やめられない、とまらない面白い説話集

No.7686

 このところ『吾妻鏡』でも『小右記』でも、講読会の際に説話集の話題で持ちきりになることがあります。とくに、山本さんは目下『沙石集』にハマっておられるようです。
 私も作者の無住について考えていることがあります。

 そこで、共同研究の資料としても必要であることから、岩田君からの御提案により、『沙石集』、『古今著聞集』(以上、岩波の日本古典文学大系)、『古事談』(新日本古典文学大系)の三冊を研究室に配架することに致しました。早ければ次(火曜日)の『吾妻鏡』講読会には間に合うということです。
 ほかにも必要な書籍があれば御提案下さい。
 なお、明日(金曜日)の『吾妻鏡』は例によって休会です。

 >共同研究員の皆様  本年度の中間報告と来年度の申請書、おかげさまで提出することが出来ました。

 ☆ 本年4月、国際日本文化研究センターの客員教授に就任された近藤好和先生より、御高論「布衣始について」(『日本研究』第42集)を御恵送頂きました。
 先年、当研究所の公開講座で近藤先生の御講演を聴いた諸姉兄は是非読んでおくべき論文です。さすがに日文研刊行の研究誌だけあって、図版はすべてカラーという贅沢な印刷です。
 近藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東京文化財研究所の津田徹英先生より、先生監修のDVD『知られざる神奈川と親鸞聖人』を御恵送頂きました。
 研究成果の還元の新しい方法として、学ぶべき点が多いと思いました。
 津田先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 日本放送出版協会の石浜哲士さんから、編集を担当された小田内隆『異端者たちの中世ヨーロッパ』(NHKブックス)を御恵送頂きました。
 石浜さんにあつく御礼を申し上げます。 

煩悩の海に漕ぎ出す舟-次回の『吾妻鏡』火曜日-

No.7688

 『沙石集』に登場する北条泰時の話は有名ですが、それ以外にも非常に興味深い話が多く含まれていることを最近になって知りました。そういうものも使いつつ、もうしばらく火曜日の『吾妻鏡』は過去の条文の振り返りを行いたいと思います。いちおう通常再開後の講読範囲も掲示しておきます。

 日時:2010年10月19日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:前々回(10/5)お配りした史料を引き続き読みましょう。

    正元二年(文応元年、1260年)七月八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
    文応二年(弘長元年、1261年)正月四日・十日・二十五日・二十六日、二月二十日・二十五日・二十九日、三月五日・十三日・二十日・二十五日、四月二十一日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日、五月一日・十三日、六月一日・三日・六日・十日・十八日・二十二日・二十三日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、七月二日・九日・十七日・十八日・二十二日・二十九日、八月二日・七日・十日・十二日・十三日・十四日・十五日、九月三日・四日・十九日・二十日、十月四日・二十九日、十一月一日・二日・三日・二十六日、十二月二日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、秋から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。