「花の都」で牛若丸の奥州下りを考える

No.6644

 大学周辺の桜はまだ三分咲き・五分咲きですが、附属小学校の山桜は満開に近くなりました。先週末、清水寺・高台寺・醍醐寺などを回りましたが、桜の見頃は今週末くらいでしょうか。京女の入学式は満開の桜のもとで迎えられそうです。
 それにしても、京都は何処も観光客で溢れかえっていました。まさに「花の都」です。

 さて、いよいよ新年度直前ということとなり、寮生のみなさんも故郷から京都に戻ってこられたことと思います。新2回生は、成績を受け取ったり、オリエンテーションで忙しいかとは思いますが、明日の例会。比較的理解のしやすいテーマでありながら、水準の高い内容ですので、是非参加して下さい。大学における「研究」の何たるかを知る上で、とても意味あることだと思いますから。関心のありそうなお友達もお誘い下さい。
 ゼミメンバーに限らず、関西圏で軍記を専攻されている国文の方たちも是非どうぞ。
【例会案内再掲】
 日時:2009年3月31日(火)15:00~
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:藪本勝治氏(神戸大学大学院DC)
 報告内容:「諸文献に表れる牛若奥州下りとその助力者について
        -『義経記』巻第二「義経陵が館焼き給ふ事」の解釈-」
 参考文献:保立道久『義経の登場』第三章「青年期義経の人生環境」(NHKブックス、2004.12)
       兵藤裕己「日光山縁起と山民」(『国文学 解釈と鑑賞』1987.9)
       柳田国男「神を助けた話」(『定本柳田国男集 第十二巻』筑摩書房、初出1920.2)

※ 時間のある方は、例会の前に行われる『吾妻鏡』講読会にもご参加下さい。歓迎致します。

>広島の尻池さん・江波さん  そちらでも『小右記』が始動のようですが、おおいに頑張って下さい。

京都女子大学は入学式。

No.6648

 今日は京女の入学式。
 大学周辺の桜は七分咲きと行ったところでしょうか。ちょっと天候が心配です。

 新年度、京都のある大学には「歴史学部」が設立されるとのこと。画期的なことだと思います。
 若手と思っていた人たちの教授昇任の情報も。鏡のなかに白髪の老人の姿あり。さもありなん!

 京都でお花見の前に一読しておくと、一層興をそそられる論文を紹介します。
 高橋慎一朗「中世京都、「糸桜」のある庭園」(『日本歴史』第676号、2004年)

 昨日の例会は時期が時期だけに参加者は少なかったのですが、報告者に日本中世史学界の現況を知っていただけたという意味からも、充実したものであったと思います。
 新2回生も2名の参加がありました。その山本さんと船津丸さんからは美味しいお土産を頂きました。ありがとうございました。
 
 >短大の三輪さん 沖縄のお土産、確かに受け取りました。ありがとうございました。
 土産話の方も楽しみにしています。

 ☆ 奈良女子大学の前川佳代さんから、御高論「都市平泉の成立-飛鳥から平泉へ-」掲載の『第9回平泉文化フォーラム資料』(岩手県教委・岩手大学)を御恵送いただきました。
 前川さんにあつく御礼を申し上げます。

【追記】
 以前、当ゼミに参加されていた大谷大学の青木さんから奈良女子大学大学院に進学されたとのお知らせを頂きました。
 青木さん、おめでとうございました。
 所期の目的に向けて、さらなる御活躍を期待しています。