「口角泡を飛ばせず」

No.6234

 昨日は講読会の際に、GW中に帰省されていた一回生の皆さんから、たくさんのお土産をいただきました。ありがとうございました。
 明日も『吾妻鏡』の講読会がありますから、時間のある方は御出席下さい。

 ◆ 茨城大学の高橋修先生より、新刊の『茨城大学中世史研究』Vol.5と昨年12月に開催された「茨城大学人文学部地域史シンポジウム『北関東の武士たち 新しい中世武士団のイメージ」を録画したDVD-ROM3枚(DISK1~3)を御恵送頂きました。

 『茨城大学中世史研究』の巻頭は、高橋先生の御高論「野口実著『源氏と坂東武士』をめぐって-東国武士団論の可能性-」。昨年刊行した拙著を紹介・批判しつつ、これからの東国武士団研究のあり方について展望を示されたものです。
 建設的な御指摘に満ちた内容で、シンポジウムの準備の過程で精読して下さったことがよく分かり、御批判をいただいた部分については、まったくその通りだと思いました。
 このように取り上げて下さっただけでも、拙著を書いた甲斐があったという感想をもちました。拙著を読んで下さった方全員に、これをお読み頂くことができれば、なお嬉しいところなのですが。
 ゼミメンバーには、コピーを配布いたします。

 DVD-ROMは3枚のセットで、1枚目には私の基調講演が収録されています。これを拝見して、講演内容は勿論のこと、私の話の仕方について、多くの点を反省させられました。
 ① 講演にも拘わらず、レジュメに目を落としてばかりいたこと。
 ② 話の語尾の発音が不明瞭であること。
 ③ 余計な修飾語が多すぎて、話の本筋を見えにくくしていること。
 ④ 口の角に泡がたまって、たいへん見苦しいこと。
など、など・・・
 とくに、④は前方の席におられた方には大変不快だったのではないかと思います(会場では、レジュメを御覧になっていたから良かったかも知れませんが)。
 当日、体調に問題もあったのですが、これは今後の授業や講演の際に、気をつけなければならないと思った次第です。
 授業評価のアンケートもよいのですが、自分の授業を録画して、自分が受講する側になってみるというのが、最も効果的なのではないでしょうか。

 茨城大学のシンポジウムに参加させて頂いたおかげで、いろいろなことを学び、反省することが出来ました。
 あらためて、高橋先生ならびに関係各位に、あつく御礼を申し上げる次第です。

 ☆ 本学史学科の綾村宏先生より、先生の御編著にかかる新刊『石山寺の信仰と歴史』(鷲尾遍隆監修,思文閣出版)を御恵送頂きました。
  綾村先生に、あつく御礼を申し上げます。