『中世東国の地域社会と歴史資料』刊行

No.6763

 東北福祉大学の岡田清一先生より、新刊の御高著『中世東国の地域社会と歴史資料』(名著出版)を御恵送頂きました。
 岡田先生の第二論文集。題字は前著同様に奥様の筆になります。

 岡田先生が私にとってまさに「学兄」であることは、前にも書いた記憶がございます。
 先日の歴史学入門講座の時にも思ったことですが、ある目的を持って生きている若者にとって、同じ途を歩んでいる3~4歳年上の頼りになる先輩の有無は、その将来に大変おおきな影響を与えます。
 その点、出身の大学院で日本史専攻の一期生であった私にとって、岡田先生との邂逅は幸運以外の何物でもなかったと思います。

 御著書の内容は、先生のお人柄を反映して地道で堅実なもの。
 とくに中世前期の地域史に取り組んでおられる方には、方法論の上からも益するところ多大なものがあると思います。
 岡田先生に、あつく御礼を申し上げます。

六月末日の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6764

 いよいよ明日は宗教・文化研究所公開講座です。多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
 そのまた先の『吾妻鏡』のご案内です。 

 日時:2009年6月30日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元五年(宝治元年、1247年)六月十五日・十六日・十七日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十二日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・二十七日・二十八日、七月一日・四日・七日・十日・十四日・十七日・十八日・十九日・二十四日・二十七日、八月一日・九日・十四日・二十日、九月九日・十一日・十月八日・十八日、十一月一日・十一日・十四日・十五日・十六日・十七日・二十三日・二十七日、十二月八日・十二日・二十九日
     宝治二年(1248年)正月三日・七日・二十五日、二月五日・十八日、三月十八日、四月七日・二十九日・三十日、五月十五日・十六日・十八日・二十日・二十八日、六月五日・九日・十日・十一日・二十一日、七月三日・七日・九日・十日、八月一日・十日、九月七日・九日・十九日・二十日・二十二日・二十六日、十月六日・二十四日・二十五日・二十七日、十一月十三日・十五日・十六日・十八日・二十三日、十二月五日・十二日・二十日、閏十二月十日・十六日・十八日・二十日・二十三日・二十五日・二十六日・二十八日の各条

 寛元五年=宝治元年は「宝治合戦」の記事など重要な記述が多いのでじっくり読んでおります。
 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、梅雨どきだけど何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

6/30の『吾妻鏡』について

岩田慎平
No.6767

 ↑上記ご案内した6/30(火)の『吾妻鏡』ですが、先週末に行われた各種イベントのレビュー(振り返り反省会)も実施したいと思います。
 なので、予習はほどほどで結構です…。

お礼

No.6772

野口実先生
御無沙汰致しております。岡田清一です。このたびは過分なご紹介をいただき、深謝申し上げます。野口先生の博捜した史料に基づく好論文(その姿勢)と旺盛な意欲が、私に与えた影響こそ極めて大なるものがあったと、私のほうこそお礼申し上げるべきと常々思っております。今回のものにしても、到らぬ点は自覚しております。今後とも御教示賜りますことを願うものです。