すべては3000時間の勉強から始まる!

No.7077

 今日の京都は、お昼頃から時々小雨の天気。桜はいよいよ満開に近づきつつあります。
 そんな中、大学院・学部の入学式に出席してきました。

 学長式辞の中で、川本先生は、勉強は「量より質」というけれども、結局勝負を決するのは「量」の差なのだということを話されました。
 御自身が一番勉強をされたのは、大学四年生から大学院修士課程の時で、その間は、生存に必要な食事などの他は全て勉強に時間を費やされたとのこと。今でも、大学院に入ってくる学生さんには、まず3000時間勉強するように言っておられるとのことです。3000時間勉強すると、新しいものが見えてくる・・・。

 とても説得力のあるお話で、私自身の経験に照らしても、納得できるお話でした。
 研究が楽しくなると、ほんとうに四六時中そればかり考えて居ざるを得なくなるもので、そうした意欲に身体的にも追いついていけるのが、まさに20代前半くらいまでの時期なのだと思います。30代も後半になると、身体がついて行けなくなる。
 あれにも、これにも興味を持って、青春を楽しむことも大切ですが、数年間はこういう境地で勉強に励むようなタイプでないと研究者には向かない(=なれない)のだと思います。
 
 本日、京都女子大学では専任の教職員にも、写真入りのネームプレートとフォルダー・ストラップが配布されました。いよいよ大学もアジールたりえなくなってしまうようです。
 何にせよ、小学生時代、いつも名札を忘れて叱られていた「のぐちみのる」君としては、とても困っております。
 学外から参加されているゼミメンバー諸兄には、入構時のチェックが少し厳しくなり、恐縮ですが、宜しく御寛恕をお願いいたします。

 ゼミ史料講読会ですが、6日実施の『吾妻鏡』を除いて、授業開始後からの日程で、お願いいたします。

 ☆ 同志社大学歴史資料館の浜中邦弘先生より、御高論「宇治の都市的景観成立前史」掲載の考古学研究会例会委員会編『シンポジウム記録6 現代に生きる遺跡・古墳時代の備讃瀬戸・都城周辺の都市的景観』(考古学研究会発行)を御恵送頂きました。
 浜中先生にあつく御礼を申し上げます。 

 ※ ここ数年、4月1日だというのに美川先生がお出ましにならないのを寂しがる声が、あちらこちから涌き上がっております。

 > 『紫苑』第8号の執筆者の方へ  本誌・抜刷とも6日の講読会の時にお渡しいたします。