『紫苑』第7号の発送について(お願い)

No.6585

 『紫苑』第7号は、本日再校ゲラが届く予定です。刊行に先立って、目下送付先リストの作成を進めておりますが、昨年お送りした方で、住所などの変更がございましたら、御連絡いただきたく、宜しくお願い申し上げます。

 また、ゼミメンバー・関係者で、新たに発送すべき機関・個人について心当たりのある方も、お知らせ下さいますようにお願い致します。

 『紫苑』第7号の内容は以下の通りです。

 【論 文】
 延慶本『平家物語』における頼長・師長・・・田中裕紀(同志社大院DC・京女宗文研共同研究員)
 九条頼経上洛をめぐる政治構造―近衛兼経の宇治入りを関連させて―
                        ・・・岩田慎平(関学大院研究員・京女宗文研共同研究員)
 【研究ノート】
 かどで考―『蜻蛉日記』を手がかりにして―・・・江波曜子(本学文学部国文学科4回生)
 【特別寄稿】
 [追悼]米谷豊之祐先生を送る(付、伊勢平氏庶流に関する先生からの書信)・・・野口実
 【活動記録】
 見学記 二〇〇八年四月十九日
    宇治・木幡・・・井草温子・桒原香・船津丸幸起・山本みなみ(本学文学部史学科1回生)


 >第7号執筆者各位
 再校ゲラは本日中に投函するつもりです。早急かつ念入りに校正をお願い致します。

☆ 立命館大学大学院の谷昇さんから、御高論「大嘗会和歌地名に見る王権と在地-後鳥羽天皇大嘗会を中心に-」(『立命館文学』第609号)を御恵送いただきました。
 谷さんは、校長御退職後、立命館大学大学院で10年の研究生活を送られ、いよいよ今春、博士論文を提出されるとのことです。

今夜は再校(若い人には分からないか?)

No.6586

 本日(19日)、予定通りに印刷屋さんから再校ゲラを受け取りました。執筆者には早速、速達で送付させて頂きましたが、一部の方に返信用の封筒を入れるのを忘れてしまいました。申し訳ありませんが、その分は自己負担でお願いいたします。

 相も変わらず年度末の仕事に追われておりますが、本日はその合間を縫って「京博に行ってきました」(これは音声言語では「脅迫に行ってきました」となり、京女周辺では、こんなセリフがしょっちゅう聞こえて参りますので、時に、誤解を生む場合があります)。
 その「京博」(特別展「京都御所ゆかりの至宝」)は大盛況で、駐車場に入れない車が七条通に並び、見学者は20分待ちの有様。人混みをかき分けての見学でしたが、一番の成果はようやくにして藤原行成筆『白氏詩巻』に出会えたことでした。
 拙稿「京都七条町の成立と展開」(京都文化博物館研究紀要『朱雀』第1集)で取り上げた、七条町に住む在俗の経師の妻が保延6年(1140)、藤原定信に売りつけ、高価で売れたので「太成悦気」で帰って行ったというメモ書きが巻末に記されているもので、その部分もしっかりと見ることが出来ました。 
 この展覧会は日本の王権について示唆される部分が多いので、美術の観点からだけではなく、政治史や国文専攻の方たちにも大いに見るべきものがあると思います。
 
 本日、研究室には山岡さん、ついで岩田君が来て下さり、いろいろ手助けをいただきました。いつも乍ら、ありがとうございました。

 ☆ 東北大学の佐倉由泰先生より、御高論「文学からみた将門記」収録の川尻秋生編『将門記を読む』(吉川弘文館)を御恵送いただきました。
 佐倉先生にあつく御礼を申し上げます。
 ちなみに、将門追討における最大の功労者は藤原秀郷ですが、その秀郷を取り上げた拙著『伝説の将軍 藤原秀郷』(吉川弘文館)は、初版の誤りを訂正した二版が好評(?)発売中であります。

 ☆ 東北芸術工科大学の入間田宣夫先生より、御高論「中世奥羽における系譜認識の形成と在地社会」(九州史学研究会編『境界のアイデンティティ 『九州史学』創刊五〇周年記念論文集 上』岩田書院)・「岩木山と花岩殿・安寿姫の物語」(東北芸術工科大学東北文化研究センター『真澄学』第4号)・「津軽一統志における系譜認識の交錯(覚書)」(東北芸術工科大学歴史遺産学科『歴史遺産研究』4)を御恵送いただきました。
 入間田先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 神戸大学の樋口健太郎先生より、御高論「「氏寺」から見た王家・摂関家の成立」(『ヒストリア』第213号)を御恵送いただきました。
 樋口先生にあつく御礼を申し上げます。