西園寺公経の吉田泉殿庭園遺構

No.6642

 昨日の『台記』研究会は、元木先生の御報告。
 いつものように蒙を啓かれること多大なものがありました。
 
 ところで、この研究会に出席された美川先生は、会の前に京大西部構内で発掘調査中の吉田泉殿跡で新たに検出された庭園遺構を見学されてきたとのこと。これについて、今朝の京都新聞に詳報が成されていました。↓
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009032600181&genre=G1&area=K00

 現地説明会は30日午後零時からとのことです。
 鎌倉時代を専攻されているメンバーは是非行ってみてください。

吉田泉殿庭園遺構&近衛邸跡の糸桜

No.6645

 現説に行って参りました。
 この場所は吉田泉殿の庭園の南端に当たる部分のようです。とすると、吉田泉殿の中心となる寝殿などは京大の西部講堂の辺りに比定されることとなり、おそらく地下遺構はすでに破壊されてしまったことでしょう。まことに残念。
 それにしても、吉田泉殿跡の一連の発掘調査を契機として、鎌倉時代の西園寺家に関する研究が深化することを期待したいと思います。
 現説の後、お出でになっていた元木先生・山田先生らとともに、「レストラン芝蘭」で昼食をとることが出来たのは幸いでした。記念写真もたくさん撮りました。
 その後、私は上洛中の高校以来の親友らと共に京都御苑を回って大学に戻ったのですが、御苑内にある近衛邸跡の糸桜の見事なことといったら形容を尽くせないほどでした。
 愛知の野口君がわざわざこれを見るために上洛する理由が分かりました。
 
 6月の公開講座、講演テーマなどが決まりました。追って告知したいと思います。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より、国文学研究資料館編『真福寺善本叢刊』第四巻に収録された先生御担当の「富楼那集 紙背文書」の翻刻および解題、御高論「中世美濃龍德寺の売券と在地社会-買主未記載の売券を中心に-」(『愛知学院大学文学部紀要』第38号)・「鎌倉後期の鎌倉・京都の交流-金沢文庫文書を通して-」(『鎌倉時代の喫茶文化』茶道資料館)を御恵送いただきました。
 福島先生にあつく御礼を申し上げます。