『芬陀利華(ふんだりけ)』

No.6675

 本学宗教部で発行している「ふんだりけ」第302号に、「大学で何をしますか?」という拙文を書きました。新入生を対象にしたものですが、いま私が大学について考えていることを率直に述べたつもりです。
 ちょっと時代に合わない大学観を披瀝してしまったかな?、と懸念するところがあったのですが、先ほど、事務の方が、わざわざ声を懸けて、同感である旨を伝えてくれました。嬉しくなって、ここで紹介している次第です。
 大学の各校舎の入口に置いてありますので、拙文御笑覧の上、御意見をいただければ有り難いと思っています。

 ☆ 東北芸術工科大学の入間田宣夫先生より、御高論「中世武士団はハイブリッドの新人類だった」(『中央史学』第32号)を御恵送いただきました。
 拙論に対する御批判を通して、地域からの歴史を主唱された内容です。
 関東・東北の研究者(私もその一人だったはずなのですが)には、こうした見方をされる方が多いのだろうと思います。
 機会があれば、岩田君や長村君など、関西で武士論を専攻されている若い皆さんにコメントを頂ければ嬉しいところです。
 入間田先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 栃木県立文書館の松本一夫先生より、御高論「鎌倉末~室町期の宇都宮一族~「宇都宮」を名乗った人々」(『栃木県立文書館研究紀要』第13号)を御恵送いただきました。
 松本先生にあつく御礼を申し上げます。

寛元政変前の『吾妻鏡』

No.6676

 先週からメンバーに加わって下さっていた山口さん・山本さんに加えて、今日は尾田さんにも参加していただきました。今年度も『吾妻鏡』の講読会をよろしくお願いします。

 日時:2009年4月28日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元三年(1245年)十月二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 「上級編」と銘打っていただいてはおりますが、基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

『源氏物語』の時代の平安京住所録

No.6677

 『吾妻鏡』を精読してみると、将軍頼嗣・執権経時期の幕府のあり方については、従来の認識を改めなければならない部分があるように思われますね。

 本日の『台記』研究会は、美川先生の「院政・平氏政権と中世王権」と題する御報告。前回の元木先生の御報告同様、得るところ多大なものがありました。

 ☆ 本学名誉教授の加納重文先生より、御高著『源氏物語の舞台を訪ねて テキスト版』(望稜舎)・『源氏物語の平安京』(同)、ならびに御高編『私稿 平安京住所録』(同)を御恵送いただきました。先生の長年の御研究の成果が凝縮されています。
 加納先生に、あつく御礼を申しあげます。

 ☆ 京都市歴史資料館の宇野日出生先生より、御共著の御高論「京都大原の山林文書(二)御入木山代官木村宗右衛門を中心として」(『生物資源経済研究』第14号)を御恵送頂きました。 
 宇野先生に、あつく御礼を申し上げます。