六月の『吾妻鏡』

No.6262

 あっという間に六月となりました。そろそろ梅雨の季節ですが六月初日の京都は快晴となりました。次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2008年6月3日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』所収の建築関連の記事を中心に、過去の条文に遡って読みます

 なお、その先も六月は毎週火曜日15:00頃~開催の予定です。
 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

『新訂 吉記 索引・解題編』 拝受

No.6263

 昨日は、仁和寺の法師よろしく、「年寄るまで拝まざりければ」だった石清水八幡宮に、ちゃんと山上まで行ってお詣りを果たしてまいりました。教訓は「『先達はあらまほしきもの』だが、究極的にはカーナビは決してアテにならない」ということでした。

 さて、今週の予定。
 明日はラボール学園の日本史講座へ出講です。「歴史のなかの京都と他所-古代・中世-」の第7回目で、「京都と鎌倉-王権の行方-」というテーマでお話しを致します。『紫苑』掲載の岩田君・満田さん・小野さんの御論考を活用させて頂くつもりです。
 明後日のⅢ講時の「基礎演習Ⅰ」は、「国家間格差」についての御報告。大きなテーマなので、様々な切り口が用意できそうです。今回も活発な議論を期待します。
 Ⅴ講時の「総合教育科目7B」は「日本史の中の老人」の二回目。導入部分で、『延慶本平家物語』に描かれた相模の老武士・三浦義明の最期の場面を取り上げます。
 木曜日のⅣ講時『小右記』とⅤ講時の『吾妻鏡』は、いつもの通り。しっかり予習をしておいて下さい。

 ☆ 高橋秀樹先生より、先生の御編になる『新訂 吉記 索引・解題編』(日本史史料叢刊,和泉書院)を御恵送頂きました。『吉記』に関する一連のお仕事はこれをもって一段落だと思います。大変な作業だったことと拝察致します。いただいた学恩ははかり知れません。高橋先生に、あつく御礼を申し上げます。