古文書学会見学会

元木泰雄
No.6866

 以前から予告しておりました、10月17日土曜日の古文書学会見学会の詳細が決まりましたのでご報告致します。
 当日は、京都国立博物館で「日蓮と法華の名宝展」を見学致します。参加希望者は15時半までに京都国立博物館本館前に集合してください。資料配布と、展示に関する説明があります。
 当日、13時半より博物館土曜講座で、中尾尭先生の御講演「京都日蓮宗ことはじめ」があります。会場は京都女子大学J校舎5階J525教室です(13時より受付開始)。
 受講希望の方は参加申し込みにその旨をご記入ください。ただし先着30名までです。
 また土曜講座の一般申し込みで受講されることが決まっている方は、その旨をご記入ください。30名とは別枠になります。
 なお、入場料のほか参加費200円を徴収いたします。
 参加御希望の方は下記までハガキで御申し込みください。
 京都市左京区吉田二本松町
 京大大学院人間・環境学研究科 元木研究室
 10月9日必着
 以上です。ふるってご参加ください。
 
 昨日、今日と足利市で開催された古文書学会大会に参加してまいりました。
 足利訪問は約30年ぶり。足利学校では近世の書院・方丈が再建され、門・土塀も含め、近世の様子が復元されておりました。さらに隣接するバン阿寺とあわせて付近の町並みも整備されており、いかにも歴史の町らしい雰囲気になっておりました。明日28日は、この二か所のほか、市立美術館で古文書見学、さらに樺崎寺跡の見学会が予定されております、所用で参加できなかったのは残念です。
 昨日26日は、黒川高明先生、上島有先生の御講演。
 上島先生は非文字列情報の重要性を再認識させるお話で、原文書の研究の大切な、安易な活字化、データベース化の問題点を指摘される、大変熱の入ったお話でした。
 黒川先生は、現在御執筆中の『頼朝文書の研究』の「研究編」に関連して、要検討とされた根拠を、20余りの文書についてご説明になりました。なるほどと頷かされる点が多く、研究編の完成が期待されます。
 また本日は若手を中心に、研究報告が行われました。主に南北朝以後が中心で、中世前期の若手の奮起を期待したいところです。
 詳しいことはご参加のお若い方々にお書きいただきたいと思います。

Re: 古文書学会見学会

No.6868

 元木先生、関東への御出張、お疲れ様でした。
 帰洛早々にもかかわらず、書き込みを下さり、ありがとうございました。
 早速、参加申し込みの葉書を投函させていただいた次第です。
 山本さんには既にお伝えしたところですが、京女の皆さんも土曜講座とあわせて見学会への参加を申し込まれるとよいと思います。

 樺崎寺跡をはじめ、関東では、近年あいついで浄土庭園をともなう寺院跡が発見されているようで、興味津々です。当研究所における共同研究のテーマとも関連致しますので、いずれ現地を見学に訪れたいものと思っております。
 中世前期、私も若手研究者の奮起に期待するところ多大なものがございます。