あなたは「防鴨河使」を知っていますか?

No.7386

 今日は京都に大雨警報が出たために、付属の幼稚園や小学校はお休みになったようです。

 『小右記』は、例の如く、大谷さんがよい勉強をさせて下さいました。なお、この席で、山本さんと谷口さんの一身上のお祝い事を口実に、昨日、小野さんがお土産に持ってきて下さった、美味しいバウムクーヘンをいただかせて頂きました。

 卒論指導ですが、本日は廣田さん・浜千代さん・赤坂さんが中間報告書を提出。すこし、安心したところです。のこりの諸姉もお早めに。

 公開講座が終わって一段落と思ったのですが、いつになっても諸事重畳で、いっこうに疲れがとれないのが辛いところであります。
 「重畳至極」と言えるような未来は、果たして期待できるものやら。

関白娘宣言

No.7388

 七月いっぱいというか八月アタマまで授業やテストがあるようなのですが、火曜日の『吾妻鏡』はひとまず次回で前期は終了とさせていただきます。後期は、9月21日(火)頃から再開ということでいかがでしょうか。

 前回の講読範囲に出てきた宗尊親王と宰子の婚儀ですが、このとき親王19歳、宰子20歳だったそうです。いいお年頃ですね。
 ちなみに、そのほか時頼34歳、時宗10歳、時輔13歳、実時37歳、重時63歳、二階堂行方55歳、安達泰盛29歳だったそうです。

 日時:2010年7月20日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)四月二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

宵々山の日に法住寺殿の武将墓を考える

No.7392

 先年の大河ドラマ「時宗」では、宗尊親王を吹越満が演じていて、ミスキャストだらけの中でこれは適役だと思いました。宰子を川原亜矢子というのも良かった。
 それにしても、北条時頼が摂関家の娘を養女にしているという事実は、ちょっと留意すべきものがあるように思います。

 さて、今日は祇園祭の宵々山ですが、例によって何時ザ~っと来るか分からない空模様。浴衣姿で蒸し暑い雑踏の中を楽しく歩き回ったのは三十代までの話です。
 中高年になりますと、暑い中、水分補給を十分に行わずに山鉾巡行の見物などいたしますと、翌日、尿管結石の激痛に襲われたりすることがありますので、要注意!

 (財)古代学協会の会報『土車』への寄稿依頼をいただきました。
 そこで、前々から気になっていた法住寺殿武将墓の被葬者に関して、短文ですが、新説を提起させていただくことにいたしました。
 旧著『武家の棟梁の条件』(中公新書-アマゾンで1円で売っています)では、平重盛の可能性を述べたのですが、考古学サイドから、遺構は13世紀以降のものという判断がなされたので、それに対応して考え直した結果です。国文学の研究成果からヒントをいただきました。
 『土車』第120号に掲載。9月に発行される予定です。

 そういえば、今日は7月15日。
 故郷の千葉では浅間神社のお祭りが賑やかに行われたことと思います。