研究所市民公開講座 『太平記の時代』

No.6685

 宗教・文化研究所市民公開講座、会場も決まりましたので正式な御案内を致します。
 
  「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 11『太平記の時代』」

  講題  「南北朝内乱と祇園社」
  講師   神戸大学大学院人文学研究科教授 市澤 哲氏

  講題  「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」
  講師  慶応義塾大学文学部准教授 小川 剛生氏
 
  日時  6月27日(土) 13:00~14:30・15:00~16:30
  場所  京都女子大学 J525教室
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
 
  お問い合わせは e-mail: gakuji@kyoto-wu.ac.jp までお願いします。


 ◇ 『小右記』講読会再開について
  昨年度末以来中断していた『小右記』講読会が、院生の大谷さんを中心にして再開されることになりました(私はオブザーバーです)。
  月曜日Ⅲ講時に研究所教授室(野口研究室)にて(初回は5月11日になります)。
  講読範囲は前回の継続です(長和四年五月から)。
  学内・学外を問わず、新規に参加を希望される方は、大谷さんまたは野口まで御連絡下さい。

公開講座の評判と「池の沢遺跡」の評価

No.6686

 今年度の公開講座。早くも評判は上々のようで、たいへん嬉しく思っております。
 懸念されるのは、当日レジュメが足りなくなりはしないかと言うこと。
 座席数に見合うだけは用意して、不足の場合はご容赦頂くしかないといったところでしょうか?

 本日(30日)は、懸案にしていた池の沢遺跡(滋賀県高島市朽木)を見に行ってまいりました。
 この遺跡については、平安貴族の山荘庭園という評価が専らですが、池の築造の時期が13世紀初頭とされていることや、東側に流れる安曇川を挟んで若狭街道がはしる交通の要地に位置することなどからして、在地武士の関わりを想定するのが妥当なのではないかという感想を持ちました。
 庭園遺構などが出ると、京都や貴族ばかりが連想されがちですが、これは先入観というもので、とくに近江辺りの武士の文化水準は貴族に等しいものがあったと考えるものです。

 ☆ 学習院大学の兵藤裕己先生より、新刊の御高著『琵琶法師-〈異界〉を語る人びと』(岩波新書)を御恵送頂きました。新書なのにDVD付きです。
 兵藤先生にあつく御礼を申し上げます。