「女坂」に学生さんの姿が増えてきました

No.6835

 昼休みのA地下がだいぶ混雑するようになりました。
 寮生の方たちも、そろそろ帰洛されたのでしょうか?

  当方、今夏3本目の、「京都七条町」をテーマにした論文にとりかかりましたが、暗礁に乗り上げているところです。
 もう20年以上も前に京都文化博物館の紀要や関西電力京都支店の発掘調査の報告書に書いた拙論があるので、何とかなるだろうと考えていたのですが、やり直してみると結構おもしろく、和鏡の生産や権門付属の細工所とかに関する文献を探しては読みあさっていて、勉強にはなりますが、執筆は少しも捗っておりません・・・という次第です。
 20余年前の旧稿ですが、当時は中世京都のことなど殆ど無知でしたから、よくこれだけのものが書けたものだと、30歳代の私に敬意を払いたくなるのですが、しかし、さすがに、あの、京都文化博物館開館前の前途不安と激務の中で執筆したものだけに、細かいところでいくつかのミスが見つかります。やはり、余裕なきところに、ろくな結果は生まれません。もっとも、切羽詰まった情況だったからこそ、まったく未知の領域でも、これだけのものが書けたのかも知れませんが。
 おっと! 今も切羽詰まっていることに変わりはないのでした。

◇  吉川弘文館から、拙著『源氏と坂東武士』初版が完売されたことを意味する書類が届きました。多くの読者を得て、ありがたく存じております。
 かかる次第で、目下、本書は市中に出回ってはいないかと思いますが(本学図書館の蔵書も貸出中になっていました)、今月末~来月のうちには、しっかりと正誤訂正を加えた第二版(少部数ですが)が刊行されますので、こちらを御利用くだされば幸いです。