川合先生『源平の内乱と公武政権』刊行

No.6894

 昨日は、本学で開催された京都国立博物館の土曜講座(中尾堯先生「京都日蓮ことはじめ」)を拝聴いたしました。このところ、親鸞にばかり取り組んでおりましたが、これは日蓮宗の勉強も面白そうだと、また、あらたな意欲を喚起させて頂きました。さらに、企画展図録から重要な情報を得ることも出来ました。
 京女生のゼミメンバー4名も一緒に聴講させて頂きました。
 御紹介頂いた元木先生に、心より御礼を申し上げます。

 なお、会場はいつも研究所公開講座で使用しているJ525教室でしたが、後方の席に座ってみて、音響の悪さを実感することが出来ました。以前から、そのような苦言をうかがっていたのですが、よく分かりました。機会あるごとに対応を要請したいと存じます。

 ☆ 日本大学の川合康先生より新刊の御高著『源平の内乱と公武政権 日本中世の歴史3』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 川合先生の御研究は、拙い私の研究成果をしっかりと受け止めて下さるとともに、いつも新鮮な活力を与えくださいますので、本書の刊行を心待ちに致しておりました。
 未だ、ざっとページをめくっただけですが、12世紀後半から13世紀半ばにいたる政治過程を対象にした一般向けの本の中では、まさに今日の研究の水準を確実に反映させたベストの一書だと思いました。
 『吾妻鏡』講読会に出席しているゼミメンバーは必読です。また、私の講義に出席している皆さんにも最良の参考書として推薦致します。
 私自身も、早く、もろもろの雑用を片付けて、じっくり拝読させて頂きたいと思う次第です。
 川合先生にあつく御礼を申し上げます。

※ 摂南大学の「淀川シンポ」、とても興味深い内容です。私はちょうど熊本に出掛けておりまして、参加することが出来ません。ゼミ諸姉兄の出席を期待します。

千葉東高校の素晴らしい後輩との出会い

No.6895

 昨日、慶應義塾大学の大薮海先生より、御高論「室町時代の「知行主」-「伊勢国司」北畠氏を例として-」(『史学雑誌』116-11)・「戦国期における武家官位と守護領」(『歴史学研究』850)・「高野山成慶院『伊勢国日碑月碑帳』の翻刻と解題」(『三重県史研究』24)・「北朝・室町幕府と飛騨国司姉小路氏」(『日本歴史』733)を御恵送頂きました。

 同封の御懇書によると、大薮先生は千葉県立千葉東高校の御出身の由。私より31年の後輩にあたります。こんな優秀な後輩の出現は大きな喜びです。私の在籍していた頃は、たいしたことのなかった母校の発展のほどもうかがわれて、それもまた嬉しいことです。
 この掲示板を見てくれている高校以来の私の親友たちも、さぞかし鼻高々だと思います。
 当ゼミ関係の同世代の京都の若い人たちも大いに見習って、頑張って欲しいものです。

 同郷で、しかも高校生時代の3年間を同じ校舎で過ごされた大藪先生の今後の御活躍を大いに期待したいと思います。
 そういえば、日蓮も房総半島の出身でしたね。昨日は郷里再評価の一日でした。