第46回中世史サマーセミナーのご案内

No.6252

みなさんはじめまして。鹿児島大学で非常勤講師を勤めております新名と申します。
先日来鹿されました野口先生にお許しをいただきましたので、こちらで今年の中世史サマーセミナーのご案内をさせていただきます。
今年は以下の要領で開催いたします。

・日時:8月22日(金)~24日(日)
・会場:シティホテルイン国分(霧島市国分)
・日程
 1日目:研究報告①…南九州の遺跡に関して等、4名報告
 2日目:史跡見学…志布志(志布志城・大慈寺等)・波見・下伊倉城跡
     研究報告②
 3日目:史跡・史料見学…鹿児島神宮・大隅正八幡宮神官家邸宅跡
・研究報告(いずれも仮題)
  中村和美氏(鹿児島県立埋蔵文化財センター)「万之瀬川下流域の発掘調査成果」
  渡邊誠氏(広島大学特別研究員)「12世紀の日宋貿易と山門・八幡・院御厩」
  重久淳一氏(霧島市教育委員会)「中世大隅正八幡宮をとりまく諸相―社家館跡の調査から―」
  屋良健一郎氏(東京大学大学院)「中世後期種子島氏とその周辺」
  小山博氏(宮崎県総合博物館)「中世の島津豊州家の対外関係」
・参加費用 25,000円(予定)

 鹿児島では1993年に一度開催されており、その時は野口先生や現在東北大学にいらっしゃる柳原先生が事務局の中心となり、8・6水害直後の混乱のなか大変なご苦労の末、挙行されました。
 なお、93年は薩摩国が中心だったこともあり、今年は大隅国を中心に史料・史跡見学を行います。また、統一テーマは決まっておりませんが、報告題目をご覧いただければ分かりますように、対外交易を軸として近年の発掘成果と文献側の新見解をふまえたものになる予定です。
 先日の歴史学研究会で、実行委員会の代表日隈正守さん(鹿児島大学教育学部)がご挨拶いたしまして、正式に受け付けも開始いたしました。皆さん是非ふるってご参加下さい。
 申込方法等詳しくは、下記専用ホームページをご覧下さい。
http://kchiiki.kachoufuugetu.net/s-seminar.html

以上、宜しくお願いいたします。

鹿児島における中世史研究の黄金時代。

No.6253

 新名さん、御案内ありがとうございました。

 1993年の中世史サマーセミナーは、史上最悪のコンディションのもとで開催されたサマーセミナーとして記憶されるべきものと思います。にもかかわらず、たくさんの参加者が集まり、充実した三日間を過ごすことが出来たのは、事務局を担当された柳原先生の獅子奮迅の御活躍の賜物にほかなりません。あの時は、永山先生・松尾先生・栗林先生・林先生など、若手(当時)の結束、御助力も目覚ましいものがありました。
 今回は、93年のサマーセミナーで、報告者として参加された日隈先生が事務局を担当され、柳原先生の教え子である新名先生たち若手が、それを補佐するという体制が組まれたということで、さらなる盛会が期待されます。
 私は、全日程の参加は無理だと思いますが、ぜひ御挨拶には伺いたいと存じております。

 昨日は、日本史研究会の例会に出席。国文学専攻の方も多く、盛会でした。
 記録は読むだけでも大変なのですが、やはり史料として活用するには慎重な対応が求められることを、再確認させられました。学問探究の道は、嶮しく深遠です。
 なお、討論の時間にボーっとしておりましたところ、突然の御指名を頂き、訳の分からぬ質問を致しましたこと、御出席者各位にお詫び申し上げる次第です。

 ☆ 歴研大会の際に4篇もの御高論を拝受した赤澤春彦さんから、さらに御高論「鎌倉期における陰陽家安倍氏について-安倍晴道党を中心に-」(『中央史学』31)を御恵送頂きました。
 『吾妻鏡』後半は陰陽道のオンパレードなので、講読会の参加者にも是非読んで頂きたいものと思っています。
 赤澤さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 國學院大學栃木短期大學の鍛代敏雄先生より、新刊の御高著『戦国期の石清水と本願寺
  都市と交通の視座』(法蔵館)を御恵送頂きました。
  先生は石清水八幡宮研究所員のお仕事もおつとめの由。
  鍛代先生にあつく御礼を申し上げる次第です。

 ちなみに、当家では、近々のうちに、石清水八幡宮にお詣りに行く予定があります。石清水八幡宮といえば、八幡太郎。
 『源義家』については、ぜひ一書にまとめてみたいと考えています。