「承元の法難」と江田船山古墳

No.6022

 明日、本学で下記の講座が開催されます。

 仏教文化公開講座 講題 「承元の法難の意味」―『教行証分類』と承元の法難―

 講師 行信教校校長 本願寺派宗学院講師 本願寺派勧学寮員
   梯 實圓 氏
 日時 12月1日(土)13:00~16:30
 場所 A校舎5階礼拝堂

 ※ 再来年度から「親鸞の生きた時代」を共同研究テーマに掲げたいと考えておりますので、出来れば聴きに行きたいものです。

 ☆ 苦難を共にした、かつての同僚で考古学者の田中新史先生より、御共著である『菊水町史 江田船山古墳編』(和水町,2007年)を御恵送いただきました。箱入りハードカバーの大冊。国宝に指定されている江田船山古墳出土品92件のすべてのカラー写真や全出土品の実測図、さらに昭和18年から42年に至る調査資料の紹介された「梅原末治考古資料」など、古墳時代研究者にとっては垂涎の的となるような、江田船山古墳に関する情報がすべて収録されています。私には「猫に小判」(否、「豚に真珠」か?)かも知れません。
 田中先生に、あつく御礼を申し上げます。

 >江波さん 『王朝時代の陰陽道』という陰陽道研究の古典的著作を研究室に配架しました。
  御一読下さい。

『三浦氏の研究』は来年1月に刊行。

No.6025

 上記の講座ですが、研究費関係書類・論文校正に追われている関係で前半のみ聴講させていただきました。
 それにしても、この事件(浄土宗では「建永の法難」と呼ぶとのこと)において、法然門徒に対して、当時、武士(もしくは戦闘員)以外には課せられることのない「死罪」が適用されたというのが、どうも納得の出来ないところです。
 ちなみに、18日の日本史研究会の中世史部会で、法然をテーマにした報告が予定されているようです。

 校正のうちの一件は、名著出版の関東武士研究叢書、峰岸純夫編『三浦氏の研究』に掲載される拙文「執権体制下の三浦氏」の最終校正(「抜念」)です。本論文は、『三浦古文化』第34号(1983年)に発表の後、拙著『中世東国武士団の研究』(1994年)に収録致しましたが、今回の再録にあたって、さらに補訂を加えさせていただきました。
 この『三浦氏の研究』は、来年正月に刊行とのことです。

 ☆ 作家の大垣さなゑ先生より、御高著『夢のなかぞら 父藤原定家と後鳥羽院』(東洋出版)を御恵送いただきました。
 500ページ近い大著。しかも本文は二段組みですから、原稿の枚数は相当なものだと思います。巻末の参考文献には、たくさんの研究論文が掲げられていて、この本自体が研究書のように思えます。
 大垣先生に、あつく御礼を申し上げます。