜日の(※当時は月曜日の)『吾妻鏡』を創始された人です。その山本さんは元気にやっておられるでしょうか?
 その火曜日の『吾妻鏡』は、前回までに引き続き、過去に読んだ範囲の振り返りをもう少し続けたいと思います。

 日時:2010年10月26日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:前々回(10/5)お配りした史料を引き続き読みましょう。

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、秋から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。