追記、新刊紹介
No.6367
4回生には院試に臨む季節が到来しました。
健闘を祈るのみ。そして、次は卒論です。
『吾妻鏡必携』ですが、早く見たい(「読みたい」ではない!)という人が多いので、研究室に配架しました。
明後日の「法住寺殿見学会」のついでにでもお立ち寄り下さい。
ちなみに、兵藤ゼミの皆さんには、共同研究室で休憩していただき、昼食はA地下に御案内する予定です。
◇ 新刊(論文集)の御紹介
上横手雅敬編『鎌倉時代の権力と制度』
(思文閣出版,9月刊行予定)定価:6,825円(税5%込)
第1篇 公家政権
中世貴族社会における家格の成立(佐伯智広)
女院制の展開と執事(樋口健太郎)
後鳥羽院政期の在京武士と院権力―西面再考―(長村祥知)
鎌倉時代初期における朝廷の貨幣政策(伊藤啓介)
鎌倉時代の国守について(宮本晋平)
第2篇 鎌倉幕府
御教書・奉書・書下―鎌倉幕府における様式と呼称―(熊谷隆之)
鎌倉幕府における正月行事の成立と発展(滑川敦子)
建武政権の御家人制「廃止」(吉田賢司)
第3篇 宗教と寺社
「建永の法難」について(上横手雅敬)
鎌倉後期の禅宗と文芸活動の展開(芳澤元)
後醍醐天皇の寺社重宝蒐集について(坂口太郎)
鎌倉後期多武峯小考―『勘仲記』裏文書に見える一相論から―(木村英一)
※ 上横手雅敬先生の御編著。
執筆者には、当ゼミで活躍された面々も名を連ねています。
☆ 立命館大学大学院生の花田卓司さんから、御高論「南北朝期における守護・大将の所領給付権限-守護・大将発給の宛行状の分析を中心に-」(『古文書研究』66)を御恵送頂きました。
花田さんに、あつく御礼を申し上げます。
在京3か月
元木泰雄
No.6370
ご無沙汰いたしております。
本日で、京都転居からちょうど3か月となりました。
転居の際には、ひどい引越屋、猫の逃亡、猫エイズの発覚、ビックカメラの不手際、パソコンの相次ぐ不具合と、まあ踏んだり蹴ったりの目に逢いました。
おまけに、阪神間に比べ、ごみ収集など行政サービスのレベルが低く、スーパーマーケットの品ぞろえも悪く、しかも京都コープの担当者の暴言などで家族が怒り出し、どうなる事かと案じられました。ちなみに、パソコンンの不調は今もって継続中です。
しかし、ともかくも、多くの方々のご協力で何とか生活は落ち着き、家族ともども京都暮らしにも慣れてまいりました。片付けにお越しいただいた各位には、心より御礼を申し上げます。
ただ、マンションに閉じ込められたことから猫(悪サブ)がヒステリーを起し、毎晩大声を発し、家族は睡眠不足。当方のパソコンも故障の連続。ひょっとして、この界隈で激戦が繰り広げられた「この間の戦争」の犠牲者の祟りではないか、などと恐れております。烏丸御池のホテルギンモンドでは、本当に幽霊が出るといううわさもあります・・・
いろいろありましたが、近所にビフテキのスケロク、中華の菜館福住があって、テイクアウトもOK、品ぞろえは悪くとも抜群に味の良いスーパーの総菜類など、食に関しては家族全員満足しております。
そして、先月、窓から大文字の送り火を眺めた時には、家族ともども、京都住まいの良さを痛感した次第です。猫も見ておりました(笑)。
また、通勤が楽になったことはもちろん、京都周辺の方々に拙宅にお越しいただけるようになったことが、一番うれしいことです。すでにご近所の今岡先生は二回もお越しになり、音楽談義に花を咲かせております。
関係各位には、ぜひともお立ち寄りくださいますように、お願い致します。
兵藤ゼミの皆さんと法住寺殿跡の見学
No.6372
>元木先生
お引っ越しの後もご心労が重なられましたようで、お見舞い申し上げます。その後ご家族皆様おかわりございませんでしょうか。
暑冷一定せぬ時節柄、どうかくれぐれもご自愛ください。
さて、本日は残暑なかなかに厳しいところ、お立ち寄りのお時間を作ってくださいました学習院大学文学部・兵藤裕己先生のゼミの皆さん、ありがとうございます。
野口先生のご案内で、法住寺、後白河院陵、太閤塀、法住寺南殿跡地、最勝光院跡地、今熊野神社、今日吉神社などを見学し、その後A地下食堂でお昼をご一緒していただきました。A地下食堂は安い・うまいと評判で、野口先生と兵藤先生は小学校時代の思い出話に花が咲いて(?)おられましたね。
その後、清閑寺を見学し、兵藤ゼミの皆さんは当地で解散されました。皆さんそれぞれ、泉涌寺や清水寺へ向かわれた由。清水寺では現在、秘仏であるご本尊の十一面千手観音像が開帳されておりますが、こちらもご覧になったでしょうか。私も先日拝見して参りましたが、もう何度かお参りしてみたいと思っております。
当ゼミからももっとたくさんの賑やかなお出迎えができればよかったのですが、夏休み中であることや、院試を控えていたりその直後であったりするなどして帰省中のメンバーが多く、少々物足りないお迎えとなりましたことが心残りです。
ご旅行中の重いお荷物を引きずるように散策なさるのは大変だったと思いますが、みなさんとご一緒できましたことはとても嬉しく思います。ありがとうございました。
とーぶホテル前
No.6376
>元木先生
ご丁寧にありがとうございます。その節は、こちらこそ大変お世話になりました。
ところで福山市はいろいろな史跡がたくさん残る街ですが、あの場所は現状に照らしても本当に難しいようですね。