隼人文化研究会 2月例会(第382回)

No.6088

 補陀落寺跡の見学が話題にのぼっているところ、昨日の『吾妻鏡』講読会では下河辺行秀の補陀落渡海の話が出てきました。都合の良いことに『紫苑』第2号掲載のゼミ熊野旅行の写真(カラー版)
     http://donkun.ath.cx/~sion/organ/
の中に補陀落渡船の写真が掲載されているのでこれを紹介(岩田君がホワイトボードに描かれたものと完全に一致)。ちなみに、このゼミ旅行の際に渡海決行の噂もあった山本君が久しぶりに参加されていたのは何かの因縁だったのかも知れません。ところで、あの「陽二郎」は今はどうしているのでしょうか。
 それにしても熊野旅行の写真、懐かしいものがあります。このときは青岸渡寺が御実家の高木さんに熊野の絵解きから始まって、何から何までお世話になりましたっけ。かくして歴史を学びつつ歴史を構築しているというわけでありましょう。

 『紫苑』第六号。印刷屋さんが来る30分前に原稿を差しかえるという綱渡りを<決行>された方もおられましたが、無事入稿。科研費報告書の版下もノンブルを貼り付けて、やれやれと印刷屋さんにお渡ししたのですが、後になって目次に各項目のページをいれるのを忘れるという大失態に気がつき、さっそく印刷屋さんにフォローをお願い致しました。細かくて儲けの少ない仕事をしてもらっている上に、こちらのミスの後始末までさせてしまって、印刷屋さんには本当に申し訳ない限りです。

 共同研究と科研研究の成果報告の目的もあり、この17日に鹿児島の隼人文化研究会で発表をさせていただくことになりました。同会事務局の永山修一先生から、2月例会(第382回)の詳細については、以下のようなお知らせをいただいております。

  ◇ 隼人文化研究会2月例会(第382回) 
   1 日時 2月17日(日)午後2時00分~
   2 場所 鹿児島県歴史資料センター黎明館 3階講座室
   3 報告
      ① 「戦国期の伊集院忠棟と島津氏老中制」 松 迫 知 広 氏
      ② 「地域史研究における京都認識-閑院内裏・宇治と南九州・奥羽-」野 口 実 氏

 今回、同行者はなく、一人でまいります。鹿児島の皆様との旧交を温める機会となれば幸いです。何卒宜しくお願い申しあげます。

お待ちしております

新地 浩一郎
No.6091

 野口先生、ゼミの皆様、ご無沙汰しております、鹿児島の新地です。昨年12月1日に、川辺町・知覧町・頴娃町が合併し、南九州市となりました。私は教育委員会文化財文化財係としてミュージアム知覧に勤務しております。昨年一年間は色々とありましたが、何とか乗り切ることができました。今年(こそ)は自分の研究に手をつけたいと思っています。
 17日はぜひお話を聞きに伺いたいと思っています。なお、旧川辺町で2つの中世の遺跡の発掘が行われていますので、もし先生がお時間があればご案内したいと思っています。一つは15日で終わってしまうのですが、13~14世紀の遺跡、もう一つは地頭仮屋跡で、こちらは5月までの予定です。また、ミュージアム知覧では、「知覧の棟札」という特別展も開催中です。
 お会いできるのを楽しみにしております。
 

新地さん、ありがとうございます。

No.6095

 >新地さん お久しぶりです。直接御連絡を差し上げようと思っていたのですが、後手に回ってしまいました。
 PCのメール検索機能が働かず、新地さんのメールアドレスが見つからないので、恐縮ですが、当方宛にメールをお送り下されば助かります。

 17日の隼人文化研究会では、最近の研究成果の御報告を兼ねて、一昨年の秋、東北大学で開かれたシンポジウム「東北像再考:地域へのまなざし、地域からのまなざし」に参加させていただいたことを契機に考えたことなどを述べさせていただこうと思っています。焦点のない話になってしまうかも知れませんし、レジュメも上手く作れるかどうか心配です。
 いずれにしましても、再会を楽しみにしています。

 鹿児島在住の頃、上田先生をはじめ、ミュージアム知覧の学芸員の方々には大変お世話になりました。素晴らしい拠点を得られて、さらなる御活躍を期待いたしております。