入間田先生編『兵たちの時代』が出ました

No.7186

 昨日は朝から、卒論演習のことで宮本さん、また、広島から江波さんが御来室。広島土産の「川通り餅」を頂きました。

 Ⅲ講時の高津さんの報告は、「男脳と女脳」をテーマにした報告で、診断テストまであって大変面白い内容でした。動物行動学も前提にして、この問題を深めて行かれることを期待します。
 それにしても、野坂昭如氏のいうごとく、「男と女の間には深くて暗い川」がありますね。

 『吾妻鏡』講読会は、正嘉元年の大慈寺供養のところ。恩師貫達人先生の執筆された『鎌倉廃寺事典』の当該項が役に立ちました。
 それにしても、『吾妻鏡』のこの辺りの記事は、東国武家政権の記録というよりも、もはや権門貴族の家政機関の記録の観がつよい。登場する御家人の顔ぶれも、源氏将軍期とはだいぶ変わっています。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」では、先週、ざっと流した『吾妻鏡』の記事を精読。史料の面白さに気づいてくれた人が一人でも居れば幸いであります。

 授業後、また『吾妻鏡』講読会に復帰して20時まで。

 かくして、火曜日はとてもハードです。

 ◎ 拙稿「京都七条町から列島諸地域へ-武士と生産・流通-」収録の、入間田宣夫編『兵たちの時代Ⅱ 兵たちの生活文化』(高志書院)が、同編『兵たちの時代Ⅰ 兵たちの登場』とともに刊行されました。『兵たちの時代Ⅲ 兵たちの極楽浄土』は来月刊行予定とのことです。
 各巻2500円というのは安い。高志書院の努力に敬意を表したいと思います。
     http://www.koshi-s.jp/