東京での歴史学入門講座のご案内

No.7265

はじめまして。日本近世史を専攻しております若尾と申します。専門は違うのですが、この掲示板には時々訪問させていただき、皆様の精力的なお仕事に元気をもらっております。
さて、この4月まで私が代表を務めておりました東京歴史科学研究会(東歴研)で、中世史の研究者による「歴史学入門講座」を企画しました。興味をお持ちの方がおられましたら、ご参加いただきたいと思います。講演後には、質疑応答。講座修了後には、高田馬場周辺で講師のお二人を囲んでの懇親会も予定しております。こちらにもお出でください。どうか宜しくお願い致します。
2010年7月 歴史学入門講座
【日時】2010年7月4日(日) 13:00~(開場12:30)
【会場】早稲田大学(早稲田キャンパス)11号館 502教室
中世史研究者の立ち位置(ポジション)―<東>と<西>、史料とフィールド―
【講演】
清水亮氏(日本中世史/埼玉大学)「関東の中世史を歩き、関東の中世史料を読むということ」
高橋修氏(日本中世史/茨城大学)「中世史を関西で学ぶ幸せ/関東で学ぶ楽しさ」
 
【講演概要】
中世史研究にとって、どこをフィールドとし、何を基本史料として活用するかは、とても重要な要素です。その選択の背景には、研究者の問題意識や、来歴が反映しているように思われます。今回は、東国武士団や鎌倉幕府御家人制など、現在の関東中世史研究を牽引し、また関東の大学で教鞭を取るお二人に、中世史研究者としての立ち位置(ポジション)を、それぞれの自分史と研究手法を踏まえて、お話しいただきます。ふるってご参加ください。
【参加費】600円

生活体験・環境に基づく歴史理解の相違

No.7266

 若尾先生、ありがとうございます。
 とても、興味深いテーマで、研究者の来歴による歴史理解の相違については、私自身の千葉→京都→鹿児島→千葉→京都の移住体験に照らしても、とても重要なところだと考えております。とくに中世前期の研究に於いては、「権門体制」の評価という点で、大きな理解の相違が生じるように思います。
 そうした状況を克服するには、研究者の相互交流をもっと進めるべきだと思うのですが、若手に於いてさえ未だにそれが少ないように感じています。

 今月26日に企画しております当方の公開講座no.7260は、中世前期における東西(公武)の政治・文化交流に触れる内容です。翌27日に関西大学で開催される大阪歴史学会においては、山田徹氏が、そうした側面からも裨益のある御報告をされるのではないかと思います。
 逆宣伝のようになって恐縮ですが、とくに関東の若い研究者・学生の皆様には、この両方の講座・大会を日程に組み入れられた、関西旅行をお勧め申し上げる次第です。

 ☆ お茶の水女子大学大学院の染井千佳さんより、御高論「相撲の部領使について」(お茶の水女子大学『人間文化創成科学論叢』12)および御共著「『朝野群載』巻二十二「国務条々」校訂文(案)と略註」(『白山史学』46)を御恵送頂きました。

 ☆ 群馬県立文書館の須藤聡先生より、御高論「鎌倉期里見一族の動向と平賀一族」(『群馬県歴史民俗』31)および、掲載誌一部を御恵送頂きました。

 染井さん・須藤先生に、あつく御礼を申し上げます。

京都で『吾妻鏡』を読みます-次回の『吾妻鏡』-

No.7269

 佛教史学会の入門講座(>>No.7209)、研究所公開講座(>>No.7260)、大阪歴史学会大会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/historia/)と、東京歴史科学研究会「歴史学入門講座」。いろいろな講座が目白押しですが、『吾妻鏡』もどしどし読んでいきたいと思います。

 日時:2010年6月15日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正嘉二年(1258年)六月四日・九日、七月十日・十五日・二十二日・二十三日・二十九日、八月五日・六日・八日・十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十八日、九月二日・二十一日・二十九日、十月十二日、十二月十日・十九日
    正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。